17時39分 終局
84手まで、△藤井聡王位 の勝ち
2022/07/21 18:23
将棋のお〜いお茶杯王位戦七番勝負の第3局が7月21日に行われ、藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)が豊島将之九段(32)に84手で勝利した。この結果でシリーズ成績は2勝1敗。19日に20歳の誕生日を迎えた藤井王位にとって、20代最初の対局を白星で飾る結果となった。第4局は8月15、16日に佐賀県嬉野市の「和多屋別荘」で指される。
絶対王者が、ハードスケジュールの疲れを見せない圧倒的な強さを示した。17日には、藤井王位にとって10代最後の対局となった棋聖戦五番勝負第4局で防衛と3連覇を達成。中2日で迎えた本局の間、19日には20歳の誕生日を迎えた。20日に始まった本局は、豊島九段の先手番で戦型は「角換わり」に。ここまでのシリーズ2局でも採用された戦型ながら、細部にわたる駆け引きを経て、解説陣から「旧・角換わり、ややクラシカルな形」と言われる進行をたどった。終局後、藤井王位は「経験の少ない形になって、序盤から難しい展開になってしまったと思いました」と話した。
繊細で難解な中盤戦で、ABEMAの「SHOGI AI」はわずかに藤井王位に傾いた。終盤戦の方針を固める大事な局面で、豊島九段が昼食休憩を挟んで3時間3分の大長考の末に角を成った。ABEMAの中継に出演した上村亘五段(35)は、「盤の裏まで読みつくした上での一手。AIの評価は落ちたが、対局者はそう感じていないと思う」、飯島栄治八段(42)は、「藤井王位が、豊島九段に時間を使わせるような形に誘導しているように見える」とコメント。豊島九段は「勝負できる手がわからなかった。角が成らないとしょうがない気がしていた」と話した。
最終盤には、藤井王位をもってしても「予想していなかった手」とコメントした歩頭に桂を打つ勝負手を放った豊島九段。しかし、金駒を渡してしまうと自玉に詰みが生じてしまう難所で最後の長考ととなる34分を投入も、追い上げならずに投了。豊島九段は「どこでまずくなったかはっきりわからない。仕掛けの応対がまずかったか…」と肩を落とした。危なげなく押し切った藤井王位がシリーズ2勝目を手にし、19日に迎えた20歳の誕生日を白星で飾る結果となった。
第4局は8月15、16日に予定。藤井王位は「しばらく先になるので、しっかり準備してコンディション整えて臨めればと思います」、豊島九段は「しっかり準備して頑張りたいと思います」と意気込みを語った。約1カ月後の空白期間は双方にとってどのような影響を及ぼすか。一気に防衛に王手をかけたい藤井王位と、4期ぶりの王位奪還に向けて是が非でも追いつきたい豊島九段。真夏の七番勝負からますます目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太王位、20代最初の対局を白星で飾る 豊島将之九段との熱戦制しシリーズは2勝1敗に/将棋・王位戦七番勝負第3局 | ニュース | ABEMA TIMES
2022年7月21日 (木)
主催紙インタビュー
藤井聡太王位
はじめに、藤井王位にインタビューが行われました。
――角換わりの進行となり、じっくりとした立ち上がりになりました。想定されていましたか。
藤井 ちょっと経験の少ない形になって、序盤から難しい展開になってしまったかなと思っていました。
――藤井王位から仕掛ける形となりました。
藤井 △6五歩から仕掛けていったんですけど、▲6四歩から反撃されてしまうのを軽視していて、▲6六桂まで進んでみると自信がないのかなと思いました。
――封じ手のあたりは形勢判断はいかがでしたか。
藤井 本譜では苦しいのかなと思ってやっていました。
――2日目になって、成り駒を作られる展開となりました。そのあたりはいかがでしたか。
藤井 仕方がないのかなと思いましたが、形勢としてはやっぱり苦しいように思いました。
――その後は攻める展開となりましたが、見通しは立っていましたか。
藤井 ▲2四桂と打たれる手は予想していなかった手で、分からないなと思いながらやっていました。
―― 最後は△6三飛と歩を取って寄せに入られました。
藤井 そうですね、△6三飛の筋があるので、△7六歩と打って攻めがつながりそうかなと思いました。
――本局を振り返られて。
藤井 ▲6四歩と打たれて苦しい展開にしたと思いますので、その前後でもっといい指し方を探さなければいけなかったと思います。
――第4局は8月の半ばになります。
藤井 第4局はしばらく先になるので、しっかり準備をして、コンディションを整えて臨めればと思います。
豊島将之九段
続いて、豊島九段にもインタビューが行われました。
――序盤はどのように思われていたでしょうか
豊島 一局の将棋というか、互角に近い展開かなと思いました。
――後手から仕掛ける形となって、▲6四歩と反撃しました。そのあたりはいかがでしたか。
豊島 6八金型で部分的にある筋でしたけど、▲3七桂と跳ねているのでそれを狙われる形があって、ちょっとどうなっているか分からなかったですけど。
――1日目の終わりはどのような形勢判断でしたか。
豊島 ちょっと分からなかったです。その後の△7六歩の局面で、結構手が難しいような気はしたんですけど。△4八銀は打たれたら▲3八飛はしょうがないかなと。そんなにはっきりまずいとは思っていなくて、△7六歩の局面で互角になる順があればと思っていたんですけど。
――その後、成り駒を作られました。そのあたりの攻めの手応えはいかがでしたか。
豊島 最初はいけるつもりでやってたんですけど、考えているうちに自信がなくなったというか。
――▲5三角成は3時間超えの長考でした。
豊島 勝負できる順が分からなかったので。角を成らないとしょうがない気もしたんですけど。▲1五歩とかは利いていないような気がして。
――その後、後手の攻めを受ける展開となり、▲2四桂と打ち込んでいきました。
豊島 負けかなと思っていましたけど、ほかに芳しい手がないように思いました。
――本局を振り返られて。
豊島 ちょっとどこでまずくなったかはっきり分からないですけど、仕掛けの応対がまずかったか、▲6三歩成のところで別の手を選ぶべきだったかと思います。
――第4局まで、少し空きます。
豊島 しっかり準備して頑張りたいと思います。
情報源:お~いお茶杯王位戦中継Blog : 主催紙インタビュー
藤井聡太王位に豊島将之九段が挑戦する お~いお茶杯 第63期王位戦七番勝負第3局が、7月20・21日(水・木)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われ、藤井王位が84手で豊島九段に勝ち、対戦成績を2勝1敗としました。
第4局は、8月15・16日(月・火)に佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われます。
情報源:藤井聡太王位VS豊島将之九段 お~いお茶杯 第63期王位戦七番勝負第3局 藤井聡太王位の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
日程
藤井聡太王位、20代最初の対局を白星で飾る 豊島将之九段との熱戦制しシリーズは2勝1敗に/将棋・王位戦七番勝負第3局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/GnlZXuILuq
— kewpiehoney (@kewpie_honey) July 21, 2022
#藤井聡太 王位の勝利
【お~いお茶杯第63期 #王位戦 七番勝負第3局】
○藤井聡太王位 VS ●豊島将之九段
お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第3局が、7月20・21日に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われ、藤井王位が84手で豊島九段に勝ち、対戦成績を2勝1敗としました。https://t.co/kq2IxJ5IJa
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) July 21, 2022
王位戦七番勝負第3局
▲豊島将之九段―△藤井聡太王位戦は藤井先生の勝利!角換わりから▲5八金-△5二金というクラシカルな形になり6筋から積極的に仕掛けた藤井王位がリードを奪いそのまま押し切りました。強い。
これで七番勝負は藤井王位の2勝1敗となりました。
第4局は8月15、16日です。— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) July 21, 2022
▲豊島将之九段-△藤井聡太王位(棋譜中継)
ここで豊島が投了した。終局時刻は17時39分。消費時間は☗豊島7時間59分、☖藤井聡6時間58分(持ち時間各8時間)。これでシリーズは藤井2勝、豊島1勝に。折り返しとなる第4局は8月15・16日(月・火)、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われる。 投了以下、☗7七同金☖同歩成☗同玉☖7六銀打☗7八玉☖7七金☗8九玉☖8八歩☗9八玉☖8七銀成まで詰み。
17時39分 終局
84手まで、△藤井聡王位 の勝ち
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2勝目
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