畠山鎮八段
2022/10/22 17:47
第35期竜王戦七番勝負第2局、広瀬章人八段は1日目で手応えをつかみ、藤井聡太竜王は失敗を自覚していたようです。しかし結果は藤井竜王が鮮やかな手腕を見せて勝利。広瀬八段にチャンスはあったのでしょうか。感想戦を盤側で見ていた畠山鎮八段に話を聞きました。
「広瀬さんがやれそうな順は2つほど出ましたが、1つは藤井さんがやられたら悪いと思っていたのに対し、広瀬さんはあまり考えなかったそうです。広瀬さんとしては想定通りに進んで『駒得してよくできそうだ』と思っていただけに、意外に難しかったことが焦りを呼んだのではないでしょうか。藤井さんは苦しいと感じていたことで、開き直れて慎重にいろいろな順を読めていたように思います。ちょっと不思議なところではありますが、藤井さんの辛抱が実った一局でした」
感想戦は約30分ほど行われ、午後5時10分ごろに終了。畠山八段は「両者1勝1敗とあってか、ハキハキと明るかったですね」と振り返ります。両者、意識はすでに次の第3局に向いているのかもしれません。(文)
情報源:竜王戦:想定通りの展開も意外に難しかった広瀬八段、藤井竜王の「辛抱が実った一局」…畠山八段の総括 : 読売新聞オンライン
【第35期竜王戦第2局・藤井聡太竜王-広瀬章人八段】
藤井竜王と広瀬八段の感想戦、畠山鎮八段の総括。打ち上げで仁和寺の瀬川大秀門跡は孫が藤井竜王と年が近いと明かし、デジタル化にまつわる話で「心の友」に。夜の境内も麗しかったです。(Y)
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七番勝負
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▲藤井聡太竜王-△広瀬章人八段(棋譜中継)
緩むことなく後手玉を仕留めにいく。☗3四飛☖同角☗同銀成☖3二玉☗4三歩成☖同歩☗2三銀☖4一玉☗4二金までの詰めろ。途中の☗3四同銀成を☖同玉は☗4五角☖3三玉☗2三金まで。☗4二角成もあるので受けがない。 この局面で広瀬が投了した。終局時刻は16時21分。消費時間は、☗藤井聡6時間54分、☖広瀬6時間27分(持ち時間は各8時間)。これでシリーズは1勝1敗のタイになった。第3局は10月28・29日(金・土)に静岡県富士宮市「割烹旅館たちばな」で指される。 【藤井聡太竜王が第2局を制し、シリーズ1勝1敗のタイに】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221022-SYT8T3446956/ 【藤井竜王「攻め合いの形でチャンスが来た」、広瀬八段「封じ手明けの手順読んでいなかった」…終局後インタビュー】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221022-SYT8T3447009/ 【想定通りの展開も意外に難しかった広瀬八段、藤井竜王の「辛抱が実った一局」…畠山八段の総括】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221022-SYT8T3447054/ ※局後の感想※ 中盤は後手十分のわかれになったが、具体的によくするのは難しかった。☖6三桂(60手目)や☖3六桂(66手目)はあったかもしれない。藤井は「2筋の歩を突き捨てなければいけないようでは失敗」と不利を自覚していた。53手目☗5六銀、57手目☗5五銀引、59手目☗8四歩など曲線的な辛抱が実り、69手目☗5六角から71手目☗4七金のあたりで逆転した。
16時21分 終局
105手 4三銀まで、▲藤井聡竜王 の勝ち
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第3局は28・29
29は、SUNTORYオールスターの予選、最後の一枠が決まります。
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