糸谷八段の勝ち
2023/08/05 21:38
将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第4局が8月5日、福岡市の「福岡国際センター」で行われ、糸谷哲郎八段(34)が広瀬章人八段(36)に159手で勝利して2回戦進出を決めた。次戦は9月23日、北海道札幌市の「札幌コンベンションセンター」で優勝3回を誇る豊島将之九段(33)と対戦する。
奨励会入会同期、新人王をはじめビッグタイトルの竜王獲得の共通点を持つ両者による注目の一戦は、糸谷八段が快勝を飾った。相雁木の出だしから、先手の糸谷八段は直近の公式戦でも経験した進行に。途中で前例を離れ両者間合いを取るじりじりとした展開となったが、糸谷八段が桂打ちで強く出てペースを握った。後手の広瀬八段は飛車を成り込む成果を作ったものの、すぐに逃げ場所を封じられ攻撃態勢を整えることができない。狭撃を狙う勝負手を放ったものの、糸谷八段のリードを切り崩すことはできずに、ぐんぐん差は開くばかり。攻守のバランス良く押し切った糸谷八段が快勝で2回戦進出を決めた。
勝利した糸谷八段は「本局では相雁木の将棋になりましたが、練っていた構想がこういう場で出せて嬉しい。飛車をもらって少し良くなったと思った。駒をもらって自玉が安全になった辺りからは少し良く指せたのかもしれない」とコメント。一方、敗れた広瀬八段は「封じ手の辺りで難しいと思っていたが、桂打ちで飛車を取られる筋をとうっかりしていた。苦しい時間が長い将棋だったというのが正直な感想。手数は長かったですがじわじわと差を広げられてしまう展開で、内容としては悔いが残るが今の自分なら仕方がない」と振り返っていた。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:糸谷哲郎八段が快勝で2回戦進出 広瀬章人八段に159手で勝利/将棋・JT杯 | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦 広瀬章人八段VS糸谷哲郎八段の対局が8月5日(土)に行われ、糸谷八段が159手で広瀬八段に勝ち、2回戦進出を決めました。
次戦では豊島将之九段と戦います。
情報源:広瀬章人八段VS糸谷哲郎八段 第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦 糸谷哲郎八段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟
第44回将棋日本シリーズ
明日15時10分~放送開始!
☗将棋日本シリーズ JTプロ公式戦☖
糸谷八段がどこかで定跡から外れる工夫を見せ、それに対し広瀬八段がどう迎え撃つのか。
序盤からスリリングな駆け引きが展開される注目の一戦だ。— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) August 4, 2023
▲糸谷哲郎八段-△広瀬章人八段(棋譜中継)
第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦は1回戦が進行中。8月5日(土)に開催される福岡大会では、広瀬章人八段と糸谷哲郎八段が2回戦進出を争う。会場は福岡県福岡市「福岡国際センター」。解説は深浦康市九段、聞き手は室谷由紀女流三段、読み上げは小高佐季子女流初段が担当する。 開演は15時10分の予定。持ち時間は各10分(チェスクロック使用)、使いきると1手30秒未満の秒読み。秒読みに入ってからは1分単位の考慮時間が5回用意されている。15時18分、ステージではこども大会の表彰式が行われている。15時29分、両対局者がステージに登場。振り駒はと金が5枚で糸谷の先手に決まった。
広瀬八段の振り歩先、と金が5枚で糸谷八段の先手
初手は、▲糸谷八段 2六歩、△広瀬八段 8四歩
大きく飛車を回って☖2五歩を見せる。深浦九段が次の手を封じるように対局者に告げた。日本将棋連盟の専務理事として舞台裏に来ている脇謙二九段は「難しいところで封じ手になった」とうなる。糸谷が封じて休憩に入った。消費時間は☗糸谷3分、☖広瀬10分。深浦九段は☗1五歩、☗9五歩、☗6八玉、☗2六歩を候補に挙げた。端を手がかりにして攻めるか、戦機をうかがうか。糸谷の選択やいかに。
▲糸谷八段 が57手目を封じる
小高女流初段が「封じ手は☗9八香です」と読み上げて対局が再開された。力をためる香上がり。解説の候補にはなかった手だ。深浦九段は「解説者の実力不足。難しかったですね」と嘆息した。
封じ手は「9八香」
2筋への逃走を阻止する決め手だ。広瀬が投了。後手玉は☖4三玉☗3四金☖5三玉☗6二竜で詰んでいる。終局時刻は16時59分、消費時間は両者10分。糸谷は北海道大会で豊島九段と準決勝進出を争う。「次も強敵なので、工夫を凝らして戦っていければ。見ていただいて面白い将棋を指したい」と抱負を語った。 次回は8月19日(土)、信越・北陸大会で永瀬拓矢王座と山崎隆之八段が戦う。 【2023年度二回戦第一局 | 将棋日本シリーズ | JTウェブサイト】 https://www.jti.co.jp/culture/shogi/professional/schedule/2023/2-1/index.html ※局後の感想※ 感想戦を終えて、広瀬は「見どころがまったくない将棋で、内容としては悔いが残るんですが、今の自分ならしょうがないかなと。またこの舞台に出られるように頑張りたい」、糸谷は「練っていた構想がこういう場で出せて非常にうれしく思います。またこの場で指せることを楽しみにしながら次局も頑張りたい」と話した。
159手 5六角まで、▲糸谷八段 の勝ち
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次戦、豊島将之九段と対決。
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