佐藤天彦九段の勝利
2023/07/22 18:46
将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第3局が7月22日、静岡県静岡市の「ツインメッセ静岡 北館大展示場」で行われ、佐藤天彦九段(35)が稲葉陽八段(34)に183手で勝利して2回戦進出を決めた。次戦は9月16日、香川県高松市の「サンメッセ香川 大展示場」で優勝3回の実力を誇る渡辺明九段(39)と対戦する。
3年ぶり6回目の出場となった佐藤九段が、強敵・稲葉八段を破り2回戦進出を決めた。本局はやや変則的な横歩取りの出だしから力戦に。早指し戦ながら互いにじっくりと時間を使ったスローペースの進行となった。じりじりとした中盤戦から稲葉八段が攻勢に出て抜け出したかと思われたが、攻めのターンが佐藤九段に回った瞬間に形勢を逆転。激しい攻防戦の中で互いに技を繰り出す激戦へと発展した。
稲葉九段は巧みに攻めをつないで反撃のチャンスを狙ったが、佐藤九段は玉を上部に上がる絶妙なバランス感覚でポイントを積み上げていく。盤面を広く使った戦いから、互いに決め手を与えない高い技術を見せて終盤へともつれ込んだ。稲葉八段の粘りに丁寧に応じていた佐藤九段だったが、最後は上部に逃げ出す後手玉を馬と銀で封鎖し勝負あり。佐藤九段が180手を超える大熱戦を制し2回戦進出を決めた。
勝利した佐藤九段は「序盤は勝ちやすい将棋にできないかと模索していたが、駒を使いすぎてしまって冴えなかった。その後は大きく離されないようにという感じだったが、最終盤は王様の周りを手厚くして優勢な時間が長かったが、中盤戦が難しい将棋だった」とコメント。稲葉八段は「途中良くなかったかなと思ったが、うまくさせずに佐藤九段に手厚くされ、苦しい将棋となってしまった」と話した。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:佐藤天彦九段が2回戦進出 稲葉陽八段との180手超えの大激戦制する/将棋・JT杯 | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
第44回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 佐藤天彦九段VS稲葉陽八段の対局が7月22日(土)に行われ、佐藤九段が183手で稲葉八段に勝ち、2回戦進出を決めました。
次戦は9月16日(土)にサンメッセ香川にて渡辺明九段と戦います。
情報源:佐藤天彦九段VS稲葉陽八段 第44回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 佐藤天彦九段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟
第44回将棋日本シリーズ
明日15時10分~放送開始!
☗将棋日本シリーズ JTプロ公式戦☖
斬り合い望むところの稲葉八段に対し、
相手の攻めをいなす
懐の深さが持ち味の佐藤九段。
過去に名人戦の舞台でも戦った
両者の大熱戦が期待される。— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) July 21, 2023
▲佐藤天彦九段-△稲葉陽八段(棋譜中継)
第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦第3局(静岡大会)、佐藤天彦九段-稲葉陽八段戦を中継する。 2023年7月22日(土)に静岡県静岡市「ツインメッセ静岡」で指される。開演は15時10分の予定(大会進行により遅れる場合あり)。持ち時間はチェスクロック式で各10分、使いきると1手30秒の秒読み。秒読みに入ってから1分単位の考慮時間が5回用意されている。解説は阿久津主税八段、聞き手は山田久美女流四段、読み上げは和田あき女流二段。対局の様子はABEMAで動画中継される。先後は振り駒で決定する。15時23分、対局開始。 会場の観客の中から抽選で選ばれた方が振り駒を行った。佐藤の振り歩先で、結果は歩が4枚。佐藤の先手と決まった。
佐藤天九段の振り歩先、歩が4枚で佐藤天九段の先手
初手は、▲佐藤天九段 7六歩、△稲葉八段 3四歩
15時36分、阿久津八段が封じ手の指示を出した。佐藤はしばらく考えてから31手目を封じた。小休憩のあとに再開する。ここまでの消費時間は☗佐藤5分、☖稲葉7分。 テーブルマークの公式キャラクター「コシノツヨシ」くんが登壇。封じ手予想に参加した。阿久津八段の挙げた手は(1)☗5六歩、(2)☗6九玉、(3)☗5五角、(4)その他。コシノツヨシくんは☗5五角を推す。
▲佐藤天九段 が31手目を封じる
15時56分、対局再開。封じ手は☗5六歩だった。角を広くする手で自然だ。
封じ手は「▲5六歩」
ここで稲葉が投了した。終局時刻は17時21分。両者とも時間を使いきっていた。投了以下は☖3五玉☗3六歩☖同金☗4五飛で詰み。 次回のJTプロ公式戦は8月5日(土)の福岡大会、広瀬章人八段と糸谷哲郎八段が戦う。 ※局後の感想※ 以下は終局直後のコメント。 稲葉「最初はまとめづらい将棋になってしまったかなという感じでした。途中はもしかしたらよくなったかなと思ったのですが、そこでうまく指せずに佐藤九段に手厚くされて、そこからは苦しい将棋でした」 佐藤「序盤は勝ちやすい将棋にできないかと模索する将棋でしたが、駒を使いすぎてしまい、角とかあまり働かなくて、逆にさえない将棋になってしまったかなと。あとは大きく離されないように指しました。最終盤は玉周りを手厚くして、ちょっと優勢な時間はあったかなと思います。中盤戦は非常に難しかったです」
183手 1四馬まで、▲佐藤天九段 の勝ち
|
|
次戦、渡辺明九段と対決。
|
|
|
|
|
|
★