ほぉ・・・・
2022.2/5 15:00
将棋界でルール改正が難しかったのは、対局時の遅刻のルールだった。
そもそもプロの試合で遅刻が許されるスポーツ競技は、何一つない。相撲の取り組みやゴルフの開始時間に遅れたら、不戦敗は当然で、その試合だけでなく以後の出場停止か、悪くすれば永久追放になるかも知れない。
ところが将棋界では(囲碁界も)、遅刻の分数の3倍(囲碁界は2倍)が持ち時間から引かれることで許される。
しかもこのルールさえ、公共交通機関の事故や遅れの場合は、3倍でなく1倍となる救済措置がある。
私も片手くらいの遅刻はあったし、理事になったこともあるから、大きなことは言えないが、せめて救済措置だけはなしで良いと思ってもそうはならなかった。
ルール改定は社団法人の場合、総会でしか変えられないので、会員(棋士)はどうしても自分の都合を考える。
「自分の最寄り駅はJRしか通ってないから、事故の場合、乗りかえる電車はなく、3倍だと不戦敗となってしまう」という人の意見があると、つい緩んでしまうのだ。
ひと頃、事故の時は遅延証明書を持ってくるように、というルールがあった。
その結果、律儀な人は一刻も早く行かないと相手に失礼ということで、30分遅刻して90分引かれ、同じ事故で並んで証明書をもらった人は45分遅れでも45分しか引かれなかったという、理不尽なことがあった。
現在はネットで調べて事故があれば、すべて1倍となっている。
ちなみに囲碁界は、引かれるのは2倍でも、1時間遅れはいかなる理由でも負け、と以前聞いたことがある。将棋連盟でそれが決まらないのは、前述のような理由があるからだ。
最近ではコロナの蔓延に関して、対局中にマスク着用の義務が決定し、守らない棋士に反則負けを含む罰則の臨時ルールが新設された。
ただし対局前の検温に関してはあくまで自己責任で、熱のある人は連絡すれば、対局が延期できる規則がある。
私のラス前の順位戦も、相手の感染で延期となったが、最終局は延期できない(不戦敗となる)であろう。となれば、若手で昇降級がかかっている人は、熱があっても対局に来る可能性がある。
5年前に肺がんの手術をした私のような、基礎疾患がある人は、自分で自分の命を守らねばならない。
情報源:【勝負師たちの系譜】困難なルール改正 遅刻の許容、高熱でも参加可能!? 公共交通機関の事故や遅れの場合は救済措置も(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
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将棋界では(囲碁界も)、遅刻の分数の3倍(囲碁界は2倍)が持ち時間から引かれることで許される。
しかもこのルールさえ、公共交通機関の事故や遅れの場合は、3倍でなく1倍となる救済措置がある— zakzak (@zakdesk) February 5, 2022
へぇ・・・
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