防衛記者会見(ABEMAは22時50分からサブchに切り替え)
2023/05/28 23:41
将棋の第8期叡王戦五番勝負第4局が5月28日に岩手県宮古市の「浄土ヶ浜パークホテル」で指され、藤井聡太叡王(竜王、王位、棋王、王将、棋聖、20)が菅井竜也八段(31)に勝利しタイトル防衛と3連覇を果たした。振り飛車党を挑戦者に迎えた“対抗形シリーズ”を3勝1敗で制した藤井叡王は、終局後に記者会見に応じ「全体を通して大変な将棋が多かったシリーズ」と総括。さらに、「結果を出すことが出来たことを嬉しく思っている一方で、課題も感じた」と語った。質疑応答の主な内容は以下の通り。
――今シリーズを振り返って
「相穴熊の戦いが多かったが、中盤から終盤にかけて距離感を測れないという局面がいくつかあったと感じている。全体を通して大変な将棋が多かったシリーズと感じています」
――シリーズで印象に残る一局、局面は
「今日の将棋も印象に残る将棋だったが、第3局では中盤、小競り合いのような形で戦いが起こってから、どういう風に攻めの構想を立てていくかが難しい将棋で、結果的にわからないまま形勢を損ねてしまったので、そういった力を付けていかないといけないなと感じた一局だった」
――挑戦者の菅井八段の印象、感じた気づきは
「局面の判断であったり、そこからどういう構想を立てて指していくかというところで上回られたと感じるところが多く、菅井八段の力を感じるところが多かったとシリーズだった」
――叡王戦と名人戦を並行して戦った
「並行していたが、自分としては十分な準備をして臨むことができた。公式戦で対振り飛車の将棋が少なかったこともあり、相居飛車の将棋と比べると自分の知識や感覚が不足しているところが多いなと感じた」
――名人戦にかける思い
「名人戦第5局もすぐ近くにあるので、そちらにも出来る限り良い状態で臨めればと思っています」
――第4局は2度の千日手、体力面で不安、または自信を感じたことは?
「千日手2回は昨年の棋聖戦五番勝負の第1局では同様のことがあったが、そのときも体力的には問題なく指せたかなと思っていて、(2度目の千日手成立あとも)本局でもその点は懸念せずに指せるのではと思っていた」
――今後も続くハードスケジュールに不安は
「名人戦が5月31日からということで、本当にすぐ近くだなとは思っていますが、明日と明後日でしっかり休んで、出来る限り良い状態に持っていければなと思っています」
――千日手のかけ引きから決断に至るまで
「1回目の千日手は序盤でしたが、後手番でもあったので千日手にするのも妥当な判断なのかなと思っていました。2局目(指し直し局)の将棋は終盤に差し掛かるところでミスが出てしまって苦しくなってしまったので、もし打開されていたら足りない形勢だったと思うので、千日手はこちらからすると御の字なのかなと思っていた」
――今年度最初の防衛に成功
「今シリーズは本当に大変な将棋が続いたなと思っているので、その中で結果を出すことが出来たのは嬉しく思っている一方で、課題も感じたと思っているので、その点は改善していければと思っています」
――千日手は作戦?
「序盤から手が広い将棋だと思っていたが、後手番でもあったので、狙いというか、千日手の筋を見せるという作戦で指そうかなと思っていた」
――2度目の指し直し局も1回目の指し直し局と同様の進行だったが、千日手は意識した?
「3局目も後手番だったので、先手の応手によってはそういうこともあるのかなと思っていた」
――4局目(3度目の指し直し局)も指せる体力はあった?
「特別に自信があったわけではないが、持ち時間が1時間からということだったので、序盤から決断良く指していかなければいけないのかなと思っていた。その中で千日手になったらまた考えようかなと思っていた」
――第4局が行われた岩手県の印象
「私自身も今まで訪れたことが無かったですし、タイトル戦自体も10年ぶりということもあり、楽しみにしていました。多くの方に歓迎していただき、対局前日には船に乗ったり散策したりということもあり、自分としても素晴らしい環境でこの対局を指させていただいたなと強く感じています」
――昼食のお味
「いろいろなメニューを用意していただき選ぶのにも迷いましたが、三陸なので海のものをいただこうかなと迷いましたが、ローストビーフ丼と冷麺のセットもすごく美味しくて、リフレッシュ出来たと思っています」
――県内のファンへ
「遅くまで大盤解説会場に残っていただいて嬉しく思いました。岩手県の対局が良い思い出になりましたし、また対局させていただく機会を楽しみにしています」
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太叡王「大変な将棋が多かったシリーズ」 防衛の喜びとともに課題も/将棋・叡王戦五番勝負 | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
2023年5月28日23時52分
藤井聡太叡王(竜王・王位・棋王・王将・棋聖=20)に菅井竜也八段(31)が挑戦する将棋の第8期叡王戦5番勝負第4局が28日、岩手県宮古市「浄土ケ浜パークホテル」で行われ、藤井が2度の千日手指し直しの激戦の末、勝利した。
藤井はシリーズの対戦成績を3勝1敗とし、3連覇を達成し、6冠を堅持した。終局後、同ホテルで記者会見した。
主な一問一答は以下の通り
-今シリーズを振り返って
藤井 シリーズを通し、相穴熊の戦いが多く、中盤から終盤にかけて距離感がうまく測れない局面がいくつかあった。そのあたりの判断力をもっと上げていかないといけないと感じた。全体を通してたいへんな将棋が多いシリーズだった。
-印象に残る局面、指し手は
藤井 きょうの将棋も印象に残る将棋だったが、第3局では中盤に小競り合いのような形で戦いが起こってからどういう攻めの構想を立てていくか難しい将棋だった。分からないまま形勢を損ねたところもあった。そういう力をつけていかなければと感じた一局だった。
-タイトル戦で菅井八段と初めて対戦した印象は
藤井 局面の判断であったり、そこからどういう構想で指していくか。菅井八段の力を感じるところが多いシリーズだった。
-振り飛車党との棋士とのタイトル戦も初めてだった
藤井 十分な準備をして臨むことができた。公式戦で対振り飛車との将棋が少なく、相居飛車の将棋と比べると、知識、感覚が不足しているところが多いなと感じることがあった。
-史上最年少名人&7冠に王手のかかる名人戦7番勝負が31日から始まる
藤井 近くだなと思っている。明日とあさっての間にしっかり休んで、良い状態にもっていきたい。
-第4局は2度の千日手があった
藤井 1度目の千日手は後手番でもあったので妥当な判断かな。2度目も少し足りない形勢だったので、千日手は御の字。
-本年度、初のタイトル
結果を出すことができたのはうれしい。課題も感じたので、しっかり受け止めて改善していきたい。
-昼食に「短角牛のローストビーフ丼とミニ冷麺」を選ばれた
藤井 昼食のメニューもいろいろと用意していただき、選ぶのを迷った。三陸なので、海のものをいただこうという気持ちもあった。迷った。ローストビーフと冷麺のセットにした。名物の盛岡冷麺、ローストビーフのいわて短角牛も、すごくおいしくて、リフレッシュできた。
情報源:【叡王戦】藤井聡太叡王「名物の盛岡冷麺などがおいしく、リフレッシュできた」3連覇/一問一答 – 社会 : 日刊スポーツ
藤井聡太叡王に菅井竜也八段が挑戦する 第8期叡王戦五番勝負第4局が、5月28日(日)に岩手県宮古市の「浄土ヶ浜パークホテル」にて行われ、藤井叡王が2度の千日手を経て90手で菅井八段に勝ち、対戦成績を3勝1敗として、叡王防衛を果たしました。
藤井の叡王獲得は通算3期目です。
詳しくは、ABEMA、叡王戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太叡王VS菅井竜也八段 第8期叡王戦五番勝負第4局 藤井聡太叡王が勝利し防衛|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負の日程
#藤井聡太 叡王が防衛
【第8期 #叡王戦 五番勝負第4局】
○藤井聡太叡王 VS ●菅井竜也八段
第8期叡王戦五番勝負第4局が「浄土ヶ浜パークホテル」にて行われ、藤井叡王が2度の千日手を経て90手で菅井八段に勝ち、対戦成績を3勝1敗として、叡王防衛を果たしました。 https://t.co/IdHHpWq0Kf
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) May 28, 2023
▲菅井竜也八段-△藤井聡太叡王(棋譜中継)
鮮やかな収束。菅井は目を閉じた。☗1五同玉☖1四香☗2六玉☖1五金☗1七玉☖1六金☗2八玉☖1七金☗2九玉☖1八金までの詰み。 この局面で菅井が投了した。終局時刻は21時8分。消費時間は、☗菅井3時間47分、☖藤井3時間59分。 藤井は2千日手後の激闘を制す。シリーズ成績を3勝1敗とし、通算3連覇を達成した。
21時9分 終局
90手 1五銀まで、△藤井聡叡王 の勝ち
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