ひふみん
2023年7月3日20時32分
<ひふみんEYE>
藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)が佐々木大地七段(28)と1勝1敗で迎えた、将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第3局が3日、静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後6時37分、先手の藤井が107手で勝ち、対戦成績を2勝1敗として4連覇と7冠堅持にあと1勝とした。藤井が一気に決めるか、佐々木がタイに追いついて最終局に望みをつなぐか。第4局は18日に新潟市「高志の宿 高島屋」で行われる。
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藤井棋聖がスケールの大きな将棋を見せました。得意とする角換わり腰かけ銀の新境地を開いた1局でしょう。9筋に跳ねた桂は見た瞬間、「? 強引じゃないか」と思いました。ソッポですが、よく考えてみるとここから8筋に飛車を転回させての攻めが成立しています。研究成果と推察しました。
その後は強気の受けで、あえて佐々木七段に桂を7筋に打たせました。厳しい攻めですが、かわしました。「肉を切らせて骨を断つ」。藤井将棋の真骨頂です。
さらに、玉が単騎で8筋まで逃げました。「大丈夫か」と思われるかもしれませんが、この「ぼっち玉」、悠然としていましたし、最後まで安全でしたね。この瞬間、佐々木七段は「歩切れ」。1歩あれば、攻めが成立していました。格言通り「歩のない将棋は負け将棋」。その泣きどころを見越していたと思います。最後は相手の飛車を攻め、ギブアップさせました。
今回は藤井棋聖が一枚上の実力を発揮しましたが、佐々木七段も第2局での勝ちっぷりを見る限り、巻き返しの余地はあります。(加藤一二三・九段)
情報源:【ひふみんEYE】藤井聡太棋聖が新境地を開いた1局に 佐々木七段も巻き返しの余地あり – 社会 : 日刊スポーツ
藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局が、7月3日(月)に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸第1学問所」にて行われ、藤井棋聖が107手で佐々木七段に勝ち、対戦成績を2勝1敗としました。
第4局は、7月18日(火)に新潟県新潟市の「高志の宿 高島屋」にて行われます。
詳しくは、ABEMA、ヒューリック杯棋聖戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太棋聖VS佐々木大地七段 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局 藤井聡太棋聖の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負の結果
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▲藤井聡太棋聖-△佐々木大地七段(棋譜中継)
もらったばかりの銀を打ちつけて、手堅く受けた。飛車を引く手に☗9七飛がきつい、と深浦九段。佐々木が天を仰ぐ。 この局面で3分使い、佐々木は投了した。以下(1)☖7三飛なら☗9七飛☖9三歩☗7四歩☖同飛☗9三飛成、(2)☖5六成銀なら☗同歩☖6五飛☗6六歩☖同飛☗6七銀がそれぞれ予想される進行だが、いずれも形勢は大差で、後手の挽回は困難だ。終局時刻は18時37分。消費時間は☗藤井3時間33分、☖佐々木3時間58分。これにより、シリーズ成績は藤井2勝、佐々木1勝に。五番勝負第4局は、7月18日(火)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われる。 ※局後の感想※ 45手目☗9七桂からの指し方はうまくいっているのか分からなかった、と藤井。ただ、佐々木としては駒が下がる形になって苦しいと感じていたようだ。後手の何がまずかったのかや修正手順などは、検討では示されなかった。感想戦終了は19時18分。 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/07/post-bb10.html 【感想戦】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/07/post-10da.html
18時37分 終局
107手 8六銀まで、▲藤井聡棋聖 の勝ち
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防衛に王手
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