凄八
2023年2月19日 6時0分
将棋の藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=が18日、石川・金沢市の「北國新聞会館」で指された第48期棋王戦五番勝負第2局で、渡辺明棋王(38)=名人=を後手番の132手で破り、シリーズ2連勝で棋王初奪取、六冠達成に王手をかけた。飯島栄治八段が対局を解説する。
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藤井さんも本調子じゃなく、藤井曲線を描かずに、横ばいのまま、最後の最後にどかんと上がったような将棋でした。最初は前例がある将棋でしたが、藤井さんがあまり時間を消費していなかったので、渡辺さんがレールを外れた。そこから藤井さんらしくない小さなミスが数手あり、局面は形勢不明の混沌(こんとん)とした状況に入っていきました。
74手目の竜を引いた手や、その後の竜を取らせないために桂馬を打った手は藤井さんらしくない手でした。竜を取らせない執念ですが、桂馬をタダであげてしまったので…ただ、結果として最終盤にはその救われた竜が自玉にSPのようについて守った。紙一重で竜がMVPになりました。
藤井さんの勝因は渡辺さんが攻め急いでしまったことと、終盤で藤井さんが玉を狙う場所に二枚の角をレーザービームのように並べ、詰みに参加させたこと。藤井さんのミスもみられたため、渡辺さんにとっては悔しい将棋になりました。
情報源:藤井聡太五冠が最年少六冠達成に王手 執念で救った竜が紙一重でMVP級の活躍【飯島栄治八段が解説】 : スポーツ報知
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▲渡辺明棋王-△藤井聡太竜王(棋譜中継)
この手を見て渡辺が投了した。(1)☗4五同銀は☖同桂☗4六玉☖3七銀☗5六玉☖5五金☗6七玉☖6六香☗7七玉☖8六金まで、(2)☗4六玉は☖5七銀☗3六玉☖3七金☗2六玉☖3六金打☗1七玉☖2七金寄まで、(3)☗4八玉は☖3六桂☗5九玉☖5八金☗同玉☖5七金☗6九玉☖6八銀まで、(4)☗6七玉は☖6六香☗7七玉☖8六金☗6六玉☖5七銀☗6七玉☖6六金まで、(5)☗6八玉は☖5七銀☗7九玉☖6八金☗8九玉☖7八金☗同玉☖6六桂☗8九玉☖7八金☗9八玉☖8八金☗同玉☖8六香☗9七玉☖8七香成☗同玉☖8六歩☗7七玉☖8七歩成☗6七玉☖7八銀まで、どのように応じても先手玉は詰む。終局時刻は19時27分。消費時間は☗渡辺3時間59分、☖藤井3時間57分。藤井は2連勝でタイトル奪取まであと1勝と迫った。第3局は3月5日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われる。 ※局後の感想※ 後手は62手目☖4九飛に代えて☖2四飛がまさった。本譜は63手目☗1四角に☖4五銀が利かなかったのが藤井の誤算。先手は67手目☗4八金に代えて☗2四歩が成立する。91手目☗4六桂が痛恨の一手となった。☗5八玉なら難しく、先手も十分に戦えていたようだ。感想戦は1時間を超え、田中寅九段が声をかけてお開きとなった。
19時27分 終局
132手 4五桂打まっで、△藤井聡竜王 の勝ち
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奪取に王手
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