藤井聡太竜王、一般棋戦“グランドスラム”に王手!渡辺明名人に勝利し朝日杯2年ぶり4度目優勝

藤井聡太竜王が優勝|第16回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント決勝

第16回朝日杯所ぎオープン戦 準決勝
▲藤井聡太竜王-△渡辺明名人


大盤解説アーカイブ


2023/02/23 18:25

藤井聡太竜王、一般棋戦“グランドスラム”に王手!渡辺明名人に勝利し朝日杯2年ぶり4度目優勝

将棋の朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント決勝が2月23日に行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が渡辺明名人(棋王、38)に勝利し2年ぶり4度目の優勝を果たした。藤井竜王は2022年度、銀河戦、将棋日本シリーズに続き全棋士、上位棋士参加の早指し棋戦全4つのうち3つ目を制覇。盤石の強さを見せつけ、年度内“グランドスラム”に王手をかけた。

現在五冠を保持し将棋界の頂点に君臨する藤井竜王が、2年ぶり4度目の朝日杯を手にした。決勝戦では、棋王戦コナミグループ杯五番勝負で対戦中の渡辺名人と対戦。振り駒で藤井竜王が先手番となると、後手の渡辺名人は角道を止めて雁木に組んだ。互いに攻め合い激しい展開になると、角交換を挑んだ藤井竜王のペースに。強く後手陣に角を打ち込むと、優位に立った。渡辺名人も角2枚を駆使しねじり合いに持ち込み簡単にリード拡大は許さない。しかし、最後まで冷静な指し回しを見せた藤井竜王が押し切り、待望の勝利を手にした。

2年ぶりの優勝を飾った藤井竜王は、「準決勝までの3局はいずれも負けを覚悟した局面もあったので、優勝できたのは幸運だったと感じています。秒読みの中でミスが出てしまう将棋が多かったので、そのあたりを課題ととらえてまた来期もっと良い内容にできるように取り組んでいけたらと思っています」とコメント。頂に立ってなお、課題を口にする場面もあった。

さらに、「自分が初めて優勝できた棋戦ということもあり、相性の良さも感じている。公開対局は貴重な機会なので、モチベーションになっています」と対局を見届けたファンに感謝の言葉も伝えていた。

この結果、藤井竜王は2022年度の一般棋戦全4つのうち、銀河戦、将棋日本シリーズ、朝日杯の3つを制覇。残るNHK杯でも準決勝進出を決めており、年度内“グランドスラム”も視野に捉えている。進行中のタイトル戦・棋王戦五番勝負でも連勝で初奪取と最年少六冠に王手をかけているだけに、年度内にどこまで記録を積み上げるか、ファンの注目と期待は高まるばかりだ。

◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源:藤井聡太竜王、一般棋戦“グランドスラム”に王手!渡辺明名人に勝利し朝日杯2年ぶり4度目優勝 | ニュース | ABEMA TIMES


2023年2月24日7時17分

朝日杯決勝で渡辺名人(左)と対局する藤井竜王(撮影・狩俣裕三)
朝日杯決勝で渡辺名人(左)と対局する藤井竜王(撮影・狩俣裕三)

藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が渡辺明名人(棋王=38)と対戦する、第16回朝日杯将棋オープン戦決勝が23日、東京都千代田区「有楽町朝日ホール」で行われた。対局は藤井が勝ち、2年ぶり4回目の優勝を果たした。

4年前の決勝と同じ顔合わせで、先手の藤井が攻めきった。午前中に行われた準決勝は豊島将之九段(32)に負け寸前まで追い込まれながら大逆転勝ち。先月、名古屋市で行われた本戦1回戦の阿久津主税八段戦、同準々決勝の増田康宏六段戦でも冷や汗ものの逆転勝利だった。「サーカス相撲」から打って変わっての「横綱相撲」。未放映のテレビ棋戦を除いて準決勝の豊島戦まで先手番25連勝という底力を見せつけ、同26連勝で頂点に立った。

藤井竜王・本年度先手番26連勝
藤井竜王・本年度先手番26連勝

タイトル戦での活躍が目立つが、トップ棋士12人が全国に足を運んで公開対局で戦うJT杯、全棋士参加のテレビ棋戦「銀河戦」に次いで、朝日杯と、出場資格のある公式棋戦はこれで3冠。銀河戦と同じテレビ棋戦の「NHK杯」も現在ベスト4だから、総なめの可能性もある。

将棋・公式棋戦優勝者
将棋・公式棋戦優勝者

今月はこの後、25日からの2日制で行われる王将戦7番勝負第5局(島根県大田市)がある。3月に入れば、名人戦への挑戦権を争うA級順位戦最終9回戦の稲葉陽八段戦(2日、静岡市)、渡辺棋王からタイトル奪取と史上最年少6冠まであと1勝と迫った棋王戦5番勝負第3局(5日、新潟市)と重要な対局が続く。

藤井竜王の2~3月の対局予定
藤井竜王の2~3月の対局予定

この日、誕生日会見を行った天皇陛下から昨年、王将を獲得して史上最年少5冠を達成したことに触れられた。「若い人々が日々の努力を積み重ねながら、新たな世界を切り拓(ひら)いていく姿が見られることから今後とも楽しくしております」とのお言葉もちょうだいした。

朝日杯Vから気持ちを切り替え、タイトル戦線へと向かう。

情報源:藤井聡太竜王が2年ぶりV 先手番26連勝で頂点 公式棋戦は3冠 朝日杯オープン戦 – 社会 : 日刊スポーツ


2023-02-23 第16回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント

表彰式

【藤井竜王の振り返り】
本日は第16回朝日杯将棋オープン戦の準決勝、決勝の公開対局にお越しいただき、また最後までご覧いただきありがとうございます。今期の朝日杯を振り返ると、1回戦から苦しい将棋が続いて、準決勝までは負けを覚悟したという局面だったので、優勝は幸運な結果だなと感じています。朝日杯は1回戦から公開対局をしていただきまして、1・2回戦は名古屋、準決勝からはこちら有楽町ということで、それぞれの会場で多くの方にお越しいただいて、会場の熱気を感じながら公式戦を対局できるというのはありがたいことだなと感じていました。今期はなかなか内容的にはミスが多くて反省点が残ったかなと感じているので、そのあたりをしっかり振り返って、来期も頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました。


第16回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント 藤井聡太竜王VS豊島将之九段、渡辺明名人VS糸谷哲郎八段の対局が、2月23日(木・祝)に東京都千代田区の「有楽町朝日ホール」で行われ、藤井竜王と渡辺名人がそれぞれ勝ちました。

同日、藤井聡太竜王VS渡辺明名人の対局が行われ、藤井竜王が103手で渡辺名人を破り、優勝しました。

藤井聡太竜王は4回目の朝日杯優勝です。

◆第16回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント

情報源:藤井聡太竜王が優勝 朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント決勝|棋戦トピックス|日本将棋連盟



▲藤井聡太竜王-△渡辺明名人(棋譜中継

第16回朝日杯将棋オープン戦決勝、藤井聡太竜王-渡辺明名人戦を中継する。本棋戦の決勝が竜王と名人の対決になるのは、今回が初めてだ。対局は東京都千代田区「有楽町朝日ホール」で14時15分から開始される。持ち時間は各40分(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満で着手)。先後は振り駒によって決定される。
14時7分、両対局者が盤の前に座った。藤井はまず、ペットボトルの水を紙コップに注ぐ。その後、互いに礼を交わし、対局準備に入った。
数分ですべての駒が盤上にそろう。藤井は机の上に両手を置いてうつむく。渡辺は腕を組んで目を閉じている。
振り駒は藤井の振り歩先で事前に行われており、歩が3枚出て藤井の先手と決まっている。

藤井聡太竜王の振り歩先、歩が3枚で藤井聡太竜王の先手

初手は、▲藤井聡竜王 2六歩 △渡辺明名人 3四歩

きれいな決め手があった。以下☖2一同玉に☗1三角成☖3二玉☗3一飛成までで詰みだ。
この局面で渡辺が投了した。終局時刻は16時17分。消費時間は☗藤井40分、☖渡辺40分(チェスクロック使用)。勝った藤井は、自身4回目となる本棋戦制覇を果たした。

※局後の感想※
後手は48手目の☖5五歩がよくなかったようだが、感想戦では明確な改良案は示されなかった。
「あまり経験のない将棋になって、こちらがどのように攻めの形を作っていくかが難しかったです。序盤から中盤にかけて、先に攻められる形になって、失敗したと思っていました。☖7六歩(46手目)と取り込まれてこちらの玉はかなり薄い形になっていたので、それを何とかケアしながら指せればと思っていました」(藤井)
「組み上がりは一局にはなったと思いましたが、☖5五歩(48手目)が緩手で、もっとましな手があったかなと思います。(53手目の☗7三角から)と金を作られて苦しくなりました」(渡辺)

16時17分 終局
103手 2一角まで ▲藤井聡竜王 の勝ち



4度目の優勝


  

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