高野秀行六段
2022年9月7日 6時45分
将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)が2期連続で挑んでいる第63期王位戦七番勝負第5局の2日目が6日、静岡県牧之原市の「平田寺(へいでんじ)」で指され、後手の藤井が128手で勝利した。4勝1敗で王位を防衛しV3に。史上最年少&史上最速でタイトル獲得10期を達成した。
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すばらしい攻防の一局でした。藤井さんとしてはパーフェクト、完全試合に近い。豊島さんはなんとか1―0、2―0で食らいついたが、最後の最後で引き離されてしまった。
91手目の▲6三銀不成を△6三同玉で取った後、94手目で△1三角と打った手はさすが藤井聡太という作りでした。素晴らしい間合い、独特のリズムがあります。ただ、豊島さんにも悪い手が見つからないんです。ちょっとずつ押されてて、最後まで挽回できなかったなという印象です。
相手が普通の棋士ならともかく、ノーミスの豊島さんに勝ってしまう、その状態なのに勝っちゃう人がいるのかと。『なんと言ったらいいのかな』という一局です。そしてまだ余力があるように見えました。改めて、恐るべし藤井聡太。(高野秀行六段)
情報源:高野秀行六段「恐るべし藤井聡太」史上最速&最年少タイトル10期達成の一局に「完全試合」と脱帽 : スポーツ報知
日程
恥ずかしながら、報知新聞紙上でまた解説をさせて頂きました。
ご一読ください。https://t.co/eH2iyDfrnO— 髙野 秀行 (@takanomugi) September 7, 2022
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▲豊島将之九段-△藤井聡太王位(棋譜中継)
この局面で豊島は1分使い、投了を告げた。終局時刻は19時15分。消費時間は、☗豊島7時間59分、☖藤井7時間51分。 勝った藤井はシリーズ成績を4勝1敗とし、王位3連覇を達成した。 投了以下は☗8五同銀☖7七竜☗同桂☖8六金☗同玉☖7五金☗9七玉☖8六金打☗8八玉☖7八金打までの詰みとなる。
19時15分 終局
128手 8五桂まで、△藤井聡王位 の勝ち
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これで決めるか、待ったをかけるか?
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