凄八
2022/02/13 07:30
12日に行われた将棋の第71期王将戦七番勝負第4局で勝ち、開幕4連勝で史上初の10代5冠となった藤井聡太新王将(19)=棋聖・竜王・王位・叡王=の戦いぶりを、飯島栄治八段(42)が解説する。
終局の盤上は大差がついていた。藤井新王将の完勝だった。序盤巧者の渡辺前王将が決意を込めた戦いは中盤まで互角。しかし渡辺前王将の89手目。2筋の飛車を敵陣に成り込ませようとしていたが、相手玉を追い詰められないと見て一旦引いたわずかな隙に藤井新王将が一気に攻勢に出た。
今シリーズの藤井将棋には3つの「進化」を感じた。①歩の使い方。今回の主役は間違いなく歩。第1局でも常識を覆す歩の動きで相手を惑わせたが、駒台から打たれる歩もどこに飛ぶか予測不能で、小駒でも敵陣のバランスを崩した。
②受けの円熟。自玉の周りを広く空け、相手の攻撃をするりとかわす。本局でも渡辺前王将に攻撃をあきらめさせるほど守備の懐の深さが増した。③中盤以降の馬力。勝勢になっても手を緩めず一気に勝ちへと突き進む。反撃の隙すら与えない盤石の終盤を見せた。
これまでの藤井将棋は、飛車角桂による〝空中戦〟のイメージも強かった。今回は受けの強い渡辺前王将を歩で崩すなど相手によって戦い方を変えてきている。多彩さと厚みが増し、渡辺前王将の印象的な手が思い浮かばないほど一方的な七番勝負になった。
過去の5冠達成者は全員が永世名人で伝説の3人。19歳が超えるべき偉業は、もう羽生九段の七冠制覇(当時の全冠)しか残されていない。(談)
情報源:【飯島栄治八段解説】藤井新王将の「3つの進化」/将棋 – サンスポ
今日のサンスポは一面でした。いつもの私の解説もあります。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/O2QU8d451I
— 飯島栄治 (@eijijima) February 13, 2022
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▲渡辺明王将-△藤井聡太竜王(毎日棋譜中継・スポニチ棋譜速報・棋譜DB)
18時23分 終局
114手まで、△藤井聡竜王 の勝ち
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五冠おめでとうございます。
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