奪取かフルセットか
2023年3月18日21時51分
藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が渡辺明棋王(名人=38)に挑戦している、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第4局が19日、栃木県日光市「日光きぬ川ホテル三日月」で行われる。両対局者は18日に現地入りし、前日検分などをこなした。
ここまで2勝1敗で、初の棋王獲得と史上最年少6冠まであと1勝とした藤井は、東武鉄道を走る特急で最寄りの「鬼怒川温泉」駅までやってきた。栃木県に来るのは、昨年1月の王将戦7番勝負第3局(同県大田原市)以来。「車両や途中の景色を楽しんできました」。大一番を前にリラックスムードだった。
今月5日の第3局は、ジェットコースターのように激しく形勢が揺れ動くなか、詰み筋を見逃して先手番を落とした。「詰みに気付いた時はショックでしたが、もともとずっと負けの将棋と思っていました。結果は仕方ないかなと思っています」。
気持ちを切り替え、8日には名人戦初挑戦がかかったA級順位戦プレーオフで広瀬章人八段(36)を下し、渡辺への挑戦権を得た。11、12日の2日制で行われた王将戦第6局で羽生善治九段(52)に勝ち、4勝2敗として王将を初防衛し、5冠を堅持した。気を良くしての日光入りだ。
「王将戦が終わった後、本局に向けて準備してきた」と言う。第4局を「非常に大きな1局」としながらも、「意識しすぎないよう、盤上に集中する気持ちで臨めたらと思います」と話した。
鬼怒川温泉駅は、東武鉄道が2017年8月、51年ぶりに復活させた蒸気機関車(SL)「SL大樹」の終着駅でもある。駅舎の前にはSLを回転させる「転車台」もある。年度末の対局となる棋王戦を白星で終え、来月早々に始まる渡辺との名人戦7番勝負へとターンする。
第3局を制してかど番をしのいだ渡辺は、棋王戦11連覇を目指すためにタイに追いつきたい。藤井とのタイトル戦では、20年7月の棋聖戦5番勝負第3局以来の白星となった。同第4局の後、翌年の棋聖戦3連敗、22年王将戦4連敗、今回2連敗だった。
「1つ返して前向きに行けるかなと思います。精神的にいい方に向く。巻き返していきたい」。08年の竜王戦では羽生に3連敗の後、4連勝。大逆転で防衛した底力の持ち主でもある。名人戦の前哨戦ともいうべき棋王戦で、意地を見せる。【赤塚辰浩】
◆棋王戦 1974年(昭49)に一般棋戦として創設され、翌年タイトル戦5番勝負に。前身は最強者決定戦。将棋の8大タイトル戦(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖の順)の序列6番目。予選、挑戦者決定トーナメント(挑決T)を行い、挑決Tベスト4以上は2敗で失格という独自システム。挑決Tの準決勝敗退者と決勝敗退者は、敗者復活トーナメントに回る。挑戦者決定戦は変則2番勝負。挑決T優勝者は1回勝てば挑戦権獲得。第1局に負けても、次に勝てばいい。敗者復活組が挑戦権を得るには2連勝が条件。
情報源:藤井聡太竜王が棋王戦の舞台、鬼怒川入り「景色を楽しんできました」史上最年少6冠まであと1勝 – 社会 : 日刊スポーツ
渡辺明棋王に藤井聡太竜王が挑戦する 第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第4局が、3月19日(日)に栃木県日光市の「日光きぬ川スパホテル三日月」にて行われます。
両者はこれまでに18回対戦があり、藤井竜王の15勝3敗です。
今期の棋王戦では第1局、第2局を藤井竜王が、第3局を渡辺棋王が勝っています。棋王戦五番勝負の模様は、ABEMA、棋王戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。
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情報源:渡辺明棋王VS藤井聡太竜王 第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第4局|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負
藤井聡太竜王、スペーシアで鬼怒川入り 棋王戦の舞台に到着、史上最年少6冠まであと1勝 – 社会 : 日刊スポーツhttps://t.co/0gODdVkASA
— kewpiehoney (@kewpie_honey) March 18, 2023
【第48期 #棋王戦 コナミグループ杯五番勝負第4局】#渡辺明 棋王 VS #藤井聡太 竜王
渡辺明棋王に藤井聡太竜王が挑戦する 第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第4局が、3月19日(日)に栃木県日光市の「日光きぬ川スパホテル三日月」にて行われます。 https://t.co/RE6viYrw2c
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) March 18, 2023
▲渡辺明棋王-△藤井聡太竜王(棋譜中継)
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先後は入れ替わり、渡辺明棋王の先手
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奪取で6冠か、フルセットか。
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