へぇ・・・
2023年6月2日 14時00分
40年ぶりに史上最年少記録を更新する20歳10カ月で名人位を獲得した藤井聡太新名人。羽生善治九段以来の七冠を達成し、史上初の八冠制覇も視野に入る。その圧倒的なまでの強さの理由はどこにあるのか。20年の世界コンピューター将棋オンライン大会、22年の世界将棋AI電竜戦で優勝し、藤井七冠が研究にも使用する将棋ソフト「水匠」開発者の杉村達也さんに聞いた。
――藤井名人と水匠が対局したらどうなるのでしょうか。
「2017年の電王戦で将棋ソフト『PONANZA』が佐藤天彦名人(当時)に勝ちました。この時点ではPONANZAと佐藤名人のレーティング差が800ぐらいで、99%の確率でPONANZAが勝つ実力でした」
「この時のPONANZAに対し、現在の将棋AIで2強となっている『水匠』と『dlshogi』は計算上では99%以上の確率で勝利します。もちろん人間もこの間に強くなっていますが、AIほどの成長速度ではない。人間が勝つのはたぶん無理だろうと思います」
――でも藤井名人は「AI超え」と話題を集める妙手を指されたことが多々あります。
「AIも完璧ではありません。野球に例えると、AIはまず凡退はしません。しかし全打席で本塁打を打てるわけでもない。AIが二塁打止まりだった打席に対し、人間が本塁打を放てば『AI超え』となります。一手一手の局面のみに限れば、藤井名人のような読みの力がすごい棋士の方だと『AI超え』の局面は生まれやすくなります」
「ただ、初手から指すと凡退がないAIに対し、人間は本塁打があれば三振もある。AIは平均値としてミスが少ないので、一局を通じるとやはりAIに分があります」
――そのAIを、今ではほぼ全ての棋士が研究に使われています。東大大学院でAIを研究し自ら将棋AIを開発した谷合廣紀四段のような棋士もいます。そんな中でもなぜ藤井名人は飛び抜けた成績となるのでしょうか。
情報源:藤井聡太名人、最強AI開発者が見た強さの理由 期待高まる藤井定跡:朝日新聞デジタル
渡辺明名人に藤井聡太竜王が挑戦する 第81期名人戦七番勝負第5局が、5月31・6月1日(水・木)に長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」で行われ、藤井竜王が94手で渡辺名人に勝ち、4勝1敗で名人位を奪取しました。
また、藤井新名人は谷川浩司十七世名人が達成した名人獲得最年少記録(21歳2カ月)を更新し、20歳10カ月で名人を獲得しました。
情報源:藤井聡太竜王が渡辺明名人に勝ち名人位を奪取 第81期名人戦七番勝負第5局|将棋ニュース|日本将棋連盟
七番勝負の日程
【ニュース速報】
藤井聡太竜王 史上最年少で「名人」獲得
同時に史上2人目の「七冠」達成#アベマニュース— ABEMAニュース (@News_ABEMA) June 1, 2023
藤井聡太竜王が最年少名人&史上2人目の七冠達成 渡辺明名人に4勝1敗 20歳10カ月でダブル快挙/将棋・名人戦七番勝負#名人戦#最年少名人#藤井聡太竜王#渡辺明名人https://t.co/xyDKAFPvcP
— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) June 1, 2023
#藤井聡太 竜王の勝利
【第81期 #名人戦 七番勝負第5局】
●渡辺明名人 VS ○藤井聡太竜王
第81期名人戦七番勝負第5局が、5月31日、6月1日(水・木)に長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」で行われ、藤井竜王が94手で渡辺名人に勝ち、4勝1敗で名人位を奪取しました。 https://t.co/aqCtgbiH9N
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) June 1, 2023
▲渡辺明名人-△藤井聡太竜王
☖8七銀を見て、渡辺がすぐに投了した。この銀打ちは☖8八角成☗同金寄☖7九角成までの詰めろで、(1)☗8七同銀は☖7九角成☗同金☖8八金まで、(2)☗8七同金は☖8八角成☗同金引☖7九角成☗9八玉☖8八馬☗同玉☖9六桂☗8七玉☖8九飛成☗7七玉☖8六竜☗6八玉☖5九銀☗同玉☖4八金☗6八玉☖5八金打☗7九玉☖8八竜まで、(3)☗6九歩は☖8八角成☗同金上☖6九飛成☗7九角☖同角成☗同金☖7八銀打☗同金寄☖同銀不成☗9八玉☖8七金まで、(4)☗6八歩は☖8八角成☗同金寄☖9七桂☗同香☖9八銀打☗同金☖7九飛成☗同玉☖7八金と、いずれも詰みがあり、適当な受け方が難しい。一方の後手玉は、まだ余裕がある格好だ。 終局時刻は18時53分。消費時間は☗渡辺8時間32分、☖藤井7時間36分。これによりシリーズ成績は藤井の4勝1敗になり、名人奪取が決まった。20歳10ヶ月での名人獲得は、谷川浩司十七世名人の持つ21歳2ヶ月という記録を更新する史上最年少記録だ。また、藤井の保持するタイトルはこれで竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖の七つになり、羽生善治九段に続いて史上二人目の七冠達成者が誕生した。羽生九段の七冠達成は25歳4ヶ月のときなので、藤井はこちらの最年少記録も更新したことになる。名人を失った渡辺は、2004年に自身の初タイトルである竜王を獲得して以来、約18年半ぶりに無冠になった。 ※局後の感想※ 67手目☗4五銀の辺りは藤井は苦しさを感じており、渡辺としても自身が少しよいかもしれないと思っていたようだが、先手の具体的な指し方も簡単ではなかった。検討が行われたのは72手目☖6六角の局面までで、渡辺が「いずれにしても、この局面は6六角を取るべきでしたね、そのあと分かんないけど、何か……」とまとめて、20時過ぎに感想戦終了となった。
18時53分 終局
94手 8七銀まで、△藤井聡竜王 の勝ち
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- 名人戦・順位戦 |棋戦|日本将棋連盟
- 第81期名人戦・順位戦 B級1組
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- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
竜王名人、七冠、おめでとうございます。
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