タイ
2023/06/23 22:26
将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20)が6月23日、第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局で挑戦者の佐々木大地七段(28)に敗れ、シリーズ成績を1勝1敗とした。防衛か、初奪取か、先に“王手”をかけるのはどちらか。注目の第3局は、7月3日に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸学問所」で指される。
藤井棋聖が佐々木七段の主力戦法「相掛かり」に敗れ、七冠後初めての黒星を喫した。藤井棋聖が先勝して迎えた第2局は、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」が舞台。美しい紀淡海峡を一望できる対局場で、佐々木七段と盤を挟んだ。本局は佐々木七段の先手で相掛かりの出だしに。今季の挑戦者決定トーナメントを勝ち上がる原動力となった得意戦法とあり、藤井棋聖は序盤から持ち時間を投入して読みを深めていた。
銀の踏み込みから、先に攻め合いを仕掛けたのは佐々木七段。藤井棋聖は絶妙なバランス感覚で形勢を保ちながら中盤戦を展開していった。持ち時間を慎重にコントロールして藤井棋聖との間合いを取った佐々木七段は、ペースを掌握。本格的な終盤戦を前に残り時間10分を切った藤井棋聖だったが、飛車を重ね打ちして佐々木七段に揺さぶりをかけていった。
どんな劣勢からも逆転勝利への道筋を見つけてきた藤井棋聖。本局でも先手玉目掛けて猛攻を仕掛け形勢を押し戻してみせた。しかし、受けに回っていた佐々木七斬り合いを決断し、桂打ちで先手玉の退路を塞ぐと中央地点への角打ちで再び佐々木七段が再逆転。白熱の終盤戦で必死の粘りを見せた佐々木七段に対し、藤井棋聖はがっくりと肩を落としたのちに静かに投了を告げた。
本局に勝利しタイトル戦初勝利を飾った佐々木七段は、「終盤のやや良いところで間違えてしまって敗勢にしてしまい、最後“拾った”、というような勝ち方だった。ストレート(決着)は回避できて良かった。次は後手番なので、しっかり準備して熱戦にできるように頑張りたい」とコメント。七冠獲得後、初めて黒星を喫した藤井棋聖は、「序盤からバランスのとり方が難しい将棋だった。本局は中盤戦ではっきり苦しくしてしまった。最後の最後、一瞬良くなったところがあったかなと思いましたが、ずっと苦しかった。(角打ちが)素晴らしい手でうまく切り返されて負けにしてしまった。次は競り合いにできるように頑張りたい」と話し、次戦に視線を向けていた。
この結果、シリーズ成績はともに1勝1敗のタイに。第3局は7月3日に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸学問所」で予定されているが、その間の6月28日は“八冠ロード”の王座戦挑戦者決定トーナメントで羽生善治九段(52)との準決勝が予定されている。さらに7月からは、本シリーズと同じく佐々木七段を挑戦者に迎える王位戦七番勝負も開幕。全八冠制覇のためには自身が保持するタイトル防衛も重要とあり、今後の一戦一戦からも引き続き目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太棋聖が七冠獲得後初黒星 タイトル初挑戦の佐々木大地七段に敗れシリーズ成績は1勝1敗のタイに/将棋・棋聖戦五番勝負第2局 | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
2023年6月23日19時22分
将棋の最年少7冠、藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)に佐々木大地七段(28)が挑む第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われ、先手の佐々木が勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイにした。棋聖4連覇を狙う藤井は棋聖戦でタイに追いつかれたのは初めて。第3局は7月3日、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われる。
戦型は相掛かりでスタート。研究範囲だったのか、佐々木は序盤にほとんど時間を使わない。深い研究を思わせる指し回しを見せた。
藤井は佐々木が得意とする「相掛かり」を受けて立ち、長考を入れ、慎重に駒組みを進めた。お互いが水面下で激しく読み合う力戦となり、形勢は互角のまま終盤へ。最終盤、藤井は相手の猛攻を必死に受け、逆転を狙ったが、届かなかった。
過去15度出場したタイトル戦でいまだ負けはなく、残すタイトルは王座のみ。21日の王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦では土壇場に逆転勝利し、挑戦権獲得まであと2勝に迫った。
佐々木は7月開幕の王位戦7番勝負への挑戦も決めており、棋聖戦と合わせた佐々木との最大「12番勝負」が8冠制覇のカギを握る。
新たなタイトルを獲得するだけではなく、保持するタイトルの防衛戦にもすべて勝たなければいけない。大記録への激闘は続く。【松浦隆司】
情報源:【棋聖戦】藤井聡太棋聖、第2局で佐々木七段に敗戦 棋聖戦1勝1敗のタイに追いつかれたのは初 – 社会 : 日刊スポーツ
2023年6月23日19時59分
将棋の最年少7冠、藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)に佐々木大地七段(28)が挑む第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われ、先手の佐々木が111手で勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイにした。棋聖4連覇を狙う藤井は今シリーズ初黒星。棋聖戦でタイに追いつかれたのは初めて。第3局は7月3日、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われる。
下を向き、首を軽く左右に振った。終局後、藤井は「苦しいかなと思っていたが、最後の最後に一瞬、よくなった局面もあったかなと思う。2五桂(先手佐々木の99手目)のとき、こちらに手段があったのかなと…寄せに出たところでうまく切り返された」と悔しさをにじませた。
戦型は相掛かりでスタート。藤井は相手の得意とする「相掛かり」を受けて立ち、長考を入れ、慎重に駒組みを進めた。お互いが水面下で激しく読み合う力戦となり、形勢は互角のまま終盤へ。両者とも持ち時間の4時間を使い切って1分将棋に突入。劣勢になったが、強烈な勝負手を連発し、一時は形勢を逆転したが、再逆転を許し、競り合いに敗れた。
過去15度出場したタイトル戦でいまだ負けはなく、残すタイトルは王座のみ。21日の王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦では土壇場に逆転勝利し、挑戦権獲得まであと2勝に迫った。佐々木は7月開幕の王位戦7番勝負への挑戦も決めており、棋聖戦と合わせた佐々木との最大「12番勝負」となる。全8冠制覇に「難敵」が出現した。
7冠達成後、初黒星となたが「次ぎはもっと競り合いに持ち込めるようにしたい」。大記録への激闘は続く。【松浦隆司】
情報源:【棋聖戦】敗戦の藤井聡太棋聖「最後の最後に一瞬、よくなったかなと」再逆転許し、悔しさにじます – 社会 : 日刊スポーツ
2023/06/23 21:18
将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局が6月23日に行われ、挑戦者の佐々木大地七段(28)が藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20)に111手で勝利した。佐々木七段にとっては、タイトル戦初白星となる大きな1勝。ABEMAの視聴者からは、「泣きそう!大地おめでとう!」「大地すげえええ」と歓喜のコメントが殺到していた。
【映像】佐々木七段が藤井棋聖に勝利した棋聖戦第2局
タイトル戦初登場の佐々木七段が、得意戦法の「相掛かり」を武器に“絶対王者”を打ち破った。早々に前例を離れ、じりじりと間合いを取り合うように序・中盤戦に。張り詰めたような空気が流れる難解な局面から、佐々木七段が銀を踏み込んでペースを握った。少しずつポイントを積み上げて優位を築いていった佐々木七段だが、対するは七冠保持者の藤井棋聖。圧倒的な終盤力を発揮して形勢を押し戻し、勝ちへの道筋を模索していた。互いに一歩も譲らぬ激しいねじり合いから、佐々木七段が一瞬の隙を突いて中央地点に角を放ち再度逆転。藤井棋聖も「素晴らしかった」と語った角打ちの一手で佐々木七段が勝利を決め、大熱戦を制した。
シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻したことはもちろん、佐々木七段にとってはこれが自身のタイトル戦初勝利。大きな戦果をもぎ取ったとあり、ABEMAの視聴者からは「泣きそう!大地おめでとう!」「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」「大地すげえええ」「この勝ちは大きい」「これは師匠からボーナス」「大地さんカッコよかったよ!」「キラー健在か」「これは自信になる」「これだから将棋は面白い」「大地まじおめでとう!」「真の藤井キラーになってくれ」「大地やるじゃん!」「タイトル戦初勝利は嬉しいな」と歓喜のコメントが殺到していた。
終局後には「終盤のやや良いところで間違えてしまって敗勢にしてしまい、最後“拾った”、というような勝ち方だった」と語った佐々木七段だったが、大盤解説会場でファンの前に姿を見せると、やや表情も緩み「ストレート(決着)は回避できて良かった」とのリップサービス。タイトル戦初勝利の感想を問われると、「いろんな方に応援していただいていたので、まずはひとつ勝てて、次に繋げられて良かったです」とホッとした表情を見せた。
勢いそのままに、次局ではタイトル初奪取に向けて2勝目を目指す。厳しい戦いが続くが「次は後手番なので、しっかり準備して熱戦にできるように頑張りたい」としっかり前を見つめていた。注目の第3局は7月3日に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸学問所」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
2023年6月23日19時57分
藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に先勝した、将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われた。午前9時から始まった対局は相掛かりから激しい攻め合いになった。形勢が二転三転する接戦の末、最後に先手の佐々木が抜け出し、午後7時20分、111手で藤井を下した。これで対戦成績を1勝1敗とし、タイトル戦初勝利を挙げた。第3局は7月3日、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属第1学問所」で開催される。
佐々木の背筋がスーッと伸びた。天王山に角を打ち据えて切り返す。これで息を吹き返した。佐々木自身は、「負けかなと。しょうがなく、それしかないと思いました」と振り返った。
中盤まではわずかなリードを保っていた。藤井の攻めに対し、4筋に歩を打って対応を誤り、逆転を許す。最後に「よくなった」と思った藤井に対し、角の返し技から再逆転して勝利をつかんだ。
「途中、楽しみがあるかなと思っていたら間違えて、最後に勝ちを拾いました」。師匠の深浦康市九段(51)譲りの粘り腰を発揮した。
ベトナムでの開幕局は落としたが、これでタイに追いついた。「何とか1勝を挙げた、ストレートは回避できました。今度は後手番ですし、しっかり準備して熱戦にできるように頑張りたいです」と抱負を語っていた。
情報源:【棋聖戦】佐々木大地七段が藤井棋聖破り1勝1敗に「ストレートは回避できました」 – 社会 : 日刊スポーツ
藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局が、6月23日(金)に兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」にて行われ、佐々木七段が111手で藤井棋聖に勝ち、対戦成績を1勝1敗としました。
第3局は、7月3日(月)に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸第1学問所」にて行われます。
詳しくは、ABEMA、ヒューリック杯棋聖戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太棋聖VS佐々木大地七段 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局 佐々木大地七段の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負の結果
#佐々木大地 七段の勝利
【第94期ヒューリック杯 #棋聖戦 五番勝負第2局】
●藤井聡太棋聖 VS ○佐々木大地七段
第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局が6月23日(金)に行われ、佐々木七段が111手で藤井棋聖に勝ち、対戦成績を1勝1敗としました。 https://t.co/qp45g6dDeJ
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) June 23, 2023
▲佐々木大地七段-△藤井聡太棋聖(棋譜中継)
香打ちを見て、藤井はうつむいた。佐々木は口元に手を当て、厳しい表情を崩さない。記録係の秒読みが響く。関係者はモニターを見つめる。 香打ちを見て、藤井が頭を下げて投了した。後手玉は☗3二香成☖同銀☗同飛成までの詰めろ。☖3三同桂も☗同桂成☖1二玉☗3二金で必至がかかり、先手玉に詰みはない。 終局時刻は19時20分。消費時間は、☗佐々木3時間59分、☖藤井3時間59分。佐々木はタイトル戦初勝利。五番勝負の成績は1勝1敗のタイとなった。第3局は7月3日(月)に静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われる。 【佐々木七段が勝って1勝1敗のタイに】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/06/post-2ea8.html 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/06/post-bb10-1.html 【対局者が大盤解説会に出演】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/06/post-578f.html 【感想戦】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/06/post-10da-1.html 【ご観戦ありがとうございました】 https://kifulog.shogi.or.jp/kisei/2023/06/post-7785.html ※局後の感想※ 序盤は☖5二金(38手目)に代えて、☖7三桂を優先すべきだった。本譜は桂を跳ねなかったため、後手に苦労の多い展開となった。 ☗4八歩(73手目)では☗4八銀がまさり、先手が優位を維持できていた。そこから藤井がリードを奪ったが、最終盤の☗5五角(103手目)が好手で逆転に成功した。 感想戦は20時30分頃に終了した。
19時20分 終局
111手 3三香まで、▲佐々木大七段 の勝ち
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連勝か、タイか
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