ひふみん
2023年5月6日20時30分
<ひふみんEYE>
将棋の最年少6冠、藤井聡太叡王(竜王・王位・棋王・王将・棋聖=20)が菅井竜也八段(31)の挑戦を受ける、第8期叡王戦5番勝負第3局が6日、愛知県名古屋市の「か茂免」で行われ、先手の藤井が163手で逆転勝ち、対戦成績を2勝1敗として3連覇へあと1勝とした。タイトル2期目を目指す振り飛車党の菅井はかど番に追い込まれた。第4局は28日、岩手県宮古市「浄土ヶ浜パークホテル」で行われる。
本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
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一見、大接戦に思えますが、藤井叡王がスピード争いで勝ちきった感じです。終盤のつばぜり合いが巧みでした。惜しげもなく金、銀を打ち込んで正確に自玉の安全を図ったと思ったら、相手陣の詰みを読み切っていました。攻防の読みが一枚上でした。
そこに至るまでの74手目、菅井八段の後手8六金に先手同歩として角金交換に応じた後、76手目の後手2八角~後手1九角成と馬を作ったのに対し、79手目先手6三銀成と地道に入ったのが非凡。さらに91手目の先手6三歩成を拠点とした上、悠長な手に思える先手2二角(117手目)が最終的に攻防に働いてくるのですから、相当自信を持っているのでしょう。絶好調とみました。
三間飛車を3局連続で採用した菅井八段は、後がなくなりました。先手番の第4局こそ、昨年8月のA級順位戦で藤井叡王に快勝した「ゴキゲン中飛車」に命運を託すかもしれません。(加藤一二三・九段)
<主催>不二家、日本将棋連盟
<特別協賛>ひふみ
<協賛>中部電力、豊田自動織機、豊田通商、日本AMD
情報源:【ひふみんEYE】藤井叡王、終盤攻防の読み一枚上 菅井八段は「ゴキゲン中飛車」に命運託すか – 社会 : 日刊スポーツ
藤井聡太叡王に菅井竜也八段が挑戦する 第8期叡王戦五番勝負第3局が、5月6日(土)に愛知県名古屋市の「か茂免」で行われ、藤井叡王が163手で菅井八段に勝ち2勝1敗としました。
第4局は、5月28日(日)に、岩手県宮古市「浄土ヶ浜パークホテル」で行われます。
情報源:藤井聡太叡王VS菅井竜也八段 第8期叡王戦五番勝負第3局 藤井聡太叡王の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負の日程
▲藤井聡太叡王-△菅井竜也八段(棋譜中継)
菅井は腕組みをして盤面を見つめる。小さくうなずく。天井を見上げる。秒を読まれ、駒台に手をやって「負けました」と告げた。後手玉は☖8三同飛☗同桂成☖同金☗同銀成☖同玉☗7五桂☖7四玉☗6五金☖8五玉☗8六香☖同玉☗8七飛☖同竜☗同銀☖9七玉☗8八角成までの詰み。終局時刻は18時57分、消費時間は両者4時間。死闘を制した藤井はシリーズ成績2勝1敗、防衛まであと1勝とした。第4局は5月28日、岩手県宮古市「浄土ヶ浜パークホテル」で行われる。 【終局後インタビュー】 https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2023/05/post-9c0f.html 【感想戦】 https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2023/05/post-10da.html 【両対局者が大盤解説会場に】 https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2023/05/post-e27d.html ※局後の感想※ 感想戦を終えた両対局者は大盤解説会に登壇。藤井は「攻めの形をつくられてしばらく苦しい局面が続いていたが、反撃に出る展開になって少しずつ好転してきたと思う」、菅井は「終盤は形勢判断がよくわからず、千日手にしたほうがよかったのかなと思う」とそれぞれ一局を振り返る。第4局に向けて、藤井は「中盤でうまく構想を立てることができなかったので、次局では修正して頑張っていきたい」、菅井は「自分としてはうまく指せていたが、終盤の重要な局面の感覚が間違っていたと思う。少し期間が空くので、その間に修正して頑張りたい」と意気込みを語った。
18時57分 終局
163手 ▲8三金まで、▲藤井聡叡王 の勝ち
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