へぇ・・・
2023.2/5 10:00
スポーツの表彰式と違い、将棋や囲碁の表彰式は、昔から対局とは別の日に行われ、主催の新聞社やスポンサー、棋士とファンとの交流の場となっている。しかし最近、就位式は単に交流の場でなく、イベント化してきた感がある。
1月30日、東京・渋谷の『セルリアンタワー東急ホテル』で、竜王戦の就位式が開かれた。この2、3年はコロナ感染の影響で、ファンを集めての就位式はなかったから、久しぶりのイベントである。
この日は立食だとまだ感染が危険ということで、着席形式で、250人が集まる就位式となった。
主催の読売新聞社は、竜王戦を応援するためのクラウドファンディングを行っていて、最高のAコース(300万円・限定2組)のリターンは、竜王戦で実際に使った駒を贈呈するというもの。駒箱には対局者2人(藤井聡太竜王と広瀬章人八段)の揮毫(きごう)が入っている。
ほかには、藤井に羽織をプレゼントするコース(40万円・限定5組)などもあり、この羽織は式で披露され、支援した5人が舞台に上がって紹介された。
また、竜王や各組の優勝者とカフェを楽しむコースもあり、竜王とのBコースは40万円で、即売。各組優勝者とのDコース(20万円)は、1組の永瀬拓矢王座をはじめ、広瀬、高見泰地七段、大橋貴洸六段、佐々木大地七段、伊藤匠五段という、人気と実力のある棋士がそろっているだけに、応募も多いようだ。
このファンディングは、目標の3割程度しか集まらなかったようなので、次回の竜王戦でもあれば、応援する人も多いかと思う。
式典で渡された竜王杯は、秩父宮さまがデザインし、下賜(かし)されたことも披露された。
またゲストとして、「サバンナ」の高橋茂雄さんによる花束贈呈とあいさつもあり、来場者は大喜びだった。
私の感想は、価値のあることをすれば、ファンに喜んでお金を出してもらえるということを知ったことだった。
6年前、竜王戦の『天龍寺』対局の企画として、初手と封じ手を見せ、その間、谷川浩司十七世名人の講演、棋士との精進料理の昼食、竜王戦の解説会とプロの指導対局をやり、最後に棋士の直筆扇子までつけて、初めて3万円の価格をつけたことがある。
藤井のおかげかもしれないが今日、隔世の思いを感じるのである。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:【勝負師たちの系譜】将棋「就位式」のイベント化 主催の新聞社やスポンサー、棋士とファンとの交流の場に 高額プランも登場して盛り上がり(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
将棋「就位式」のイベント化 高額プランも登場して盛り上がり https://t.co/IkOMnvy9Af
最高のAコース(300万円・限定2組)のリターンは、竜王戦で実際に使った駒を贈呈するというもの。駒箱には対局者2人(藤井聡太竜王と広瀬章人八段)の揮毫(きごう)が入っている。#zakzak
— zakzak (@zakdesk) February 5, 2023
ほぉ・・・
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