上村亘五段
2023/07/19 07:30
将棋 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局(18日、新潟市西蒲区岩室温泉・高志の宿 高島屋主催・産経新聞社、特別協賛・ヒューリック)藤井棋聖と佐々木七段が互いの技を繰り出す攻め合いの将棋の中、藤井棋聖が際どい終盤戦で高度な読みを披露。自玉がギリギリ詰まないことを熟知した上で、得意の詰め将棋を創作しながら実戦を戦っているようだった。
相手に飛車を渡していながら、飛車を取り返さずに敵陣に歩を成った△8七歩成は気迫を感じる一手。佐々木七段は▲5五桂と強い手に強い手で返した。タイトル初挑戦の佐々木七段は敗退したものの、先手番ではエース戦法の相掛かりをぶつけ、序盤から積極的に主張点を作った。シリーズを通して、内容的には善戦していたとみている。
藤井棋聖は8冠に弾みをつけたが、実績を重ねるほどに、対戦相手のマークも厳しくなってくる。タイトル戦でのストレート勝利は、昨年の叡王戦が最後。棋士の間で藤井棋聖を〝攻略〟する研究が進んでいる中でも、さすがの藤井棋聖は結果を残している。
王座戦での8冠挑戦をかけ、豊島将之九段との挑戦者決定戦を控えている。番勝負のみならず、一発勝負の挑戦者決定戦も、8冠への大きなハードルだ。
情報源:【上村亘五段解説】得意の詰め将棋を創作しながら実戦を戦っているようだった藤井棋聖 – サンスポ
藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が、7月18日(火)に新潟県新潟市の「高志の宿 高島屋」にて行われ、藤井棋聖が84手で佐々木七段に勝ち、対戦成績を3勝1敗として、棋聖位を防衛しました。
藤井の棋聖獲得は4期目となります。
詳しくは、ABEMA、ヒューリック杯棋聖戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太棋聖VS佐々木大地七段 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局 藤井聡太棋聖の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
▲佐々木大地七段-△藤井聡太棋聖(棋譜中継)
攻防の王手。これで☗6一角に☖4一玉と引けるようになっている。☗5一飛は☖同角だ。 この局面で佐々木が投了した。終局時刻は18時39分。消費時間は、☗佐々木3時間59分、☖藤井3時間50分。激戦を制した藤井はシリーズ成績を3勝1敗として棋聖を防衛。通算4連覇を果たした。 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/07/post-bb10-1.html 【感想戦の様子】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/07/post-a867.html 投了以下は(1)☗8六歩☖同角☗7七金は☖2六香☗8六金☖9八飛☗7七玉☖7八金☗8七玉☖8八飛成☗9六玉☖9一香が一例で先手玉は一手一手の寄り筋。後手玉は詰まない。(2)☗7七角も☖同角成☗同玉☖5九角がきつく、☗6八金は☖6五桂☗6六玉☖6八角成で後手玉は詰まず、先手玉は受けが難しい。☗8八玉と頑張るのも☖7七金☗9七玉☖9一香でやはり合駒を使わせることができ(☗8六玉は☖7八金以下の詰み)、後手玉は詰まなくなる。
18時39分 終局
84手 9五角まで、△藤井聡棋聖 の勝ち
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王座戦の挑決戦はいつだろう?
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