以前、デビュー当時の藤井聡太をジェットに例えた人
2022年5月16日 6時20分
将棋の第7期叡王戦五番勝負第2局が15日、愛知・名古屋市の「名古屋東急ホテル」で指され、千日手成立の指し直しの末、藤井聡太叡王(19)=竜王、王位、王将、棋聖=が出口若武(わかむ)六段(27)を先手の75手で下した。藤井はタイトル戦での千日手指し直しは初体験だったが、2連勝で叡王初防衛へ力強く王手。タイトル戦の連勝も12に伸ばした。第3局は24日に千葉・柏市で行われる。
* * *
◆高野秀行六段に聞く
終始藤井叡王の落ち着きが目に付いた気がします。最初の対局で叡王自身も優勢だと感じて指されてると思っていたので、千日手を選んだのは少し驚きました。指し直せば先手番になることも大きいのかもしれませんが、私は藤井叡王が「引き分けでもいいよ。もう一局やろうよ」と言ったように感じました。
指し直し局でも29手目で▲2一角の踏み込みをやった後に▲8二歩の細かい技で崩しといて、また大技の▲4四金が出るというように、緩急が自在で間合いが素晴らしい。古今亭志ん朝師匠の落語みたいでした。
一方、出口六段はちょっと全体的に力が入り過ぎちゃったかなと思います。千日手になった対局で▲1七桂と中盤跳ねた手、指し直し局の横歩を△7六飛車と取った手というのは、突っ張った手です。もう少し自然に指せばよかったとも思いますが、相手が強いと思うからこそ力が入ってしまったのでしょう。
◆千日手 同じ局面が4回現れると成立し、無勝負として「指し直し」に。持ち時間が残り1時間未満の場合、少ない側が1時間になるよう加算され、今回は5分多く残していた出口が1時間5分で指し直した。藤井叡王は六段だった2018年3月、師匠・杉本昌隆八段(当時七段、53)との初対戦も指し直し(勝利)になっている。
情報源:高野秀行六段に聞く 藤井聡太叡王の将棋はまるで志ん朝師匠の落語 緩急自在で素晴らしい間合い : スポーツ報知
昨日の叡王戦第2局。高野秀行六段に解説していただきました。
藤井聡太叡王の将棋について「古今亭志ん朝師匠の落語みたいでした」https://t.co/YiGOY3Zrg9— 瀬戸花音(スポーツ報知) (@kanonseto) May 16, 2022
2月4日の順位戦(C級1組)で藤井聡太七段と対局して話題となった高野秀行六段。その後日談をうかがってきました。これは「もう一つの感想戦」です。
「ジェット機に乗って楽しく旅ができた」藤井聡太七段に敗れた棋士の“充実感” | 観る将棋、読む将棋 #shogi #将棋 https://t.co/DiM4jJGoeZ
— 文春将棋🐧@「読む将棋2022」は好評発売中! (@bunshun_shogi) February 16, 2020
恥ずかしながら、解説をさせて頂きました。https://t.co/sfNJ5Cu4uc
— 髙野 秀行 (@takanomugi) May 16, 2022
|
▲藤井聡太叡王-△出口若武六段(棋譜中継)
19時31分 終局
75手 5四馬まで、▲藤井聡叡王 の勝ち
きれいに両取りが掛かった。
この局面で出口の投了となった。以下☖2二玉に☗1八馬で先手は磐石。後手は攻防とも見込みがない。終局時刻は19時31分。消費時間は両者4時間0分(チェスクロック使用)。
五番勝負はこれで藤井の2連勝となった。第3局は5月24日(火)に千葉県柏市「三井ガーデンホテル柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター」で指される。
|
|
千日手指し直し局を制するのは?
|
|
|
|
|
|
★