ひふみん
2023年5月22日18時56分
<ひふみんEYE>
将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が渡辺明名人(39)に挑戦する第81期名人戦7番勝負第4局が21、22の両日、福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われ、先手の藤井が渡辺を破った。
シリーズ成績を3勝1敗とし、最年少名人&7冠にあと1勝とした。4連覇を狙う渡辺はかど番に追い込まれた。第5局は31日から長野県高山村「緑霞山宿 藤井荘」で行われる。
本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
◇ ◇ ◇
藤井竜王の冷静かつ強気で最善の受けを見せてもらいました。8筋の玉頭に打たれた歩を、玉で取るのですから。驚かされました。よく考えてみれば、自玉の安全を読み切っていたのかもしれません。
渡辺名人は攻めを急ぎすぎていました。居玉も、最初の位置である7一に並べたままの銀も、作戦上は問題ありません。ただ、9筋で香が走った手が「敗着」。角で先に王手をしてから7筋の歩を突いておけば、有望でした。結局、香1枚損したまま、動かざるを得ませんでした。プロの世界で「香1枚の差」は大きいです。サッカーなら11人の相手に、10人で戦うようなもの。香をああいう形で使ってしまうと、後が難しいという典型的な例でした。
第2局といい第4局といい、渡辺名人の心の折れ方が目立ちます。第5局までに気分を一新して、「1局返す」という強い気持ちが必要でしょう。
逆に、藤井竜王の史上最年少での名人獲得の確率がこれでかなり高くなったとみています。(加藤一二三・九段)
情報源:【ひふみんEYE】藤井竜王史上最年少名人の確率かなり高くなった 渡辺明名人は気分一新を – 社会 : 日刊スポーツ
渡辺明名人に藤井聡太竜王が挑戦する 第81期名人戦七番勝負第4局が、5月21、22日(日・月)に福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われ、藤井竜王が69手で渡辺名人に勝ち、3勝1敗としました。
第5局は、5月31・6月1日(水・木)に、長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」で行われます。
詳しくは、ABEMA、名人戦棋譜速報及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:渡辺明名人VS藤井聡太竜王 第81期名人戦七番勝負第4局 藤井聡太竜王の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
七番勝負の日程
#藤井聡太 竜王の勝利
【第81期 #名人戦 七番勝負第4局】
●渡辺明名人 VS ○藤井聡太竜王
第81期名人戦七番勝負第4局が、5月21、22日(日・月)に福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われ、藤井竜王が69手で渡辺名人に勝ち、3勝1敗としました。 https://t.co/UqtHyOIUiX
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) May 22, 2023
▲藤井聡太竜王-△渡辺明名人
角をつなげ打って王手。6六にも残すことで☖4一玉には☗3三桂を用意している。次の休憩まで20分を切った。渡辺は腕を組む。 この局面で6分考え、渡辺は次の手を指さずに投了した。控室の報道陣が慌ただしく動く。終局時刻は16時45分。消費時間は☗藤井6時間57分、☖渡辺7時間38分。王手を防いでも☗7三歩成があり、後手陣は収拾がつかない。一方で先手玉は安泰だ。藤井は3勝1敗とし、タイトル奪取、及び史上2人目の七冠達成まであと1勝と迫った。第5局は5月31日(水)から6月1日(木)にかけて、長野県上高井郡高山村にある山田温泉の「緑霞山宿 藤井荘」で行われる。 ※局後の感想※ 藤井は受ける展開になり、勝ちを見通せるところはなかったという。後手にとって最も有力だったのは、38手目に☖8八歩と打たずに☖8六角の変化だった。先手も大変な進行になる。感想戦は17時55分に終了した。
16時45分 終局
69手 7五角打まで、▲藤井聡竜王 の勝ち
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奪取に王手
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