三期目か、奪取か
2022/05/31 07:30
将棋の藤井聡太棋聖(19)=竜王・王位・叡王・王将との5冠=が、永瀬拓矢王座(29)の挑戦を受ける「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)が6月3日に兵庫・ホテルニューアワジで開幕する。各対局場が準備を進める中、藤井棋聖が初訪問する第2局の舞台・新潟市の「高志の宿 高島屋」は両雄のおもてなしに奔走。第4局の名古屋市「亀岳林 万松寺」も藤井棋聖の地元での対局をいつでも迎えられるよう臨戦態勢だ。(小山理絵)
藤井フィーバーがついに越後に初上陸。6月15日に行われる第2局の舞台となる、1950年創業の高島屋は心を尽くして19歳のトップ棋士をおもてなしする。
「いらしていただけるのが、うれしいです」
三代目女将(おかみ)の高島基子(もとこ)さん(57)は、胸を高鳴らせている。
「高志の宿 高島屋」での棋聖戦五番勝負は、83年の第42期から開催。数々の名勝負が繰り広げられた。高島さんは先代の後を継ぎ、96年の第67期から対局をサポートしている。
第67期では第5局の舞台になった。当時7冠を独占していた羽生善治九段(51)が挑戦者の三浦弘行九段(48)に敗れ6冠に後退する波乱が起こった名局。高島さんは羽生九段を取材する大勢の報道陣に備えて部屋を広くするなど、準備に奔走した。
26年後の第93期では藤井フィーバーに飛び込む。藤井棋聖は新潟市でのタイトル戦は初。「あの頃(第67期)もすごかったですが、SNSが普及した今、お客さまからの反響は当時以上になるのでは」と興奮を隠せない。
タイトル戦では、開催地の名物料理やおやつをチョイスする藤井棋聖。ボリュームのある食事が好きな永瀬王座。
高島屋は日本料理が評判だが、若い両雄のため和洋食に種類を増やした。新潟といえば魚沼産こしひかり、のどぐろなどの魚介が有名だが、地元食材にこだわる。野菜は旅館がある新潟市西蒲区のブランド「なないろ野菜」を使うという。
おやつも「提供する菓子店も気合が入り、地元は例年以上に盛り上がっています」と明かす。
対局中はどんな要望にも応えられるように、対局室の前に控える。先代から守り抜いている女将の務めだ。「対局室を守るのが、女将の役目。ずっと続けていきます」。心を込めた伝統のおもてなしで名局を支える。
藤井棋聖の地元・愛知では7月17日の第4局、名古屋市の「亀岳林 万松寺」が舞台になる。昨年は藤井棋聖が3連勝で初防衛し予定していた第4局は行われず、祝勝会を開催した。
名古屋のファンが熱望する今期の第4局の実現は五番勝負の行方次第だが、両雄のポスターを張り盛り上げている。若住職の伊藤聖崇(きよたか)さん(30)は「結果次第ですぐ動けるように準備しています」と気合を込めた。
情報源:6・3開幕の棋聖戦 藤井聡太棋聖&永瀬拓矢王座のおもてなしへ 各対局場も準備万端(1/2ページ) – サンスポ
6・3開幕の棋聖戦 藤井聡太棋聖&永瀬拓矢王座のおもてなしへ 各対局場も準備万端(1/2ページ) – サンスポ https://t.co/lESkKmaW8K @SANSPOCOMより
— kewpiehoney (@kewpie_honey) May 31, 2022
藤井聡太棋聖の振り歩先
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