8月14日の記事
2022.8/14 10:00
タイトル戦はほとんどの棋戦が新聞社主催で、そこにいろいろな企業が特別協賛のような形で協賛して頂き、棋戦を構成している。
しかし非公式戦となると、主催やスポンサーも様々で、棋戦の構成や1局(1手)の持ち時間なども、自由に設定でき、見ている人には公式戦と違った楽しさがあるようだ。
『アベマトーナメント』では、一手指す度に持ち時間が5秒増える「フィッシャールール」が採用されていて、一瞬で判断して指せない棋士は、形勢に関係なく、たちまち時間切れになるというスリルがある。
『SUNTORY将棋オールスター対抗戦』は正に、東西どちらが勝つかの団体戦だが、2021年は関西の5勝0敗。リレー将棋でも藤井聡太五冠・豊島将之九段の西軍が、羽生善治九段・永瀬拓矢王座の東軍に勝ち、西軍が圧倒した。
本欄でも何度か指摘したが、西高東低の図式が証明されたことになる。
女流に目を移すと、東京・練馬の白瀧呉服店がスポンサーとなっている『白瀧あゆみ杯争奪・新人登竜門戦』は今年で16回を数える、女性の新人戦。個人スポンサーの棋戦がこんなに続くことは珍しい。店主の白瀧さんの、将棋に対する愛情と、女流棋士の向上を目指す気持ちの表れだと思う。
今期は8月5日に、研修生によるアマ予選が行われた。研修生とは、札幌から福岡まで、全国6カ所にある研修会に所属する人のことで、女性はまだ少ないが、その大半がプロ志望と言われる。
この予選に11人の参加があり、予選を抜けたのが東京の研修会所属の砂原奏(かなで)さんで、国学院高校の1年生。前日の全国高等学校将棋選手権でも、女子の部で準優勝している。
翌日は女流初段から2級までの新人5人を入れた本戦トーナメント。ここでも砂原さんは鎌田美礼女流2級、野原美蘭女流初段を破り、決勝に進出した。
決勝の相手は、和田はな女流1級。和田は姉のあき女流初段との姉妹プロである。
将棋は砂原の三間飛車対左美濃の戦いとなったが、中盤早々に砂原が相手の桂を急所に呼び込んだ構想が悪く、いっぺんに形勢を損ねた。
そこからの和田の収束は見事で、危なげなく寄せて、棋戦初優勝となった。
砂原にとっては残念だったが、今や研修会では、男性より女性の方が強いのではと思えるので、今後が楽しみである。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:【勝負師たちの系譜】非公式戦の楽しみ・白瀧あゆみ杯 今や研修会では、女性の方が強いのでは(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
非公式戦となると、主催やスポンサーも様々で、棋戦の構成や1局(1手)の持ち時間なども、自由に設定でき、見ている人には公式戦と違った楽しさがあるようだ。 https://t.co/5xh2ekf84A
— zakzak (@zakdesk) August 14, 2022
SUNTORYオールスターが今年もファン投票を開始しました
SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦のファン投票が本日14:00から始まります!
8月19日(金)14:00~8月31日(水)23:59まで受け付けております!
ファン投票はこちらから→ https://t.co/r3BLONQn0O pic.twitter.com/ovQDj3mL6w— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) August 19, 2022
|
|
|
|
|
|
★