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2023/07/18 21:10
将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が7月18日、新潟市の「高志の宿 高島屋」で指され、藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20)が佐々木大地七段(28)に勝利した。この結果、シリーズ成績を3勝1敗として棋聖位の防衛4連覇を達成。自身初タイトルとなった第91期(2020年度)棋聖戦五番勝負以来、敗退なしで通算獲得数を16期に伸ばした。
あす19日に誕生日を迎える藤井棋聖が、20歳最後の対局で防衛4連覇を決めた。藤井棋聖の2勝、佐々木七段の1勝で迎えた第4局は、挑戦者得意の「相掛かり」の出だしに。互いに勝負所を迎えているとあり、細かな駆け引きを経て前例の無い難解な展開へと向かった。中盤戦では、互いに慎重に持ち時間を投入。相中住まいで繊細な端の折衝が行われ、佐々木七段がわずかにペースを握ったと見られていた。
終盤戦で攻め合いへと発展すると、藤井棋聖がじりじりと押し戻してリードを拡大。中盤での長考を活かし、終盤に突入するとほとんど持ち時間を使わずに猛攻を仕掛けていった。佐々木七段も負けじと真っ向勝負となり、互いに技をかけあう大熱戦が繰り広げられた。最終盤では藤井棋聖が手堅い選択をしたところから、佐々木七段が逆転。しかし高難度の攻めを繋ぎきれず、再び流れは藤井棋聖側へ。ここから藤井棋聖が冷静に押し切り、手に汗握る激戦を制した。
勝利した藤井棋聖は一局を振り返り「序盤から佐々木七段に積極的に動かれて、ペースを掴まれてしまって苦しい時間の長い将棋だった。その中でも最後、終盤まで粘り強く指すことができたのかなと思っていますし、防衛できたことをすごく嬉しく思っています」とコメント。「今回のシリーズは自分としても勉強になった将棋が多かったので、それをしっかり振り返って来期より実力を高めてこの舞台の臨めるように頑張っていきたい」と語った。
一方、自身初のタイトル戦を戦い終えた佐々木七段は「初めて和服を着ての対局で慣れない部分もあったが、収穫も多かった。これを活かすためにはさらに活躍してこの舞台に戻ってこれるように頑張りたい。改めて、初めてタイトル戦でいろんな方に応援していただいたことが力になったと思う」とファンへの感謝を口にした。
この結果、藤井棋聖は自身初タイトルの棋聖位の防衛を果たし、4度目の戴冠となった。現在、藤井棋聖と佐々木七段は並行して伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負を戦っている。タイトルホルダーの藤井棋聖が2連勝と好発進しているが、第3局は次週の7月25・26日に北海道小樽市で予定されており、休息の時間はまだまだ先になりそうだ。
七冠の一角を守った藤井棋聖だが、次なる目標の王位防衛とともに史上初の八冠獲得も視野に。残す最後のタイトル・王座は挑戦者決定戦まで駒を進めており、8月4日に運命の一戦が予定されている。藤井棋聖のとって初の王座挑戦を決めることができるか、重要対局は今後も目白押しとなっている。藤井棋聖が切り拓く新たな世界へ、胸躍る暑い夏はこれからも続く。
◆藤井 聡太(ふじい・そうた) 2002年7月19日、愛知県瀬戸市出身。中学2年生時の2016年10月に史上最年少で四段昇段、史上5人目の中学生棋士となる。2020年度の第91期棋聖戦でタイトル初挑戦。渡辺明棋聖(当時)を破り、17歳11カ月で最年少タイトルホルダーとなった。以降獲得と防衛を重ねて、竜王2期、名人1期、王位3期、叡王3期、棋王1期、王将2期、棋聖4期の通算16期。2022年度には全4つの一般棋戦を制覇し、棋戦優勝は9回に。2023年度に入ると第81期名人位の獲得により、20歳10カ月で最年少名人と史上2人目の七冠獲得を同時達成した。通算成績は333勝66敗、勝率は.835。趣味は鉄道、チェス。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
2023/07/18 21:09
将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が7月18日、新潟市の「高志の宿 高島屋」で指され、佐々木大地七段(28)が藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20)に敗れた。今シリーズでタイトル初挑戦となった佐々木七段は、この結果1勝3敗でタイトル奪取には及ばなかったが、「初めて経験することが多かったが非常に勉強になった。この経験を活かしてさらに活躍し、この舞台に戻ってこれるように頑張りたい」と語り、更なる飛躍を誓った。
【映像】藤井棋聖が防衛を決めた棋聖戦五番勝負第4局
佐々木七段のタイトル初挑戦は1勝3敗の戦績で幕を閉じた。奪取まで後がない状態で迎えた本局は、先手番で相掛かりを志向。第2局でタイトル戦初勝利をもぎ取った得意戦法を若き絶対王者へぶつけた。序中盤は佐々木七段のペースで進行。藤井棋聖の持ち時間を削りながら激しい攻め合いへと向かった。
難解な中盤戦では、佐々木七段は角の効きを活かすため端に桂馬を跳ねる構想を披露。継続手がない場合は負担にもなりかねないが、ABEMAの中継に出演した八代弥七段(29)は「佐々木七段はリスクを承知で攻めの形を作った」と解説していた。しかし、佐々木七段にとっても「桂馬が負担になっていて難しいなとは思っていた」。さらに、技の掛け合いで「歩を消費しすぎてしまった」とも振り返り、中終盤でのミスを悔やんだ。最後は「本譜は収集がつかなくなり一歩及ばすという形になってしまった」と1分将棋に突入したところで投了。初めてのタイトル戦を終えた。
2016年4月のプロ入りから7年越しでたどり着いた初の大舞台。結果はほろ苦いものとなったが、収穫は大きかったようだ。「初めて和服を着ての対局で慣れない部分もあったり、海外対局も含めて初めて経験することが多かったが非常に勉強になった。大舞台で自分の将棋をある程度は指せたかなと思います」と胸を張る。「これを活かすためにはさらに活躍して、またこの舞台に戻ってこれるように頑張りたい。改めて初めていろんな方に応援していただいたことが力になったと思う」とファンへの感謝も口にしていた。
大勝負を終えた佐々木七段の戦いは続く。現在、同カードで伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負が進行中。タイトルホルダーの藤井棋聖が2連勝と好発進しているが、持ち時間8時間の2日制にも徐々にアジャストしている。第3局は次週の7月25・26日に北海道小樽市で予定されており、巻き返しにも大きな期待が寄せられている。佐々木七段の真夏の挑戦はまだまだ終わらない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:佐々木大地七段、自身初タイトル戦は奪取ならず「またこの舞台に」 絶対王者・藤井聡太棋聖にシリーズ1勝3敗で敗れる/将棋・棋聖戦五番勝負 | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が、7月18日(火)に新潟県新潟市の「高志の宿 高島屋」にて行われ、藤井棋聖が84手で佐々木七段に勝ち、対戦成績を3勝1敗として、棋聖位を防衛しました。
藤井の棋聖獲得は4期目となります。
詳しくは、ABEMA、ヒューリック杯棋聖戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太棋聖VS佐々木大地七段 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局 藤井聡太棋聖の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
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<第94期> ヒューリック杯#棋聖戦 五番勝負 第四局
#藤井聡太 棋聖 対 #佐々木大地 七段
━━━━━━━━━━━━━━━━— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) July 18, 2023
【第94期ヒューリック杯 #棋聖戦 五番勝負第4局】#藤井聡太 棋聖 VS #佐々木大地 七段
藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が、7月18日(火)に新潟県新潟市の「高志の宿 高島屋」にて行われます。 https://t.co/0bI8qucwjD
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) July 17, 2023
▲佐々木大地七段-△藤井聡太棋聖(棋譜中継)
攻防の王手。これで☗6一角に☖4一玉と引けるようになっている。☗5一飛は☖同角だ。 この局面で佐々木が投了した。終局時刻は18時39分。消費時間は、☗佐々木3時間59分、☖藤井3時間50分。激戦を制した藤井はシリーズ成績を3勝1敗として棋聖を防衛。通算4連覇を果たした。 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/07/post-bb10-1.html 【感想戦の様子】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/07/post-a867.html 投了以下は(1)☗8六歩☖同角☗7七金は☖2六香☗8六金☖9八飛☗7七玉☖7八金☗8七玉☖8八飛成☗9六玉☖9一香が一例で先手玉は一手一手の寄り筋。後手玉は詰まない。(2)☗7七角も☖同角成☗同玉☖5九角がきつく、☗6八金は☖6五桂☗6六玉☖6八角成で後手玉は詰まず、先手玉は受けが難しい。☗8八玉と頑張るのも☖7七金☗9七玉☖9一香でやはり合駒を使わせることができ(☗8六玉は☖7八金以下の詰み)、後手玉は詰まなくなる。
18時39分 終局
84手 9五角まで、△藤井聡棋聖 の勝ち
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防衛か、最終局か。
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