20時20分 終局
97手 3三飛まで、▲渡辺明名人 の勝ち
一夜明け会見
毎日新聞
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夕食休憩以降の対局ライブ(アーカイブ)
朝日新聞
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2022/05/29 20:56
将棋の渡辺明名人(棋王、38)が5月29日、岡山県倉敷市の「倉敷市芸文館」で行われた第80期名人戦七番勝負第5局で、挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)を97手で破ってタイトルを防衛した。シリーズ成績は4勝1敗。この結果で名人3連覇を達成、タイトル通算獲得数を31期に伸ばした。
圧倒的な強さで充実ぶりを示した。名人3勝、挑戦者1勝で迎えた第5局は、渡辺名人の先手番で「角換わり」の戦型となった。第4局までと同様、斎藤八段はたっぷり持ち時間を投入。形勢互角のまま対局2日目を迎え、互いに攻めか受けか、慎重に読み進めて激しい中盤戦へ進行した。終盤戦は一手一手を争う寄せ合いに。カド番の斎藤八段は一筋の光を求めて渡辺玉を猛追する。しかし、渡辺名人は脱出ルートを確保して冷静に対応。最後まで主導権を握らせることなく、斎藤八段を投了に追い込んだ。この結果でシリーズ成績を4勝1敗とし渡辺名人が防衛、名人3連覇を達成。タイトル通算獲得数を31期に伸ばした。
対局後、渡辺名人は「長い戦いだったので終わってほっとしているところです。いろいろあったんですけど、目の前の一局に向かってあまり先を見ずにやっていました」と今シリーズを振り返った。また、3連覇達成については「9時間の長丁場で、毎回大変な番勝負になると思ってやっている。その中で結果を出せてよかった」と安堵の表情を浮かべた。
一方、斎藤八段は「終始苦しい番勝負になってしまって、なかなか打開策が見つからなかった。(第3局の勝利をきっかけに)立て直せるかが勝負だったと思うが、2局続けて負けてしまったのでそれを活かせなかった」と悔やんだ。2期連続の1勝4敗に「結果的には去年から変化できなかった。まだまだ足りないところが多い」と肩を落としていた。
渡辺名人は、2022年1月に開幕した王将戦七番勝負で藤井聡太竜王(19)を挑戦者に迎え、史上初の三冠VS四冠の激突で大注目のカードを戦った。しかし、まさかの0勝4敗で王将位を失冠。厳しいスタートとなったが、続けて開幕した棋王戦五番勝負で永瀬拓矢王座(29)に3勝1敗で勝利。同棋戦10連覇の偉業を達成した。休む間もなく訪れた名人戦七番勝負は、2期連続で斎藤八段を挑戦者に迎えた。開幕連勝と幸先の良い出だしを切るも、第3局では最終盤に大逆転負け。しかし引きずられることなく、第4局、第5局で斎藤八段を圧倒した。通算成績は4勝1敗。渡辺名人が円熟の域に達していることを見せつけたシリーズとなった。
◆タイトル獲得数ランキング
1位 羽生善治九段 99期 ※現役
2位 大山康晴十五世名人 80期
3位 中原誠十六世名人 64期
4位 渡辺明名人(棋王) 31期 ※現役
5位 谷川浩司十七世名人 27期 ※現役◆渡辺明(わたなべ・あきら) 1984年(昭59)4月23日生まれ、東京都葛飾区出身。所司和晴七段門下。2000年四段昇段で史上4人目の中学生棋士となる。2004年、20歳8カ月で初タイトルの竜王を奪取。以降、棋王10期、王将5期など史上4位の31期。竜王と棋王は永世資格を保持している。趣味は野球、競馬、カーリング、サッカーなど多種多彩。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:渡辺明名人、3連覇達成!斎藤慎太郎八段の挑戦を4勝1敗で退け名人位防衛 盤石の強さ示す/将棋・名人戦七番勝負第5局 | ニュース | ABEMA TIMES
2022/05/29 22:35
将棋の渡辺明名人(棋王、38)が5月29日、岡山県倉敷市の「倉敷市芸文館」で行われた第80期名人戦七番勝負第5局で、挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)を破ってタイトルを防衛、名人3連覇を達成した。対局後に行われた記者会見では、偉業を達成してもなお「自分の将棋は古い」と自己分析していることを明かし、さらなる探求心をのぞかせていた。会見の内容は以下の通り。
――今の心境をお聞かせください。
年明けからタイトル戦がずっと続いてきていたので、この名人戦が終わって一区切り。ホッとしている気持ちが強いです。9時間2日制の長丁場は名人戦だけの持ち時間なので、長い戦いだったなというところです。第5局を3勝1敗で迎えましたが、一つ落とすとすごく苦しくなってくるので、先後の兼ね合いもありますが、この5局目はそんなに余裕なく迎えていました。
――第5局の勝因はどこにありますか?
1日目から手が広い将棋でした。まずまず、大きく崩れずにまとめられたのが勝因なのかなと思っています。
――シリーズ全体を振り返り、防衛の理由はどこにありますか?
今季は序盤戦が自分のペースで戦える将棋が多かったので、それが去年との違いだったと思います。去年から取り組んできたことが出せたというのが勝因かなと思います。
去年の8月にパソコンを新しくして研究環境がガラッと変わった。それが一番大きいです。去年までの環境が全然ダメだった。それが分かったことで効率が良くなりました。より序盤戦でペースを取れるようになったことが顕著になったと思います。――今期から休憩時間が変更になりましたが、実際に指してみての感想を教えてください。
去年はかなり煮詰まっていたところでの休憩だったので(夕食)休憩が昨年よりも1時間早くなったのは違いを感じました。本来、僕は(夕食)休憩いらない派なので。時間も短いので、がっつり休むわけではなく局面を考えていることが多かったです。
――今後の目標について教えてください。
タイトル戦に関しては名人戦で一区切り。名人戦の結果によって下半期のスケジュールが変わってくると思っていたので、少し休んでから考えていきたいです。
――今後にむけての手ごたえも感じていますか?
こればかりは自分のピークと、相対的に若い人がどれくらい出てくるかというところがあるので、第一線であとどれくらいやれるかはわかりません。自分の将棋のコンディションを保つようには取り組んでいきたいと思っています。
――来期のA級順位戦のゆくえをどう予想されますか?
当然、藤井さんが竜王を含む五冠を持っての登場なので注目を集めると思いますが「今から考えるのも」という気がします。今年は藤井さんがいるからといって、いつもと違った見方をすることはないと思います。
――現在の研究方法についてPC以外で、研究会の有無など変化はありましたか?
人と指すこともたまにあります。若い人と指すと自分の将棋の古さを感じる部分も多いので、どんどん若い人の将棋に寄せていくという作業は続けていくようにしています。ここ1、2年は、特に序盤の自分の感覚の古さを感じることが多いです。
――タイトル戦を終えて、これからやりたいことは何ですか?
野球観戦とかカーリング、サッカー観戦とかですかね。タイトル戦の最中、時間がなくて出来なかったことをやろうかなと思っています。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:渡辺明名人、3連覇の偉業達成にも「自分の将棋は古い」さらなる探求心をのぞかせる/将棋・名人戦七番勝負 | ニュース | ABEMA TIMES
2022-05-29 第80期名人戦七番勝負第5局
☗渡辺明-☖斎藤慎 主催紙インタビュー
終局後、主催紙による両対局者へのインタビューが行われました。
渡辺明名人
―― まずは渡辺名人に本局についてうかがいます。1日目の進行はいかがでしたか。
渡辺 ☗4五歩(47手目)と突いたところは、ちょっと攻めさせられたかなと思いました。その前に☗6六銀(45手目)と出ていった以上、いかないとしょうがないかなと思いまして。
―― 封じ手は予想通りだったでしょうか
渡辺 ☖4五同桂か☖4五同歩か、五分五分くらいで考えていました。
―― 2日目の昼食休憩前、☗6五銀右と出ていったあたりはいかがでしたでしょうか。
渡辺 (1手前に)☖5三銀と引かれて、あまりもう右辺からはいけなくなったので、長い将棋にしようかなと。あまり成算はなかったです。
―― そのあと、攻め合いの様相になったあたりはいかがでしたか。
渡辺 際どい変化が多いので、分かってはいなかったです。
―― よくなったと思われたのは、どのあたりでしょうか。
渡辺 ☗7一角(79手目)と打ったあたりは少しいいかなと思っていたんですけど、分からないところもあったので。
―― 終局10手前の☗5二銀に37分考えられました。あのあたりはいかがでしょうか。
渡辺 ちょっと予定ではない手順ではあったんですけど、詰む詰まないの時間を考えていた時間でもありました。
―― ☗7一飛も考えられましたか。
渡辺 いろんな手を考えたんですけど、ちょっとどれも成算がなかったので。
―― 最後、勝ちになったと思われたのはどこでしょうか。
渡辺 ☗6五玉(93手目)と逃げていって、ちょっと残しているかなと思っていました。
斎藤慎太郎八段
―― 次に斎藤八段にもうかがいます。本局、1日目の進行はいかがでしたか。
斎藤 あまり自信がなかったです。☗4五歩の対応が、どう指せばいいのか分からなかったです。
―― 封じ手については。
斎藤 ☖4五同歩か☖4五同桂か。分からなかったんですけど、桂を手にして指す順があるんじゃないかと思って。
―― 2日目の午後になってから、☖4六歩(58手目)から☖3六歩(60手目)と指されました。あのあたりはいかがでしょうか。
斎藤 その前の☗6五銀右の対応が分からなくて、少し足りないんじゃないかなと思っていました。
―― と金を寄せていきましたが、それでも足りないと。
斎藤 そうですね、生かしたかったんですが、本譜のように常に玉頭を広げられる順があったので。
―― となると、なかなか挽回できずに、終わってしまったという感じでしょうか。
斎藤 そうですね、封じ手周辺以降からもう少し何か変化をしなければならないのかもしれませんが、元々、少し悪かったのかもしれません。
―― ここからは七番勝負の本シリーズについて、まずは渡辺名人にうかがいます。シリーズを勝利したことについて。
渡辺 長い戦いだったので、終わってホッとしています。
―― 3局目には逆転負けもありました。内容的に振り返られていかがでしたか。
渡辺 そうですね、いろいろありましたけど、長丁場なので、目の前の1局に向かってやっていこうかなと。あまり先のことは考えずにと思っていました。
―― 本局を迎えるにあたって、先手番でもありました。ここで決めたいという思いはありましたか。
渡辺 まあ、1つ落とすと当然ながら苦しくなってきますので、あまり余裕がなかったです。
―― 3連覇となりました。3年間、名人を持ち続けていることについてはどういった思いですか。
渡辺 9時間という長丁場なので、毎回、大変な番勝負になると思ってやっているんですけど、その中で結果を出せたのはよかったと思います。
―― 少し気が早いのですが、永世名人も近づいてきたということもあるかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
渡辺 それは対局前日のインタビューでも答えましたけど、関係ないです。
―― 次に斎藤八段にもうかがいます。残念な結果に終わりました。七番勝負を振り返られていかがでしょうか。
斎藤 終始、苦しい番勝負になってしまって、なかなか打開策が見つからないといったところでした。
―― 第3局では苦しい中での逆転勝ちがありました。
斎藤 そうですね、そこから立て直せるかというところで、2局続けて敗れてしまい、生かせなかったですね。
―― 戦前には昨年の教訓を生かして戦いということでしたが、そのあたりはいかがでしたか。
斎藤 生かしきれなかったように思いますね。
―― 今回、前期とは違った反省とか教訓とか、得られたものはありますか。
斎藤 局後すぐなので難しいですけど、まだまだ足りていないところが多いように思います。
渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する、第80期名人戦七番勝負第5局が、5月28・29日(土・日)に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」にて行われ、渡辺名人が97手で斎藤八段に勝ち、名人を防衛しました。
情報源:渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段 第80期名人戦七番勝負第5局 渡辺明名人が防衛|将棋ニュース|日本将棋連盟
七番勝負の結果
渡辺明名人、3連覇達成!斎藤慎太郎八段の挑戦を4勝1敗で退け名人位防衛 盤石の強さ示す/将棋・名人戦七番勝負第5局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/zHDe1FtxH1
— kewpiehoney (@kewpie_honey) May 29, 2022
━━━━━━━━━━━━━━
第80期 #名人戦
七番勝負 第五局#渡辺明名人 名人位防衛!
━━━━━━━━━━━━━━#斎藤慎太郎 八段を下し、#渡辺名人 が三連覇達成!このあと、
本日の対局を振り返る!— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) May 29, 2022
村)名人戦第5局、渡辺明名人が挑戦者の斎藤慎太郎八段に勝ち、対戦成績4勝1敗で防衛を果たしました。最後までギリギリの終盤戦でしたが、勝利をつかみました。名人3連覇を達成です。斎藤八段は名人初獲得なりませんでした(写真は2日目午前) pic.twitter.com/sglYARovWJ
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 29, 2022
北)渡辺明名人が名人「3」連覇!
https://t.co/Jii8VZnGSr pic.twitter.com/FzIVetpWAr— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 29, 2022
村)3連覇を果たした渡辺明名人のインタビューです。
渡辺明名人、防衛一夜明け会見 人力車「照れくさかった」【第80期将棋名人戦】 https://t.co/PWGpohSEW1 @YouTubeより pic.twitter.com/Tib7poeRdZ— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 30, 2022
将棋 渡辺明二冠が「名人戦」タイトル防衛 3連覇 #nhk_news https://t.co/Z2KkstGE0r
— NHKニュース (@nhk_news) May 29, 2022
名人戦七番勝負第5局は渡辺明名人が挑戦者の斎藤慎太郎八段を破り、4勝1敗で名人を防衛、3連覇を果たしました。
終局後の写真(日本将棋連盟提供)です。 pic.twitter.com/fa9vDcKjQG
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) May 29, 2022
#将棋 ・ #渡辺明 名人が防衛 4勝1敗で斎藤慎太郎八段を退ける https://t.co/XvKMcDvc61 #芸能ニュース #ニュース pic.twitter.com/c4tRqYTo7V
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 29, 2022
斎藤慎太郎八段が名人戦2期連続で1勝4敗「打開策が見つけられなかった」 https://t.co/GwuoxFogNP #芸能ニュース #ニュース pic.twitter.com/kXb6IEzdGz
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 29, 2022
第80期名人戦七番勝負 第5局は渡辺明名人が制し、対戦成績を4勝1敗として防衛に成功。名人3連覇を達成しました。https://t.co/4Ewc1PD4uw #shogi #meijinsen pic.twitter.com/VnIWvNMXsq
— 名人戦棋譜速報 (@meijinsen) May 29, 2022
#渡辺明 名人が防衛
【第80期 #名人戦 七番勝負第5局】
○渡辺明名人 VS ●斎藤慎太郎八段
第80期名人戦七番勝負第5局が、5月28・29日(土・日)に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」にて行われ、渡辺名人が97手で斎藤八段に勝ち、名人を防衛しました。https://t.co/wipaRxY0c4
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) May 29, 2022
名人戦第5局。 https://t.co/t6USSFqBAK
対局についてはブログに書きました。
3連続の防衛戦が終わってホッとしています。
応援、ありがとうございました!— 渡辺 明 (@watanabe_1984) May 29, 2022
2日間thank you🙇♂️
センチメンタル・ジャーニー🦣 pic.twitter.com/pO2GQrFzwb— 豊川孝弘 (@Toyokawa_shogi) May 29, 2022
https://twitter.com/marikumi0520/status/1530888612996210689
▲渡辺明名人-△斎藤慎太郎八段(棋譜DB)
20時20分 終局
97手 3三飛まで、▲渡辺明名人 の勝ち
☗3三飛で金を取りにいくのが分かりやすい。この手を見て斎藤が投了した。☖3二歩や☖3二桂に☗5三飛成が☗4二金☖2二玉☗3二金☖同玉☗3三歩成☖2一玉☗2二金までの詰めろになる。☗5三飛成の局面で先手玉は上部が厚く、寄りはない。終局時刻は20時20分。消費時間は☗渡辺8時間33分、☖斎藤8時間58分。渡辺は4勝1敗で名人位を防衛。3連覇で名人通算獲得期数を佐藤天九段と並び、7位タイとした。
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- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
これで名人三期。
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