中村太地七段
2022年7月22日 7時10分
将棋の第63期王位戦七番勝負第3局は21日、神戸市の「中の坊瑞苑」で前日から指し継がれ、藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=が挑戦者の豊島将之九段(32)に84手で快勝し、対戦成績を2勝1敗とした。19日に20歳の誕生日を迎えた藤井は、20代最初の対局を白星で飾った。
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第1局、第2局同様、角換わりになったのですが、今回はクラシカルな形になりました。十数年前にかなりはやった形。豊島九段としてはプロになっていたのですごく研究をしていた時期だと思いますし、経験値としては藤井王位より明らかに豊富な形でした。その利を生かしていければというところだったのですが、藤井王位が読みで経験値をカバーして、うまい指し回しを見せた。全部の駒が最大限に働いていて、きれいな将棋でした。
中盤の攻防は非常に難解で、濃密。42手目の△6五同桂という手に対して、豊島九段が▲6四歩と反撃にいったのですが、その対応がどうだったのか。2、3択ある局面がその後数手続くのですが、その辺りの対応でちょっと差がついたかなと。終わってみれば、相手に1回も猶予を与えないいつもの藤井王位の勝ちパターン将棋になりました。
今回は後手番の藤井王位が勝利。次局は先手番が藤井王位ですので、豊島九段は追い込まれたと言っても過言ではない状況。豊島九段にとって絶対に負けられない戦いになってくると思います。
情報源:中村太地七段 藤井聡太王位は読みで経験値をカバーし全部の駒が最大限に働いていた : スポーツ報知
日程
昨日の王位戦第3局の解説をスポーツ報知にてさせていただきました。ご一読のほどよろしくお願い致します。https://t.co/K9h5P4EJFC
— なかむらたいち (@banibanilla) July 22, 2022
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▲豊島将之九段-△藤井聡太王位(棋譜中継)
ここで豊島が投了した。終局時刻は17時39分。消費時間は☗豊島7時間59分、☖藤井聡6時間58分(持ち時間各8時間)。これでシリーズは藤井2勝、豊島1勝に。折り返しとなる第4局は8月15・16日(月・火)、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われる。 投了以下、☗7七同金☖同歩成☗同玉☖7六銀打☗7八玉☖7七金☗8九玉☖8八歩☗9八玉☖8七銀成まで詰み。
17時39分 終局
84手まで、△藤井聡王位 の勝ち
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2勝目
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