挑戦権獲得まで、あと3勝
2023/07/17 21:02
将棋の竜王戦決勝トーナメントが7月17日に行われ、羽生善治九段(52)が三浦弘行九段(49)に106手で勝利した。羽生九段はベスト4に進出し、次戦で永瀬拓矢王座(30)と対戦する。
6月に日本将棋連盟会長に就任した羽生九段が、竜王戦4強入りを決めた。強豪同士の一戦は、角換わり腰掛け銀の出だしに。後手の羽生九段の前例にない桂打ちに対し、三浦九段が手を止めて49分の考慮となった。羽生九段は桂馬を活用して攻勢を取ってペースを握ると、先手陣に控える飛車に当てて攻防の角打ちを放った。
羽生九段がリードして迎えた終盤は、激しい攻防戦に。自陣を補強し攻めに出た三浦九段が押し戻したかと思われたが、後手の猛攻は止まらない。一気に押し切り、最後は必至をかけたところで三浦九段が投了を告げ、羽生九段の勝利となった。
勝利した羽生九段は「ずっとまとめずらいかなと思っていて、ずっと自信がない局面が続いていた」とコメント。挑戦者決定三番勝負進出をかけた次戦へ向けて「しっかりコンディションを整えて全力でやりたいと思います」と意気込んでいた。
敗れた三浦九段は「一瞬面白くなったかなと思った局面もあったが、少しうっかりもあった。いろいろひどかったかなと思うが、仕方がない。これが実力」と語った。
本局の結果により今期の竜王戦ベスト4が決定。羽生九段のほか、永瀬王座、稲葉陽八段(34)と5組優勝枠からトーナメントで快進撃を続けている伊藤匠六段(20)の4人により、藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)への挑戦権が争われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:羽生善治九段がベスト4進出 藤井聡太竜王への挑戦へ前進 三浦弘行九段に106手で勝利/将棋・竜王戦決勝T | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
第36期竜王戦ランキング戦決勝トーナメント 羽生善治九段VS三浦弘行九段戦が7月17日(月・祝)に行われ、羽生九段が106手で三浦九段に勝ち、準決勝へ進出しました。
次戦では永瀬拓矢王座とぶつかります。
情報源:羽生善治九段VS三浦弘行九段 第36期竜王戦決勝トーナメント 羽生善治九段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟
決勝トーナメント表
▲三浦弘行九段-△羽生善治九段(棋譜中継)
この手を見て三浦が投了した。先手玉は☖9五香☗9六歩☖8八飛成までの詰めろで、☗8五銀とこの筋を受けても☖8八飛成☗9六玉☖8七竜で詰む。終局時刻は20時51分。消費時間は☗三浦4時間14分、☖羽生4時間20分。激流のような終盤戦を羽生が抜け出して勝利。次は永瀬王座と挑戦者決定三番勝負進出を懸けて戦う。 ※局後の感想※ 序盤は三浦の工夫が生きて羽生にとって不本意な進行になっている。その後は三浦に誤算があり、☗7四歩(81手目)は☖同飛ならば後手がはっきりよかった。本譜は羽生が最善を逃してややヨリが戻ったが、☗6五桂(95手目)が致命的な緩手で後手の勝ち筋に入っている。三浦は「精いっぱいやってようやく難しいくらいだから、つくりが悪かったですね」と嘆いていた。
20時51分 終局
106手 7七成銀まで、△羽生九段 の勝ち
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次戦は永瀬王座と対決
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