チーム鈴木
2022/01/30 10:00
「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Bリーグ1位決定戦、チーム鈴木とチーム中田の対戦が1月29日に放送され、チーム鈴木がスコア3-1で勝利、予選1位で本戦出場を決めた。チーム鈴木・鈴木大介九段(47)は1回戦に続き2戦2勝。予選通じて無傷の4連勝と活躍し、「勘違いしちゃいそう」と笑みが漏れた。梶浦宏孝七段(26)とのチームワークも、戦うごとにさらに高まっているようだ。
弟子を我が子のように思う師匠が、迫力十分の将棋で快進撃だ。この試合の主役となった鈴木九段は、スコア0-1で迎えた第2局から登場。名人3期の実績を誇り、順位戦A級棋士でもある佐藤天彦九段(34)とぶつかると、後手番から得意の四間飛車で、佐藤九段の居飛車穴熊の攻略に出た。1回戦で都成竜馬七段(32)にも使った作戦だったが「そのまんまやったら作戦勝ちできた」とニヤリ。早い段階からペースを握ると、早見え早指しの特徴も活かしながらの快勝に「勘違いしちゃいそう」と振り返った。
「調子に乗りやすいんで、もう一回」と、続く第3局にも登場すると、付き合いが古い中田功八段(54)とぶつかり、今度は先手番から中飛車に。対局は「20年以上ぶり」という勝負に序盤から考慮を入れすぎ、持ち時間が残り少なくなって慌てる場面もあったが、不利に見られていた形勢も挽回し、最後は自玉の堅さも活かして2連勝。「もう満足」と、本人も望外の個人4連勝に表情も緩んだ。
師匠の活躍を見て、梶浦七段も奮い立った。第4局では先手番の中田八段が中飛車、後手の梶浦七段が居飛車の対抗形でスタートすると、劣勢の中で千日手が成立。仕切り直しのチャンスを得た。すると指し直し局では、序盤早々に相手の歩の頭に角が飛び込む強烈な仕掛けで相手を撹乱し、強固な穴熊と鋭い攻めで快勝に結びつけた。「なんとか最後は決まりました」とチームの勝利を決めて、ホッとしていた。
師弟としては必要な緊張感もありつつ、控室では笑いが絶えない鈴木九段・梶浦七段の2人組。少々のことは笑い飛ばし、盤上では全てをぶつける。この2試合で、チームとしての成熟度は一気に高まった。
◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:チーム鈴木が1位通過 鈴木大介九段は予選無傷の4連勝「勘違いしちゃいそう」/将棋・ABEMA師弟トーナメント | ニュース | ABEMA TIMES
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— kewpiehoney (@kewpie_honey) January 30, 2022
師弟トーナメント対鈴木チーム戦。1局目の梶浦七段戦では横歩取り△33桂戦法を採用してみました。後手あまり芳しくないとされている戦法なので採用に勇気が必要ですが、以前から興味があったので有望若手と指せるこの機会に思い切ってやってみようと思いました。
— 佐藤 天彦 (@AMAHIKOSATOh) February 1, 2022
2局目の鈴木九段戦。後手は四間から石田流に組み替える指し方で、うまく戦機を掴まれました。攻められっぱなしな上に形勢も悪くつらい展開に。序盤で大きなリードを奪って勝ちきる振り飛車のお手本のような勝ちパターンで、居飛車側としては元気の出ない将棋でした。またご覧いただければ幸いです。
— 佐藤 天彦 (@AMAHIKOSATOh) February 1, 2022
どちらが勝つか・・・
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