女流王将就位式で杯を手にする西山朋佳女流王将

西山朋佳女流王将就位式

女流王将就位式



2022年12月14日 13時35分

女流王将就位式で杯を手にする西山朋佳女流王将
女流王将就位式で杯を手にする西山朋佳女流王将

将棋の西山朋佳女流王将=女王=が14日、東京都港区の明治記念館で行われた第44期女流王将就位式に出席した。

西山は「昨年度の女流王将戦では少し悔いの残る形での失冠となってしまったので、今年、奪還という形になり大変うれしく思っております。これも日頃より私の危なっかしい将棋をひやひやしながら見守ってくださる方々のおかげと感じています。女流王将という栄誉を授かり、一年間暗中模索しながら頑張っていきたいと思っております」と謝辞を述べた。

今年10月に行われた三番勝負で里見香奈女流五冠から2勝1敗で女流王将を奪還した西山。前期と立場を代えて同じカードになった番勝負に勝利し、2期ぶり、3度目の獲得を達成。二冠に返り咲いた。

日本将棋連盟の佐藤康光会長は「今、西山さんと里見さんで一進一退のタイトル戦の攻防が続いている。果たしてこれは決着が付くのかと思われている方もいると思う。一進一退であればどちらも勝者。この2人が女流棋界を引っ張って数年たちますが、女流棋界全体としての層も厚くなり、レベルアップしたかなと思います」と語った。

年明け、2023年1月15日「岡田美術館」(神奈川・箱根町)から始まる第49期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負(主催・報知新聞社、特別協賛・ユニバーサルエンターテインメント)では伊藤沙恵女流名人に挑む。「初出場で純粋に楽しみに思っている。伊藤さんとの番勝負も久しぶり。一年間たくさん対局をしてきて経験を積めてはいるので、そういった部分がでるシリーズになれば」

タイトル戦の舞台に立ち続けた22年。「とにかく対局をやっていた記憶がある。対局がメインの一年間で充実していたかなと思います」と振り返る一方、「少し公式戦の内容が思わしくないので…かなり今年はそこが浮き彫りになってしまった」と悔いも口にする。23年は、「タイトル戦をたくさん戦っていたい。もう少しちゃんと戦えたらいいなと思っています」。反省の言葉には、強さがにじんでいた。(瀬戸 花音)

情報源:西山朋佳女流王将就位式 「私の危なっかしい将棋をひやひやしながら見守ってくれる方々のおかげ」 : スポーツ報知



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