72手 2一飛まで
▲広瀬八段 が73手目を封じる
2022/10/28 18:18
将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する第35期竜王戦七番勝負第3局は10月28日、静岡県富士宮市の「割烹旅館 たちばな」で行われ、広瀬八段が73手目を封じて指し掛けとした。あす29日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
互いに1勝1敗で迎えた第3局。藤井竜王、広瀬八段ともに先手番で勝ち星を挙げており、第3局で先手番を持つ広瀬八段の用意した作戦に大きな注目が集まっていた。戦型は今シリーズ初の「相掛かり」に。序盤戦は比較的早いペースで進行した。
本局も広瀬八段の誘導に藤井竜王が応じる形で進んでいるが、ABEMAの中継に出演した佐々木慎七段(42)は「藤井竜王は少しだけ苦戦を意識しているかもしれない」とコメント。ABEMAの「SHOGI AI」もわずかに挑戦者寄りの数値を表示している。
午後6時、立会人の青野照市九段(69)が封じ手の定刻を告げると、手番の広瀬八段はすぐに返答して封じる意思を示した。対局2日目でも広瀬八段がこのままリードを押し広げるか、藤井竜王が巻き返すか、見どころは満載だ。
2日目の対局は、29日午前9時頃から再開される。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲広瀬章人八段 5時間23分(消費2時間37分)
△藤井聡太竜王 3時間23分(消費4時間27分)(ABEMA/将棋チャンネルより
情報源:広瀬章人八段が73手目を封じる 藤井聡太竜王、わずかに苦戦の局面で2日目へ/将棋・竜王戦七番勝負第3局 | ニュース | ABEMA TIMES
2022-10-28 第35期竜王戦七番勝負第3局
☗広瀬-☖藤井聡 封じ手予想
現地の棋士に封じ手予想を聞きました。候補手がたくさん出るほど、かなり悩ましい局面のようです。
青野九段
「互いに動きの難しい将棋でした。角と桂を持ち合ったのに、動きにくい将棋は珍しいです。
藤井竜王が先に動きましたが、無理をしているというか、広瀬八段が攻め合わずにいらっしゃいと☗2七桂(69手目)から☗3七金と受けられて、後手が少し困っているのではと思います。
でも、図の☖2一飛は☖2六歩☗同金☖1四銀を狙っています。先手は端的に攻めを防ぐか、攻めさせて反撃するか。封じ手で有力なのは☗4八角、☗1四歩、☗2九飛あたりでしょうか。完璧に攻めを防ぐなら☗4八角で、広瀬八段がすぐに封じ手を決めたので☗4八角かなと思います」八代七段
「広瀬八段は作戦選択から工夫しています。先後同型からどう打開するかという序盤でしたが、☗4五歩(53手目)が早くてある程度想定内だったのではと思います。さすがでした。
本譜の進行は先手が後手に攻めさせて、先手の受け、後手の攻めの構図ははっきりしました。☗4五歩(63手目)と位を取って圧力をかける構想がうまくいっていると思います。ただし、封じ手前の☖2一飛は☖2六歩☗同金☖1四銀の筋を見せていて、2七桂を負担にさせる狙いです。
封じ手は☗3五歩を予想します。これは攻めの手なので、先手は受けから攻めに展開が変わるかもしれません」廣森三段「封じ手は☗1四歩を予想します。☖同香☗1五歩☖2六歩☗1四歩☖2七歩成と進みそうですが、先手ペースに見えます。☗1四歩に代えて、☗3五歩は☖2六歩☗同金☖1四銀でどうかと思いました」
青嶋未来六段「(迷いに迷って、)なんとなく☗2九飛で。理由は5文字、『なんとなく』です。いやー、これはいい問題ですね。手が広すぎて、全然わかりません」
加藤桃子女流三段「いやー、全然わかりません。☗4七玉にします」
七番勝負
広瀬章人八段が73手目を封じる 藤井聡太竜王、わずかに苦戦の局面で2日目へ/将棋・竜王戦七番勝負第3局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/L577PjKrXn
— kewpiehoney (@kewpie_honey) October 28, 2022
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[第35期竜王戦七番勝負第3局・藤井聡太竜王-広瀬章人八段]
広瀬八段が73手目を封じ、藤井竜王が駒を片づけ、一礼して終了した1日目。今局も揮毫色紙などが当たる封じ手クイズを開催中。是非ご応募ください(若杉)▽封じ手クイズ 詳しくはhttps://t.co/K7H0aTQ9H4#藤井聡太 #広瀬章人 #竜王戦 pic.twitter.com/ezYpeljGHS
— 読売新聞写真部 (@tshashin) October 28, 2022
▲広瀬章人八段-△藤井聡太竜王(棋譜中継)
17時46分、藤井が☖2一飛と寄った。封じ手にするか広瀬にゆだねた形だ。少しして、青野九段と八代七段が対局室に入った。 手が広そうなので、広瀬が14分で封じ手を決めるのは難しいだろう。18時以降も少し考えそうだ。しかし、広瀬の決断は早く、18時になるとすぐに封じ手の意思表示をした。73手目の考慮時間は14分だった。1日目の消費時間は☗広瀬2時間51分、☖藤井4時間27分。 18時6分ごろ、封じ手を書き終えた広瀬が戻ってくる。広瀬が封筒を藤井に手渡した。藤井は署名をして広瀬に返した。それを広瀬は立会人の青野九段に渡す。藤井が駒を片づけて18時9分に一礼。1日目が終了した。対局は29日9時に再開される。 封じ手予想は青野九段は☗4八角、八代七段は☗3五歩、廣森三段は☗1四歩を挙げた。 【封じ手前までの戦い…新手筋を繰り出した広瀬八段、藤井竜王はバランスを保つのが難しく】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221028-SYT8T3466657/ 【広瀬八段が73手目を封じて、1日目の対局終了】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221028-SYT8T3466695/ 【<竜王戦から学ぶ、有段者への道②>勝負所の封じ手局面で形勢判断、大駒の働きに着目】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221028-SYT8T3466873/ 【広瀬八段の封じ手予想、候補手が多く「手の広い局面」…青野九段、八代七段らの予想は?】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221028-SYT8T3466953/
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▲広瀬八段 が73手目を封じる
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