▲藤井聡太竜王〇-△船江恒平六段●
▲永瀬拓矢王座〇-△阿久津主税八段●
現地大盤解説(アーカイブ)
解説者:行方尚史九段、杉本昌隆八段
聞き手:竹部さゆり女流四段、安食総子女流初段
2022/01/16 12:05
将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が1月16日、朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦で船江恒平六段(34)に95手で勝利した。午後2時からの2回戦では、ベスト4入りをかけて戦う。過去4回出場し3回優勝している相性のいい大会で、4回目の優勝を目指し、まずは順調なスタートを切った。
公式戦では過去2戦2勝、ただ準公式戦の早指し団体戦「ABEMAトーナメント」では敗れたこともある船江六段との対戦だったが、先手番から横歩取りに誘導されたところを堂々と受けて立つと、序盤に約14分と早指し戦としては長考を入れ、構想を練った。両者、中住まいのまま戦うバランス型となったが、先に持ち時間を使い切ったのは藤井竜王。船江六段の研究と見られる指し回しからうまく抜け出し、時間のない中でも中盤からペースを握ると、1分将棋が続く中でも確実な形勢判断、速度計算で差を広げた。終盤は難解な局面の連続で苦しんだが、最後はなんとか勝ち切った。
藤井竜王は、第11回大会に優勝し、15歳6カ月という全棋士参加の一般棋戦で最年少記録を更新。第12、14回と優勝している。今年度は銀河戦(ベスト4)、NHK杯テレビ将棋トーナメント(初戦敗退)、将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(準優勝)と、優勝まで近づくものの、あと一歩のところで敗れている。現在はALSOK杯王将戦七番勝負で渡辺明王将(名人、棋王、37)と戦っている最中でもあるが、この早指し戦でも優勝を果たしたいところだ。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太竜王、4回目の優勝に向けて本戦初戦突破 船江恒平六段に勝利 午後2時からベスト4入りかけてもう一局/将棋・朝日杯 | ニュース | ABEMA TIMES
2022/01/16 12:13
将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦が1月16日に行われ、永瀬拓矢王座(29)が阿久津主税八段(39)に勝利した。永瀬王座は午後2時から行われる2回戦で、ベスト4入りをかけて藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)と戦う。
永瀬王座の先手番から相掛かりの出だしになった一局は、先に阿久津陣に切り込むことに成功した永瀬王座が序盤、中盤とリード。攻め合いになってからは、自陣に引きつけた馬が高い守備力を発揮し、永瀬王座らしい「負けない将棋」に持ち込むことに成功しリードを広げた。終盤に入っても、両者の堅い陣形を崩し合うような将棋になったが、ポイントを稼いでいた永瀬王座が1分将棋に入ってからも確実な指し回しで、逆転を許さず勝利を手にした。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:永瀬拓矢王座、阿久津主税八段下し初戦突破 午後2時から藤井聡太竜王と対戦/将棋・朝日杯 | ニュース | ABEMA TIMES
2022年1月16日 12時18分
第15回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の名古屋対局2日目が16日午前10時、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で行われ、1回戦で藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・棋聖と合わせ四冠=が船江恒平六段(34)に、永瀬拓矢王座(29)が阿久津主税八段(39)にそれぞれ勝った。藤井竜王と永瀬王座は午後2時から2回戦を戦う。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策をとった上での公開対局。藤井竜王は、船江六段が採用した横歩取りに守勢を強いられたが、うまく攻勢に転じて勝ちきった。永瀬王座は手厚い指し回しで押し切った。
朝日杯は持ち時間が各40分で、使い切ると1手1分未満で指す早指し戦。本戦は予選を勝ち抜いた8人とシードの8人の計16人がトーナメントで争う。
棋譜と大盤解説会の模様は朝日新聞デジタル(https://digital.asahi.com/shougi/asahicup_live/別ウインドウで開きます)で、対局の模様はインターネットテレビABEMAで見られる。(村瀬信也)
情報源:藤井聡太竜王と永瀬拓矢王座が勝利、4強入りかけ対戦へ 朝日杯将棋:朝日新聞デジタル
2022年1月16日 15時01分
第15回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦1回戦、永瀬拓矢王座(29)と阿久津主税八段(39)の対戦は16日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で行われた。
両者の過去の対戦成績は永瀬王座の8勝0敗。朝日杯で対戦するのは3度目で、直近では第13回(2019年度)の準決勝で戦っている。
今回は、振り駒で先手になった永瀬王座が▲2六歩と突くと阿久津八段は△8四歩と応じ、相懸かりの戦型になった。41手目▲7四歩(図1)の局面は昨年8月に行われた王位戦第5局・藤井聡太王位―豊島将之竜王(当時)と同じ局面。
ここまでの消費時間は永瀬王座が3分、阿久津八段は17分。前例で豊島竜王は△4二玉と指していたが、阿久津八段は△6六角と角交換し、▲同歩に△3三桂と進めた。局後に阿久津八段は「乱戦の将棋になったが、類似の将棋が多く、頭の中が整理できていなくて、明らかな準備不足を感じた。自分だけ一方的に時間を使う展開になった」と話した。一方の永瀬王座は「乱戦っぽい将棋になったが、こちらの玉が思ったより傷が多く、とても神経を使う将棋になった」と振り返った。
分岐点となったのは49手目▲8二歩(図2)の局面だ。
ここで△4五桂とすれば▲同桂△同飛(次に△7六桂の狙い)▲6五歩△7五銀で阿久津八段が指しやすかった。阿久津八段は「思い切ってさばいていった方が、永瀬さんの玉形が修復が大変な形なので、少しペースを握れていたかもしれない」と悔やんだ。
実戦は図2から阿久津八段が△9三桂と指したが、それを見た永瀬王座が少考。その間に阿久津八段は失敗に気づいたという。△9三桂以下、▲7三歩成が好手で、△同銀▲8一歩成△4二玉▲9一と△4五桂▲同桂△同飛に▲7六歩と傷を消したのが「永瀬流」。歩の成り捨てが利いて△7六桂を防いでいる。
そこから永瀬王座は馬を作って自陣に引きつけ、手厚い指し回しを見せる。大盤解説会に登場した鈴木大介九段は、後手が84手目△7二歩(図3)と受けさせられたあたりで、「これは永瀬ワールドに吸い込まれていく展開。盤面制圧術が成功している。永瀬ペースに間違いない」と話した。
図3から永瀬は▲8一と。以下△5四飛▲8二と△3八成香▲同飛△7四飛▲7六香△8四飛▲7二とと進み、駒得が確実になって永瀬王座は優勢を意識したという。
最後は受けの利かない形に追い込まれた阿久津八段が125手までで投了。終了図で後手が5一の金取りを受けるには手持ちの飛車を使うしかなく、それでは望みがない。
2回戦に進出した永瀬王座の相手は藤井竜王。「厳しい戦いになると思いますが、精いっぱい戦いたいと思います」と話した。(村上耕司)
情報源:「永瀬流」全開 永瀬拓矢王座が阿久津主税八段破る 朝日杯将棋:朝日新聞デジタル
本戦トーナメント
振り駒
ミニインタビュー
感想戦
村)朝日杯将棋オープン戦本戦、永瀬拓矢王座が阿久津主税八段に勝ちました。午後から2回戦で藤井聡太竜王と対戦します(写真は日本将棋連盟提供) pic.twitter.com/wmScZY3gjb
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) January 16, 2022
永瀬拓矢王座と阿久津主税八段の感想戦の様子です。YouTubeにアップしきれませんでした。村上記者(@mura_koji )が取材して、こちらの記事ができました。
「永瀬流」全開 永瀬拓矢王座が阿久津主税八段破る 朝日杯将棋https://t.co/lRnKPhYDgS pic.twitter.com/q8uRglcGlX
— 高津祐典 (@yusuketakatsu) January 16, 2022
▲藤井聡太竜王-△船江恒平六段(棋譜中継・棋譜DB)
藤井聡竜王の振り歩先、歩が3枚で藤井聡竜王の先手
初手は、▲藤井聡竜王 2六歩、△船江六段 3四歩
12時4分
95手 1六歩まで、▲藤井聡竜王 の勝ち
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▲永瀬拓矢王座-△阿久津主税八段(棋譜中継・棋譜DB)
永瀬王座の振り歩先、歩が4枚で永瀬王座の先手
初手は、▲永瀬王座 2六歩、△阿久八段 8四歩
12時6分 終局
125手 7一竜まで、▲永瀬王座 の勝ち
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藤井聡太竜王-永瀬拓矢王座(棋譜中継)
14時から対局開始
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- 朝日杯将棋オープン戦 |棋戦|日本将棋連盟
- 朝日杯将棋オープン中継サイト
- 第15回 朝日杯将棋オープン戦 名古屋対局|朝日新聞デジタル
- 第15回朝日杯将棋オープン戦中継|本戦トーナメント:朝日新聞デジタル
14時からもう1局。
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