高野秀行六段
2023年4月29日 7時0分
将棋の藤井聡太六冠(20)=竜王、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=が渡辺明名人(39)に挑戦している第81期名人戦七番勝負第2局が28日、静岡市の「浮月楼」で前日から指し継がれ、先手の藤井が87手で勝ち、通算成績を2勝0敗とした。これまで負けなしの静岡での対局で、史上最年少名人へまた一歩近づいた。
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後手の渡辺名人が趣向を凝らし、自分の土俵にうまく持ち込んでいました。現代の将棋は角換わりなどが代表ですが、自分の攻めているところと玉がものすごく近い。本来の将棋は攻めと守りの陣地が中央5筋を境にして分かれていた。それは渡辺名人がとっても得意な戦い方なんです。
藤井竜王はすでに攻めと玉の位置が近いところで戦っているのが主流の時代にプロになった。両者のバックボーンが違います。今回は渡辺名人がベーシックな方に持ち込み、間違いなく自分のいいところが出る形になった。
それにより一進一退の攻防になりました。ただ、終盤に桂馬で王手をかけられたあたりで誤算があったのだと思います。その一手から藤井竜王が一気に抜き去りました。全然簡単ではないのに、簡単に寄せているように見えました。
渡辺名人は2連敗となってしまいましたが、1、2局とも作戦は当たっていると思います。なんですが…藤井竜王が強いですね。ほんとはギリギリの勝負なのに、大差がついてしまったように見えるのが渡辺名人にとってはつらいところです…。(高野秀行六段・談)
情報源:【高野秀行六段の目】藤井聡太六冠は全然簡単ではないのに簡単に寄せている : スポーツ報知
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七番勝負の日程
▲藤井聡太竜王-△渡辺明名人
この手を見て渡辺が投了を告げた。以下☖2四玉は☗2五歩☖3五玉に☗3七銀が詰めろ逃れの詰めろで先手勝ち筋。☖3四同玉には☗6一角と打ち、以下☖2四玉は☗2五角成以下の詰み。☖4三飛は先手玉の詰めろが解けるので☗2五歩ぐらいで先手勝勢だ。 終局時刻は19時51分。消費時間は、☗藤井聡8時間27分、☖渡辺明8時間41分。シリーズは藤井が開幕から2連勝とした。5月13・14日(土・日)に大阪府高槻市「高槻城公園芸術文化劇場」で行われる。
19時51分 終局
87手 ▲3四歩まで、▲藤井聡竜王 の勝ち
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連勝
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