広瀬八段が56手目を封じる
2022/10/21 18:16
将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する第35期竜王戦七番勝負第2局は10月21日、京都府京都市の「総本山 仁和寺」で行われ、広瀬八段が56手目を封じて指し掛けとなった。あす22日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
第1局は挑戦者が先勝。初防衛に向けて、何としてでも第2局で追いつきたい藤井竜王の先手番で始まった本局は「角換わり」の出だしとなった。しかし、後手番の広瀬八段が序盤早々に工夫を見せ、角を一つ上がって先手に獲らせて広瀬八段が異形の金上りとなる「3三金型」から腰掛け銀を組み合わせた。プロ間でも前例は少なく、意表を突く展開に。挑戦者の用意した意欲的な作戦に、藤井竜王は1日目から持ち時間の半分以上、約4時間半を費やした。
午後6時、立会人の谷川浩司十七世名人(60)が定刻を告げると、手番の広瀬八段はすぐに返答して封じる意思を示した。
ABEMAの中継に出演した北浜健介八段(46)は、「広瀬八段の作戦に進んでいると思う。(消費)時間も進行も、不満ないと思う」とコメント。一手一手が難しく、複雑な中盤戦を進行している。ABEMAの「SHOGI AI」はほぼ互角を表示。終盤戦に向けて、両者の描く構想に大きな注目が集まっている。
2日目の対局は、22日午前9時頃から再開される。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太竜王 3時間27分(消費4時間33分)
広瀬章人八段 5時間39分(消費2時間21分)(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:広瀬章人八段が56手目を封じる 藤井聡太竜王、挑戦者の作戦に持ち時間大量消費/将棋・竜王戦七番勝負第2局 | ニュース | ABEMA TIMES
七番勝負
広瀬章人八段が56手目を封じる 藤井聡太竜王、挑戦者の作戦に持ち時間大量消費/将棋・竜王戦七番勝負第2局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/P1tI3SYvCl
— kewpiehoney (@kewpie_honey) October 21, 2022
▲藤井聡太竜王-△広瀬章人八段(棋譜中継)
17時27分、藤井は☗6四銀を決断。これには☖8六歩☗8八歩☖4五歩☗6五銀☖4六歩が検討されていた。ここからは封じ手を巡る駆け引きである。ここで広瀬が封じてもおかしくないし、広瀬がさっと手を進めれば☖4五歩のあたりで藤井が封じそうだ。 17時45分、広瀬は指さない。☖8六歩には☗8二歩☖同飛☗7一角の変化もあるようだ。だとすれば、☖8六歩を指すと今日中に決断の一手を迫られる恐れもある。何も指さずに終えるのが無難か。時間では大きくリードしているので、ここで30分少々を消費しても痛手にはならない。広瀬は膝の横に拳を突き立て、やや前傾して考えている。握った拳の親指に力がこもる。 18時、谷川十七世名人が封じ手時刻になったことを告げると、広瀬はすぐに封じ手の意思表示をした。56手目の消費時間は32分。1日目の消費時間は、☗藤井4時間33分、☖広瀬2時間53分(持ち時間は各8時間)。明日9時から指し継がれる。 封じ手は☖8六歩が予想の大本命だ。谷川十七世名人、畠山鎮八段、村山七段、清水三段の4人ともこの手を挙げた。畠山鎮八段は「銀を手持ちにしている分だけ後手に手段がありそうです」という。読売新聞オンラインでは本局でも封じ手クイズを開催する。詳しくは下記のリンク先をご覧いただきたい。 【広瀬八段が56手目を封じて、1日目を終了】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221021-SYT8T3444387/ 【広瀬八段の封じ手は? 今局も「封じ手クイズ」を開催中!】 https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/blog/20221021-SYT8T3444342/
広瀬八段が56手目を封じる
|
|
注目の封じ手は?
|
|
|
|
|
|
★