チーム畠山
2022/2/20(日) 11:07
「第1回ABEMA師弟トーナメント」準決勝の第1試合、チーム谷川とチーム畠山の対戦が2月19日に放送され、チーム畠山がスコア3-1で勝利、決勝進出を果たした。関西所属の師弟同士の準決勝を制したことで、実質的な「関西師弟代表」となり、畠山鎮八段(52)は「夢のようです」と驚きを隠せなかった。
将棋界のレジェンドとその弟子による師弟を破っての決勝進出は、まさに望外だったのだろう。畠山八段は試合後「夢のようです。谷川九段と書いてあるチームに勝って決勝に行くことなんてことが起こり得るのかなと。ちょっとまだふわふわしています」と、まさに夢見心地。関西出身の棋士からすれば、タイトル27期を獲得し、さらに最年少名人かつ永世名人でもある谷川浩司九段(59)という壁を越えて先に進むのは、同じ50代である畠山八段にはとてつもないことだった。
信じられないというチームの勝利も、自ら切り開いたものだった。第1局は、畠山八段が谷川九段との師匠対決で気合を入れた。対局前「予想もしない手が飛んでくるのは、覚悟しています」と、居飛車も振り飛車も指しこなす谷川九段に対して、とにかく動じないことを心掛けた。畠山八段が先手番から居飛車穴熊に進むと、谷川九段は四間飛車から穴熊に。想定外の対抗形、相穴熊になった。意表を突かれた序盤だったが、がっちり囲った穴熊の耐久力が終盤に活きると、攻めの手番が回ったところで鋭い手を連発した。「最後は実戦的にやったら運が向いた感じ」と、勝負にこだわる指し回しがチームに勢いをつける白星へとつながった。
第2局は畠山八段が都成竜馬七段(32)に敗れたが、師匠が作ったいい流れは第3局から登場した斎藤慎太郎八段(28)がしっかりと引き継いだ。日々、研究会で何度も指している都成七段との一局は、斎藤八段の居飛車、都成七段が角交換からの向かい飛車という対抗形に。真っ向勝負では分が悪いと見た都成七段が、序盤からあの手この手を繰り出すものの、斎藤八段は「序盤は割とうまく抑え込めた」というように、暴れる相手を鎮めるように指し進めた。中盤、終盤には少し形勢を戻される局面もあったが、貫いていたのは攻めの姿勢。激しい競り合いを制して、チーム2勝目を挙げた。
第4局も斎藤八段が冴えた。先手番の谷川九段が中飛車に銀冠、後手番の斎藤八段が居飛車に銀冠という対抗形で始まったが、拮抗し序盤、中盤を経由して、終盤は詰むや詰まざるやの大接戦。谷川九段による王手ラッシュを正確な対応でかわしつづけた斎藤八段が逃げ切り、予選から通じて個人無傷の6連勝となる勝利と、チームの勝利を同時に手に入れた。
結果的に「関西師弟代表」となったチーム畠山。予選で敗れた関西勢、そして対戦したチーム谷川という関西棋士たちの思いも背負って、日本一の師弟となるべく頂点の戦いに臨む。
◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:チーム畠山が決勝進出 実質「関西師弟代表」に 畠山鎮八段「夢のようです」/将棋・ABEMA師弟トーナメント(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース
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— kewpiehoney (@kewpie_honey) February 20, 2022
ほぉ・・・
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