第80期順位戦A級8回戦 一斉対局 結果
▲羽生善治九段●-△永瀬拓矢王座○
▲菅井竜也八段●-△佐藤康光九段○
▲佐藤天彦九段○-△糸谷哲郎八段●
▲斎藤慎太郎八段○-△豊島将之九段●
▲山崎隆之八段●-△広瀬章人八段○
夕食休憩明けから中継(アーカイブ)
2022/02/05 01:20
将棋の順位戦A級8回戦が2月4日に行われ、斎藤慎太郎八段(28)が豊島将之九段(31)に勝利した。今期無傷の8連勝を果たし、さらに後続に3差をつけたことから同級の首位が確定、最終9回戦を前に2期連続で渡辺明名人(棋王、王将、37)への挑戦権獲得を決めた。
斎藤八段は昨期、A級初挑戦で8勝1敗の好成績を収めて渡辺名人への挑戦権を獲得。名人戦七番勝負では1勝4敗に終わり名人奪取はならなかったが、今期も1回戦から快調に7連勝。後続に2差をつけて本局を迎えていた。
昨期のA級で唯一の黒星を喫した豊島九段との一局は先手番から角換わりで始まると、互角の序盤から中盤には有利に。ただ終盤に向かうに連れて逆転を許すと、残り時間もわずかとなり日付も変わったあたりでは敗色濃厚といったところまで追い詰められた。
終局後、斎藤八段は「序盤は指してみたい将棋で前例もほとんどない展開でした。中盤から慌ててしまって、かなりまずい将棋だったかなと思います。一応、最後まで諦めずに指そうというところでした」と振り返ると、名人挑戦を決めたことには「順位戦の対局は出来すぎくらいと思っていましたが、本局はかなり中盤に厳しい課題を感じましたので、まだまだ直さないところが多いなと思いますが、2年連続で結果を出せたことはよかったと思います」と語った。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:斎藤慎太郎八段、2期連続での名人挑戦 豊島将之九段に深夜の大逆転で今期無傷の8連勝/将棋・順位戦A級 | ニュース | ABEMA TIMES
2022年2月5日 02:04
将棋の渡辺明名人(37)=王将、棋王含め3冠=への挑戦権を争う第80期名人戦のA級順位戦が4日、東西の将棋会館で指され、トップの斎藤慎太郎八段(28)が豊島将之九段(31)に151手で勝利した。8勝0敗とした斎藤に対し、2番手の糸谷哲郎八段(33)は佐藤天彦九段(34)に113手で敗れ、5勝3敗。3月3日の最終9回戦を待たずに斎藤の2年連続挑戦が決まった。
「順位は“できすぎ”くらい。本局は中盤に厳しい課題を感じた。一応最後まであきらめずに指そうという覚悟でした」
激しく形勢が揺れ動いた中終盤。名人再挑戦が決まり、「結果を出せたことは良かった」と手応えを示したが、7番勝負の相手は昨年初戦に勝って以降4連敗した渡辺。「2日制の課題を感じたのであれば2日制に出るしかない。チャンスが来たのは楽しみ」と意気込みを語った。
10人が総当たりで挑戦権を争う同級。この日斎藤が勝つか、糸谷が敗れると2年連続の挑戦が決まった。斎藤は昨年、渡辺に初挑戦して1勝4敗で敗退。全8冠中、最古の歴史を誇る名人戦における連続挑戦は12、13、14年の羽生善治九段(51)以来だった。
対局は午前10時、大阪・関西将棋会館で始まり、斎藤の先手で戦型は角換わり。昼食休憩前までに50手進み、斎藤王の頭上、4段目に豊島の歩が並んだ。
斎藤の受け、豊島の攻めという展開が夕食休憩後も続いた。同会館の別室で行われた糸谷戦が午後10時46分、糸谷の投了で終局。その時点で名人挑戦が決まったが、結果を知らない斎藤はもちろん勝利を目指して指し続け、日付をまたいだ5日午前1時4分、豊島が投了した。
斎藤と研究会を共にする十七世名人資格保持者の谷川浩司九段(59)は、5期の名人獲得経験を踏まえ「内容的に安定していた。前期名人戦に敗れ、気持ちを立て直すのは大変ですがたくましくなっています」。名人戦敗退後、A級で再び挑戦権を勝ち取った心技体を称えた。
情報源:斎藤慎太郎八段 2年連続名人挑戦を決める 豊島九段に勝利し8戦全勝― スポニチ Sponichi Annex 芸能
情報源:第80期順位戦A級 8回戦一斉対局 結果|棋戦トピックス|日本将棋連盟
2022-02-05 第80期順位戦A級
順位戦結果・成績一覧
本日の結果は以下のとおりです。(名前左=先手、☆=大阪)
[A級]
羽生 善治九段(2勝6敗)●-○永瀬 拓矢王座(4勝4敗)…22時22分
佐藤 天彦九段(5勝3敗)○-●糸谷 哲郎八段(5勝3敗)…22時46分☆
山崎 隆之八段(1勝7敗)●-○広瀬 章人八段(4勝4敗)…0時18分☆
菅井 竜也八段(3勝5敗)●-○佐藤 康光九段(4勝4敗)…0時39分☆
斎藤 慎太郎八段(8勝0敗)○-●豊島 将之九段(4勝4敗)…1時4分☆[A級成績一覧] ( )内は順位
【8勝0敗】斎藤慎(1)
【5勝3敗】糸谷(4)、佐藤天(7)
【4勝4敗】豊島(2)、広瀬(3)、佐藤康(6)、永瀬(9)
【3勝5敗】菅井(5)
【2勝6敗】羽生(8)
【1勝7敗】山崎(10)本日の結果、斎藤慎八段の2期連続名人挑戦と羽生九段のB級1組降級が決まりました。
以上で本日の順位戦中継を終了いたします。ご観戦まことにありがとうございました。
2022-02-05 第80期順位戦A級
☗斎藤慎-☖豊島 終局直後インタビュー
【斎藤慎太郎八段】
――大熱戦でした。本局はどのような印象だったか。
斎藤 序盤は前例がほとんどない、温めていた展開でした(7八玉・6八金型)。桂得を主張できるかと思いましたが、中盤から慌ててしまって……かなりまずくしてしまいました。ただ最後まで諦めずに指そう、というところでした。――60手目☖2三歩、61手目☗2九飛は互いに大長考だった。
斎藤 ☖2三歩と打たれたところは手が広く、いざ指されてみると前にはいけなかったです。本譜は桂得ですが見通しが立たず、ただ主張はあるのかなと。――72手目☖5四銀、73手目☗6七歩も大長考。手応えは。
斎藤 ☖5四銀を見て「よくできないかな」と思ったのですが、悩んだ末にまずい展開を選んでしまった、というところです。こちらもかなりの候補手がありましたので、そこで正解を指せなかったのかなと。指し手に悩んでの長考でした。――両者一分将棋の最終盤。
斎藤 終盤の手前ぐらいはダメなのかなと思っていました。119手目☗2三飛成のところは、この局面なら本望というか、詰まされても仕方ないかなと思いつつ、勝負形にはできたかなと。――2期連続での名人挑戦。
斎藤 順位戦の対局は、自分の実力からすると出来すぎぐらいに思っています。本局は中盤に厳しい課題を感じましたので、まだまだ修正しないといけないところが多いです。ただ、2期連続で結果を出せたことについてはよかったかなと思います。――静岡での糸谷八段戦(9回戦)について
斎藤 変わらずといいますか、一局一局に集中して対局するというのは最初から決めていることです。ただ本局のように中盤のミスがないように、よい将棋を指して名人戦七番勝負につなげたいです。――名人戦七番勝負は渡辺明名人との対戦。昨年は1勝4敗だった。
斎藤 昨年はもちろん強いところを見せられましたし、個人的に大きな課題を感じました。特に2日制のタイトル戦で得た経験ということで、それを生かすのであれば再度2日制のタイトル戦に出るしかないとは思っていました。楽しみもありますよね。昨年とは違う将棋を指したいと思っていますので。そのチャンスがきたのは楽しみです。【豊島将之九段】
――長考して、長考を返されて、の展開。そのあたりの印象。
豊島 60手目☖2三歩のところは代えて☖3三角や、そのあとの分岐でも2択ぐらいあるので考えていました。72手目☖5四銀での長考は、その銀引きでは自信がなかったのですけど、代えて☖7五角だとまずくなる気がしました。そこまで形勢は悪くないつもりでいたのが☖5四銀だとつらかったので、そのあたりの形勢判断がよくなかったのかもしれません。――最終盤の印象。
豊島 ちゃんと着地しないといけない将棋で、かなりひどかったです。最後は先手玉が詰んでいると思っていたのがまったく詰んでいなくて。114手目☖4二同金に代えて☖2二玉もありました。※ ※ ※
2期連続名人挑戦を決めた斎藤慎八段には感想戦終了後、改めて簡単にインタビューが行われました。
――今期、ここまでを振り返って。
斎藤 昨年は名人戦でちょっと残念な内容に終わり、どんなスタートかなと思ったのですが、意外とそれを落ち込む暇もなく新しく始まりました。初戦は山崎八段戦で、その熱戦を勝ててからはまずまず自信を持てました。今日の将棋で残念な中盤だったのが心残りぐらいで、全体的に十分に手応えのある、いい内容の将棋になりました。昨年は1期目で、勢いだけでいった可能性もあるのかなと思っていたのですが、今期はしっかりした将棋を指せていた気がします。
――七番勝負に向けて。
斎藤 昨年、思うような将棋ができなかったという自分の課題をしっかり感じていました。名人戦が終わってしまったあとはどんな将棋を指しても2日制ではなかったので、2日制の反省を生かせません。どうなるかは分からないのですが、課題を解決して自分のプラスにできているかの挑戦でもありますし、いろいろ考えて臨みたいなと思っています。
A級8回戦
現在進行中の第80期A級順位戦4日(金)は8回戦、5対局が行われました。
対局結果は以下の通りです。
【東京・将棋会館】
▲羽生善治九段●-△永瀬拓矢王座○(棋譜DB)
【関西将棋会館】
▲菅井竜也八段●-△佐藤康光九段○(棋譜DB)
▲佐藤天彦九段○-△糸谷哲郎八段●(棋譜DB)
▲斎藤慎太郎八段○-△豊島将之九段●(棋譜DB)
▲山崎隆之八段●-△広瀬章人八段○(棋譜DB)
これらの対局の模様は、名人戦棋譜速報と日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。(ライブ中継は※の対局のみ)。
斎藤慎太郎八段、2期連続での名人挑戦 豊島将之九段に深夜の大逆転で今期無傷の8連勝/将棋・順位戦A級 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/x8s6a7D5Gz
— kewpiehoney (@kewpie_honey) February 4, 2022
村)谷川浩司九段と師匠の畠山鎮八段が今期順位戦の戦いぶりを分析しています→「序盤でリードして、さらに差を広げて勝つ。囲碁の『中押し勝ち』のような勝ち方が多かった」
名人に挑戦する斎藤慎太郎八段、谷川九段も認める長考派の強みとは:朝日新聞デジタル https://t.co/p2JdD7D6uy— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 5, 2022
>斎藤と研究会を共にする十七世名人資格保持者の谷川浩司九段は、(略)「内容的に安定していた。前期名人戦に敗れ、気持ちを立て直すのは大変ですがたくましくなっています」
斎藤慎太郎八段 2年連続名人挑戦を決める 豊島九段に勝利し8戦全勝― スポニチ Sponichi Annex https://t.co/Pvx14BYShH
— kewpiehoney (@kewpie_honey) February 4, 2022
【第80期 #順位戦 A級】
一斉対局が2月4日(金)に行われ、結果は下記の通りとなりました。
●羽生善治九段 vs 〇永瀬拓矢王座
●菅井竜也八段 vs 〇佐藤康光九段
〇佐藤天彦九段 vs ●糸谷哲郎八段
〇斎藤慎太郎八段 vs ●豊島将之九段
●山崎隆之八段 vs 〇広瀬章人八段https://t.co/ZvLac3YdQW— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) February 4, 2022
以下はいろいろな指し方があると思いますが結果として優位の拡大に成功。85手目▲82金に△74歩だと差が詰まるとモバイル中継の勝率表示では出ますが、▲72金か▲71金のどちらかで先手優勢を維持できると思います。一局を通して安定して指せたのでよかったです。また頑張ります。
— 佐藤 天彦 (@AMAHIKOSATOh) February 6, 2022
▲羽生善治九段-△永瀬拓矢王座(棋譜DB)
22時22分 終局
78手 6九角まで、△永瀬王座 の勝ち
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▲菅井竜也八段-△佐藤康光九段(棋譜DB)
0時39分 終局
160手 6八角成まで、△佐藤康九段 の勝ち
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▲佐藤天彦九段-△糸谷哲郎八段(棋譜DB)
22時56分 終局
113手 7四金まで、▲佐藤天彦九段 の勝ち
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▲斎藤慎太郎八段-△豊島将之九段(棋譜DB)
1時4分 終局
151手 4二金まで、▲斎藤慎八段 の勝ち
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▲山崎隆之八段-△広瀬章人八段(棋譜DB)
0時18分 終局
132手 7六馬まで、△広瀬章人八段 の勝ち
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- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
斎藤慎太郎八段、全勝成るか?
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