ひふみん
2023年7月8日19時51分
<ひふみんEYE>
将棋の最年少7冠、藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が佐々木大地七段(28)の挑戦を受ける、「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第1局」が7、8の両日、愛知県の豊田市能楽堂で行われ、先手の藤井が先勝した。藤井は王位4連覇、佐々木は初タイトル獲得を目指す。第2局は13、14日に有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑(ずいえん)」で行われる。
本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
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藤井王位の勝利の原動力は、飛車を2筋から8筋の最下段に展開させたことでしょう。受けの手ですが、後手の攻めを利用して反撃した頭脳プレーです。これをベースに、争点となった7~8筋でもうまく対応しました。佐々木七段の飛車は働かなくなってしまい、最終的に「と金」で取られてしまいました。単純にこの比較で「勝負あった」とみていいでしょう。
対局は、後手番の佐々木七段にエース戦法の角換わりを封じられました。「横歩取り」という変化球が来ましたが、角交換の後にすかさず6筋に角を打ち、終盤まで機能していました。飛車と角、大駒2枚の存在感の差が大きかったです。欠点が見当たらず、将棋の巧みな藤井王位の完勝だったと思います。
プランを持って、作戦を練ってきている佐々木七段ですが、本局を見る限り「勝つまでは難しい」と感じました。やはり、タイトル獲得経験者といったトップ棋士とのつばぜり合いを演じていないという経験の差が、まだあるようです。ひと工夫する必要があります。(加藤一二三・九段)
情報源:【ひふみんEYE】藤井王位、欠点見当たらず完勝 佐々木七段は経験の差で「勝つまでは難しい」 – 社会 : 日刊スポーツ
七番勝負日程
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▲藤井聡太棋聖-△佐々木大地七段(棋譜中継)
「やはりこれが藤井流ですね」と石田和九段。先手玉の上部が手厚くなった。後手は☖3一歩を打ったために☖3六歩の攻めが利かないのがつらい。先手が着実にリードを拡大している。 佐々木の残り時間が30分を切った。モニターに映る佐々木の視線が宙をさまよっている。後手に有効な手がないかもしれない。 この局面で佐々木が投了した。終局時刻は18時17分。消費時間は、☗藤井7時間39分、☖佐々木7時間44分。藤井が防衛に向けて幸先良いスタートを切った。七番勝負第2局は13、14日の両日に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。 【藤井王位が先勝】 https://kifulog.shogi.or.jp/oui/2023/07/post-58b1.html 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/oui/2023/07/post-bb10.html 【感想戦】 https://kifulog.shogi.or.jp/oui/2023/07/post-10da.html ※局後の感想※ ☗5五銀(91手目)~☗6四とで先手玉は寄りがなくなった。次に☗6六玉や☗6五とが厳しく、後手は攻防ともに見込みがなくなってしまった。佐々木が面白い場面もあったが、終始、自信が持てなかったようだ。
18時17分
97手 6四と まで、▲藤井聡王位 の勝ち
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途中、佐々木大地七段もよさそうだったけど……
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