18時48分 終局
95手 4六角まで、▲豊島九段 の勝ち
挑戦者決定トーナメント
情報源:第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント/五番勝負
▲豊島将之九段-△阿久津主税八段(棋譜DB)
角を引いて☗2五桂や☗2四角以下の詰めろを掛けながら、☖6六角に☗5七金の受けを用意。79手目に旅に出た角が、後手陣を崩す戦果を挙げたところで再び4六に戻ってきた。 (1)☖6六角☗5七金☖同角成☗同角☖同竜☗同玉は、先手玉の上部が広く捕まらない。また、角を盤上から消しても角を渡すと☗3一角以下の詰みが生じるため、後手はそこで詰めろではいけない。ならばと(2)☖5七金がどうかだが、☗同角☖同竜☗同玉の局面は、先手の持ち駒にナナメ駒がないながらも、後手玉には☗2五桂☖同銀☗2四金☖同玉☗2五飛以下の詰めろが掛かっている。 阿久津は懸命に読んでいる。たまに盤から視線を外すが、すぐに盤を見つめ直す。18時40分、阿久津の残りは12分となった。再び盤に近づく。何かあるか。 阿久津が座り直す。頭に手をやって天井を見上げた。やがて水を飲むと、22分考えたところでそのまま指さずに投了した。先手は金を1枚残せば後手玉に詰めろが残る状況で、☖6六角☗5七金☖6八竜には☗5八金打と惜しみなく投資できる。また、後手陣は受けても一手一手の寄りで、阿久津は自身の負けと見きったようだ。 終局時刻は18時48分、消費時間は☗豊島3時間21分、☖阿久津3時間56分。勝った豊島は挑戦者決定トーナメント準々決勝に進出。次戦で藤井聡竜王と対戦する。
18時48分 終局
95手 4六角まで、▲豊島九段 の勝ち
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勝者は次戦、ベスト4をかけて藤井聡太竜王と対決。
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