22時18分 終局
126手 9七銀まで、△広瀬八段 の勝ち
16倍速
2022/08/09 22:39
将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)への挑戦者決定三番勝負第1局が8月9日に行われ、広瀬章人八段(35)が126手で山崎隆之八段(41)に勝利した。この結果、三番勝負に先勝した広瀬八段が挑戦権獲得に王手をかけた。
劇的なシーソーゲームを制したのは広瀬八段だった。相掛かりの出だしから、先手の山崎八段は攻撃的な布陣に。後手の広瀬八段は中住まいと低い構えを見せた。中盤戦は互いに慎重に持ち時間を削り合う展開となった。いよいよ勝負所と、広瀬八段は角交換ののち攻防の要にすぐに打ち直してペースを掴んだ。一方の山崎八段も攻勢を緩めることなく、後手の玉頭を目掛けた王手で中段へと誘い出した。しかし、広瀬八段が飛車を取り戻すとABEMAの「SHOGI AI」は緩やかに後手側へと傾きだし、じわじわとリードを拡大。最後まで猛攻を見せた山崎八段だったが、広瀬八段が桂馬を軽やかに跳ねて寄せ切るかと思われた。
エンディングに向けて、後手は王手銀取り。飛車を成って銀を取ったところで、逆に先手に拠点を与える結果に。広瀬八段のまさかの錯覚で、形勢は大きく山崎八段に傾いた。しかし、1分将棋に突入した山崎八段を猛追し、再度広瀬八段が逆転。激戦を制し、大きな戦果を挙げた。
ドラマチックな一局を制した広瀬八段は、「恥ずかしいレベルのミスをしてしまった。最後は勝負にするしかなくなった。この将棋がひどい形になったが、最終盤のミスは致命的になってしまう。その辺を気を付けて頑張りたいと思います」と冷や汗をぬぐった。
千載一遇のチャンスを逃した山崎八段も「大チャンスを頂いたが、最後まで踏み込めなくて情けない負け方をしてしまった。もうちょっと寄せに行った方が良かったんじゃないかなと思う。ちょっと中途半端にしてしまった。寄せに行くというよりは負けないように指していたが、詰みがわからなかった。もう少し詰将棋をやらないと…」とがっくり。「もう少し読みの精度と、決断力を上げないと勝つチャンスがない。その2つを少しでも良くして、良い将棋を指したい」と必死に前を向いた。
この結果で、挑戦者決定三番勝負は広瀬八段が1勝。あと1勝で藤井竜王への挑戦が決まる。後がなくなった山崎八段はあと2戦の勝利が求められることとなった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:広瀬章人八段、シーソーゲームを制し竜王挑戦に王手!山崎隆之八段に126手で勝利/将棋・竜王戦挑決三番勝負第1局 | ニュース | ABEMA TIMES
終局直後
勝った広瀬八段
── 一局を振り返って。
広瀬 こちらの陣形はバランスを取るのが大変なので、△8六歩(50手目)~△7六歩と取り込んだのがどうだったか。なんとか互角の均衡を保って終盤を迎えたのですが、恥ずかしいレベルの見落としで負けにしてしまいました。
── 見落としは▲6三馬(107手目)と引かれた局面?
広瀬 そうですね。▲4一飛から竜を取られるのをうっかりして。分かっていれば、それまでに違う指し方があったかと思いますが、本譜はいきなり負けにしてしまったので、最後は勝負するしかなくなりました。
── 次戦に向けて。
広瀬 この将棋は拾った形になりましたが、最終盤のミスは致命的なので、次局以降はその辺に気をつけて頑張りたいと思います。
負けた山崎八段
── 一局を振り返って。
山崎 序盤は相変わらず面白くない出だしでしたが、中盤で駒がぶつかってから、夕食休憩のあたりは少し指せるかなと思っていました。そのあと誤算があって受けに回ってしまい、チグハグだったなと。最初から、ゆっくりやればよかったのにと後悔していました。最後は負けかなと思っていた局面で大チャンスをいただいたのですが、最後の最後まで踏み込めなくて、情けない負け方をしてしまったなと。こちらが安全なときに寄せにいったほうがよかったと思いますが、具体的な順が分からなくて、中途半端なことをやってしまいましたね。寄せにいくよりは負けないうように指さないといけなかったです。
── 次戦に向けて。
山崎 さすがに大チャンスはものにしないといけないので、もう少し読みの精度と決断力を上げないと勝つチャンスがないかなと思います。その2つを少しでもよくして、いい将棋を指したいと思います。
情報源:竜王戦中継plus : 終局直後
第35期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局、山崎隆之八段VS広瀬章人八段の対局が8月9日(火)に行われ、広瀬八段が126手で山崎八段に勝ちました。
挑戦者決定三番勝負第2局は8月23日(火)に東京・将棋会館で行われます。
情報源:山崎隆之八段VS広瀬章人八段 第35期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局 広瀬章人八段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟
決勝トーナメント
広瀬章人八段、シーソーゲームを制し竜王挑戦に王手!山崎隆之八段に126手で勝利/将棋・竜王戦挑決三番勝負第1局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/kwde2OVSUQ
— kewpiehoney (@kewpie_honey) August 9, 2022
[第35期竜王戦挑決第1局・山崎隆之八段-広瀬章人八段]
午後10時18分、山崎八段が投了。126手で広瀬八段が先勝しました。第2局は23日に東京・将棋会館で行われます(若杉)
写真で観る 山崎八段-広瀬八段戦↓https://t.co/e4A1IEunbx#竜王戦 #山崎隆之 #広瀬章人 pic.twitter.com/yk3FBPFvHU
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#広瀬章人 八段の勝利
【第35期 #竜王戦 挑戦者決定三番勝負第1局】
●山崎隆之八段 VS ○広瀬章人八段
第35期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局、山崎隆之八段VS広瀬章人八段の対局が8月9日(火)に行われ、広瀬八段が126手で山崎八段に勝ちました。 https://t.co/0TSCFpVJGG
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▲山崎隆之八段-△広瀬章人八段(棋譜中継)
☖9七銀☗同玉に☖9九竜と追って先手玉が詰んでいるようだ。 両手で頭を抱える山崎。この局面で「負けました」と投了を告げた。 以下(1)☗9七同金は☖5八竜☗8九玉☖8八竜まで。(2)☗9七同玉は☖9九竜☗9八金☖9六歩☗同馬☖9八竜以下、先手玉は即詰みである。 終局時刻は22時18分。消費時間は☗山崎4時間59分、☖広瀬4時間48分。 三番勝負は広瀬が先勝。次戦、第2局は8月23日(火)に東京・将棋会館で行われる。
22時18分 終局
126手 9七銀まで、△広瀬八段 の勝ち
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第1局を制するのは?
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