藤井聡太王位の勝利
2023/07/08 18:45
将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が、7月7・8日に愛知県豊田市の「豊田市能楽堂」で行われた伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負第1局で挑戦者の佐々木大地七段(28)を97手で敗り、防衛4連覇へ好発進を遂げた。注目の第2局は、7月13・14日に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で行われる。
4連覇を目指す藤井王位が、シリーズ開幕戦で好スタートを切った。振り駒の結果、先手は藤井王位に決定。後手の佐々木七段が誘導し、横歩取りの出だしとなった。挑戦者が大舞台のために温めていた作戦とみられ、藤井王位は相手の構想を探るべく持ち時間を大量に消費した。長く繊細な駒組から難解な中盤戦では、藤井王位は角を自陣に据え下段の飛車を大きく展開。攻勢に出た先手に対し、受けに回ってバランスを取った。
一進一退の攻防戦が繰り広げられ、佐々木七段は銀冠の堅い守りから形勢を押すことに成功。一時は優位に立ったが、藤井王位が飛車打ちで制空権を取り再び形勢をひっくり返してみせた。受けと攻めの緩急自在の差し回しを見せた藤井王位がそのまま押し切り勝利。シリーズ開幕局を白星で飾った。
勝利した藤井王位は「こちらの序盤の構想のミスを適切に咎められてしまい、苦しい時間が長かった将棋だった。佐々木七段の力を感じたところが多かった」とコメント。「序盤で少し失敗してしまったかなと思うので、そこを修正して良い内容にできるように頑張りたい」と次戦へを見据えた。
一方、敗れた佐々木七段は「本譜の出だしは松尾(歩八段)先生が指されていて、ひとつ変化球として入れようかなと思っていた。五分の序盤には出来たと思うがその後が難しかった。序盤はなんとか乗り切った感じがして、2日目からはそこで細かいミスがいろいろ出てしまったのが反省点」と振り返り、巻き返しを期す第2局へ「勝負所を逃さないようにしたい」と意気込みを語った。
両者は、現在並行して行われているヒューリック杯棋聖戦五番勝負でも激突しており、夏季のダブルタイトル戦で十二番勝負を繰り広げている。七冠を保持する藤井王位がタイトルを堅守するのか、佐々木七段が絶対王者を破り初戴冠となるか、両者の戦いから目が離せない。注目の第2局で藤井王位がリードを広げるか、佐々木七段が追いつくか。次戦は7月13・14日、兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太王位が開幕戦で逆転勝利 挑戦者・佐々木大地七段を破り“七冠堅守”と防衛4連覇へ好発進/将棋・王位戦七番勝負 | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
2023年7月8日18時20分]
将棋の最年少7冠、藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が佐々木大地七段(28)の挑戦を受ける、「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第1局」が7、8の両日、愛知県の豊田市能楽堂で行われ、先手の藤井が先勝した。藤井は王位4連覇、佐々木は初タイトル獲得を目指す。第2局は13、14日に有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑(ずいえん)」で行われる。
小学校時代に大会3連覇など「伝説」を作った豊田市での初のタイトル戦。1日目、佐々木が藤井のエース戦法「角換わり」を外し、横歩取りの戦型に誘導。右側を制圧する新構想を見せた。佐々木の「隠し球」に藤井は長考する。1日目は両者ともの長考合戦となり、難解な中盤で水面下の激しい駆け引きが続いた。
2日目に抜け出したのは藤井だった。7筋、8筋の攻防では、緻密な読みで完全にペースを握り、際どい攻め合いを、持ち前の終盤力で押し切った。
王位戦では過去2年連続して黒星だったが、「苦手」を払拭(ふっしょく)した。これで佐々木との対戦成績は5勝3敗。佐々木とは並行して行われている棋聖戦5番勝負でも熱戦を繰り広げており、藤井が2勝1敗と棋聖4連覇に王手をかけている。王位戦、棋聖戦で最大で「12番勝負」を戦うことになるが、王位戦でも好スタートを切った。
前人未到の全8冠制覇を目指す藤井は、残すタイトルは王座のみ。王座戦は挑戦権獲得まであと1勝に迫っている。佐々木から棋聖と王位の2冠を死守することが前提となる。負けれない戦いが続く。
情報源:【王位戦】藤井聡太王位が佐々木大地七段の「隠し球」に苦戦も先勝 王位4連覇へ開幕白星発進 – 社会 : 日刊スポーツ
藤井聡太王位に佐々木大地七段が挑戦する 伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第1局が、7月7・8日(金・土)に愛知県豊田市の「豊田市能楽堂」にて行われ、藤井王位が97手で佐々木七段に勝ち、対戦成績を1勝0敗としました。
第2局は、7月13、14日(木・金)に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」にて行われます。
詳しくは、ABEMA、王位戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太王位VS佐々木大地七段 伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第1局 藤井聡太王位の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
七番勝負日程
tw
▲藤井聡太棋聖-△佐々木大地七段(棋譜中継)
「やはりこれが藤井流ですね」と石田和九段。先手玉の上部が手厚くなった。後手は☖3一歩を打ったために☖3六歩の攻めが利かないのがつらい。先手が着実にリードを拡大している。 佐々木の残り時間が30分を切った。モニターに映る佐々木の視線が宙をさまよっている。後手に有効な手がないかもしれない。 この局面で佐々木が投了した。終局時刻は18時17分。消費時間は、☗藤井7時間39分、☖佐々木7時間44分。藤井が防衛に向けて幸先良いスタートを切った。七番勝負第2局は13、14日の両日に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。 【藤井王位が先勝】 https://kifulog.shogi.or.jp/oui/2023/07/post-58b1.html 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/oui/2023/07/post-bb10.html 【感想戦】 https://kifulog.shogi.or.jp/oui/2023/07/post-10da.html ※局後の感想※ ☗5五銀(91手目)~☗6四とで先手玉は寄りがなくなった。次に☗6六玉や☗6五とが厳しく、後手は攻防ともに見込みがなくなってしまった。佐々木が面白い場面もあったが、終始、自信が持てなかったようだ。
18時17分
97手 6四と まで、▲藤井聡王位 の勝ち
|
|
途中、佐々木大地七段もよさそうだったけど……
|
|
|
|
|
|
★