18時20分 終局
93手 3三桂成まで、▲藤井聡叡王 の勝ち
藤井聡太2022/04/28 18:32
将棋の藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、19)が4月28日、叡王戦五番勝負の第1局で出口若武六段(27)に勝利し、叡王初防衛に向けて好スタートを切った。藤井叡王にとっては3月9日の順位戦B級1組最終戦以来、約1カ月半ぶりの対局で、2022年度の初対局となったが、実戦のブランクを感じさせない冷静かつ落ち着いた指し回しに終始し、タイトル初挑戦に燃える出口六段を制した。
藤井叡王の先手番で始まった一局の戦型は「相掛かり」になったが、序盤に出口六段が研究と思われる手を指したことで、早々に藤井叡王が20分前後の考慮を繰り返し、慎重に手を進めた。正午からの昼食休憩の時点では、形勢は互角も持ち時間では出口六段が1時間リードする展開で、午後に突入した。難解な中盤に突入したことで、昼食休憩を挟んで出口六段も65分の長考を入れると、時間差は一気に詰まった。その後も両者、持ち時間が30分を切るまでじっくりと指し進めたが、残り少なくなってから将棋が動き始めると、膠着状態から先に抜け出したのは藤井叡王。はっきりとリードを奪ってからは、持ち前の終盤力を活かして確実に勝利を収めた。これにはABEMAで解説を務めていた広瀬章人八段(35)からも「指し回しがパーフェクト」「実戦の間隔が空いたことを感じさせない」と絶賛のコメントが続いた。
対局後、インタビューを受けると「こちらが序盤から動いていけるかという将棋だったと思うのですが、中盤の手が難しくて、本譜は自信のない展開になってしまったと思って指していました」と振り返った。久々の公式戦には「かなり前回の対局から期間があったので、やってみないとわからないところもあるかなと思ったんですが、始まったら普段通り指すことができました」と、指しながら感覚を取り戻したとし、次局に向けては「久しぶりの対局で、途中少し時間を使ってしまったところもあると思うので、第2局以降そのあたりを修正したいです」と課題を見つけていた。
現在、最多の五冠を保持する藤井叡王だが、強豪ばかりと戦うタイトル戦でも無類の強さを見せている。本局の勝利で、タイトル戦としては昨年8月24、25日に行われた、お~いお茶杯王位戦七番勝負の第5局、豊島将之九段(31)に勝利してから11連勝。その間には、叡王戦五番勝負の最終第5局で豊島九段を下した一局、竜王戦七番勝負での4連勝、渡辺明名人(棋王、38)に挑戦し4連勝したALSOK杯王将戦七番勝負と、2つのストレート勝ちも含まれている。
今年度、最初の対局がタイトル戦であることもわかるように、藤井叡王は今年度、多くのタイトル戦を戦う。既に決まっているのが保持する5タイトルの防衛戦で、目標とするのは王座、棋王、さらには順位戦A級に上がったことで挑戦の可能性が生まれた名人だ。過去の7回のタイトル戦出場で、タイトル獲得率100%を誇る令和の天才棋士。今年度は果たしていくつのタイトルを取るか。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太叡王、新年度初対局で勝利 叡王初防衛に好発進 タイトル戦の連勝も「11」に伸ばす/将棋・叡王戦五番勝負 | ニュース | ABEMA TIMES
終局直後
■藤井聡太叡王
――両者一分将棋の大熱戦、お疲れさまでした。一局を振り返っていかがでしょうか。
藤井 こちらが序盤から動いていけるかという将棋だったんですけど、中盤で手の組み合わせが難しくて、本譜は少し自信のない展開になってしまったのかなと思って指していました。よくわからなかったんですけど、▲7七香(65手目)と打ったあたりから、こちらの玉が安全になって少しずつ指しやすくなったのかなと思います。
――中盤で長考して▲6五桂(37手目)と跳ねたところは激流の変化も含んでいると思うのですが、成算はどうでしたか。
藤井 ▲2四同飛だと2歩損が残って、9三の桂も△8四歩から△8五桂でさばかれてしまうので、自信がないのかなと思って。本譜か、▲2四歩を入れずに▲6五桂と跳ねるか、うーん、本譜▲2四歩(35手目)と打ってしまうと攻めが細くなるので、あまりよくない変化を選んでしまったかもしれないと思っていました。
――久しぶりの公式戦になりましたが、ブランクはどうだったでしょうか。
藤井 かなり前回の対局から期間があったので、やってみないとわからないところもあるかなと思っていたんですけど、始まってからは普段通り指すことができたのかなと思います。
――序盤から緊迫した展開で、不二家さんのおやつも出ましたが、楽しめたでしょうか。
藤井 10時の段階ですでに戦いが起こっていて、ゆっくりいただくという感じではなかったです。ただ、戦いの合間であっても一つの楽しみ、息抜きとしていただくことができました。
――名古屋で行われる第2局に向けての抱負をお願いします。
藤井 本局は途中少し時間を使ってしまったところがあったと思うので、第2局以降はそのあたりも修正して戦えればと思います。
――先ほどのお話にあった▲7七香(65手目)を一分将棋の前に指したのは巧妙だと思いましたが。
藤井 そのあたりはすでに持ち時間が少なかったので、決断よく指そうと思っていました。■出口若武六段
――出口さんは一局を振り返っていかがでしょうか。
出口 ちょっと無理気味に動いてしまったかなという印象があって、昼休のあたりは動いてこられるのかなと思ってはいたので。でも考えても代案が浮かばないというか、結局いちばん最初に読んだ筋にいってしまったのが……何かあったかもしれないですね。1歩捨ててきているので、しっかりした手があってもいいのかなと思ってはいたんですけど。考えてもわからなかったので。やっぱりまとめるのが、歩得ですけど手損なので、大変でしたかね。
――途中で△6五飛(40手目)と桂を食いちぎったあたりは。
出口 違う展開を描いていたんですけど、そこで誤算に気づいて、本譜では苦しいかなと思っていたんですけど、いちばん息が長く指せる順が本譜かなと思って。
――かなり首を振りながら指す姿が印象的でした。
出口 (飛車を)引いてしまったら切るしかないので。引いたあたりでちょっと誤算に気づいたというか。
――初のタイトル戦で不二家さんのおやつや食事は楽しめましたか。
出口 環境もよい環境で指させていただきましたし、ご飯も泊まるところも全部ありがたいものだという認識です。将棋のほうをもっとちゃんと指したかったなというのがあるんですけど、慣れない部分がやっぱりあったかなという印象ですね。この2日間を振り返ってみると。ちょっとずつ慣れていかないといけないなと思うところがありましたね。息が長く戦えたというのは……でももう少し内容をよくして次を迎えられたらと思います。
情報源:叡王戦中継ブログ : 終局直後
藤井聡太叡王に出口若武六段が挑戦する第7期叡王戦五番勝負第1局が、4月28日(木)に東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」で行われ、藤井叡王が93手で出口六段に勝ち開幕戦を制しました。
第2局は、5月15日(日)に愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」で行われます。
情報源:藤井聡太叡王VS出口若武六段 第7期叡王戦五番勝負第1局 藤井聡太叡王の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負の日程
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第7期 #叡王戦
五番勝負 第一局#藤井聡太 叡王
対#出口若武 六段
━━━━━━━━━━#藤井叡王 勝利
今年度初のタイトル戦は、
白星スタート!ただいま、16倍速放送中!
今日の対局を一気に振り返る👇— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) April 28, 2022
藤井聡太叡王、新年度初対局で勝利 叡王初防衛に好発進 タイトル戦の連勝も「11」に伸ばす/将棋・叡王戦五番勝負 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/9W0VXQ0pOs
— kewpiehoney (@kewpie_honey) April 28, 2022
村)50日ぶりの公式戦で今年度初対局でしたが、中盤でリードを奪ってからは危なげない内容でした。出口六段は「もう少し内容を良くしたい」。
藤井聡太叡王が出口若武六段に開幕戦勝利 でも「自信のない展開」:朝日新聞デジタル https://t.co/yQcxAjPZws— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) April 28, 2022
東京都千代田区の神田明神で指されていた叡王戦五番勝負第1局は、藤井聡太叡王が出口若武六段に勝ちました。相掛かりの戦いで後手番の出口六段が新手を繰り出して藤井叡王が長考に沈む場面もあり、最後は双方一分将棋の熱戦になりました。
第2局は5月15日に名古屋市の名古屋東急ホテルで行われます。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) April 28, 2022
藤井聡太叡王、第1局勝利 持ち時間使い切る熱戦制す | 毎日新聞 https://t.co/VUdYw2k5F1
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) April 28, 2022
藤井叡王、初防衛に向けて白星スタートhttps://t.co/BLmkH3jDBU
藤井叡王は初防衛を、出口六段はタイトル初挑戦で初戴冠をそれぞれ目指す。
— 産経ニュース (@Sankei_news) April 28, 2022
#藤井聡太 叡王が先勝 叡王戦五番勝負第1局で出口若武との熱戦制す https://t.co/qTPLb8jvzW #芸能ニュース #ニュース pic.twitter.com/94uXtF6xe6
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藤井聡太叡王が先勝、タイトル戦11連勝! 第7期叡王戦5番勝負第1局― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://t.co/4VEoPg0ftU
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終局後の写真です
日本将棋連盟提供 pic.twitter.com/UousFTSlfY— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 28, 2022
#藤井聡太 叡王が開幕戦を制す
【第7期 #叡王戦 五番勝負第1局】
○藤井聡太叡王 VS ●出口若武六段
第7期叡王戦五番勝負第1局が、4月28日(木)に東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」で行われ、藤井叡王が93手で出口六段に勝ち、開幕戦を制しました。https://t.co/WMNPkhYSG8
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>第2局は5月15日(日)愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」で行われます。
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昨日は藤井叡王との叡王戦第一局で負けでした。
少し悲観して、手が前に出なかった事は残念でしたが全力を尽くしました。次局はこの反省をふまえてもっと良い内容で勝負していきたいです。
また体力が圧倒的に足りなかったのでチームメイトの体力作りを見習って頑張ります!🥷🥷
(昨日誕生日の出口)— チーム稲葉 (@abT5_inaba) April 28, 2022
▲藤井聡太叡王-△出口若武六段(棋譜中継)
18時20分 終局
93手 3三桂成まで、▲藤井聡叡王 の勝ち
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やっぱり強い。
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