ひふみん
2022年10月22日18時23分
<ひふみんEYE>
将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が初防衛を目指して広瀬章人八段(35)の挑戦を受ける、第35期竜王戦7番勝負第2局が21、22日の両日、京都市の仁和寺で行われ、先手の藤井が広瀬を破り、シリーズ対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
「ひふみん」こと加藤一二三・九段(82)の「ひふみんアイ」をお届けします。
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藤井竜王はタイトル戦で連敗がないんですって。空前絶後ですよ。竜王戦7番勝負での連勝は23例あり、タイトル獲得はこのうち18例。獲得率7割8分3厘というデータがあるそうです。よくタイに戻しました。
特に今回は、何をするのか分からない挑戦者が相手ですから。復古調の「3三金型早繰り銀」ですか。開幕局の快勝譜といい、広瀬八段は相当研究してきていますね。第2局も途中までは苦しめましたが、攻め合いに持ち込まれては厳しかった。
銀を巧みに動かし、歩で小技を絡めて中央を制圧してからは、終盤力に定評のある藤井竜王が本領を発揮する形になってしまいましたから。最後もあっけなかったですし。
第3局は、角換わり腰掛け銀への後手番藤井竜王の対応が課題です。どちらが先に勝ち越すかで、シリーズを大きく左右すると思います。
情報源:【ひふみんEYE】藤井竜王、中央制圧して後は本領発揮 第3局へ角換わり腰掛け銀の対応が課題 – 社会 : 日刊スポーツ
七番勝負
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▲藤井聡太竜王-△広瀬章人八段(棋譜中継)
緩むことなく後手玉を仕留めにいく。☗3四飛☖同角☗同銀成☖3二玉☗4三歩成☖同歩☗2三銀☖4一玉☗4二金までの詰めろ。途中の☗3四同銀成を☖同玉は☗4五角☖3三玉☗2三金まで。☗4二角成もあるので受けがない。 この局面で広瀬が投了した。終局時刻は16時21分。消費時間は、☗藤井聡6時間54分、☖広瀬6時間27分(持ち時間は各8時間)。これでシリーズは1勝1敗のタイになった。第3局は10月28・29日(金・土)に静岡県富士宮市「割烹旅館たちばな」で指される。 【藤井聡太竜王が第2局を制し、シリーズ1勝1敗のタイに】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221022-SYT8T3446956/ 【藤井竜王「攻め合いの形でチャンスが来た」、広瀬八段「封じ手明けの手順読んでいなかった」…終局後インタビュー】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221022-SYT8T3447009/ 【想定通りの展開も意外に難しかった広瀬八段、藤井竜王の「辛抱が実った一局」…畠山八段の総括】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221022-SYT8T3447054/ ※局後の感想※ 中盤は後手十分のわかれになったが、具体的によくするのは難しかった。☖6三桂(60手目)や☖3六桂(66手目)はあったかもしれない。藤井は「2筋の歩を突き捨てなければいけないようでは失敗」と不利を自覚していた。53手目☗5六銀、57手目☗5五銀引、59手目☗8四歩など曲線的な辛抱が実り、69手目☗5六角から71手目☗4七金のあたりで逆転した。
16時21分 終局
105手 4三銀まで、▲藤井聡竜王 の勝ち
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第3局は28・29
29は、SUNTORYオールスターの予選、最後の一枠が決まります。
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