王将戦七番勝負第1局
2022.1/16 10:00
渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦七番勝負が、年明け早々の9日、静岡県掛川市「掛川城・二の丸茶室」で始まった。
注目は藤井の最年少王将と、最年少五冠なるかだから、マスコミがほっておく筈はなく、前夜祭には7、8台のテレビカメラが入っていた。こんな光景は、私も長年前夜祭に出たが、初めてだ。
今回はコロナの影響もあり、前夜祭に一般客は入れてないが、関係者だけで100人を超えた。私の隣に座ったのは、昨年のクラウドファンディングで招待されるはずだったファンで、今年に振り替わって喜んでいた。
掛川市で王将戦が開催されるのは13年連続であり、地元からすればまさに「やってて良かった王将戦」であろう。
今期からALSOKが冠となり、協賛に立飛ホールディングスが入っているから、運営面も万全だ。
翌日の1日目。先手となった藤井は相掛かり戦に誘導。若手有利と言われる初手を見た渡辺は「やっぱりそうか」という顔をしたが、逃げる訳にはいかないとばかりに、相手に追随した。
しかし将棋は序盤早々、藤井はほとんどのプロを驚かせる一手を出す。
強力な飛車の前に歩を進める手を見た、副立ち合いの神谷広志八段が「これが良い手なら今まで習ったことはすべて間違いだった」。立ち合いの森内俊之九段は「未来の将棋かも知れない」と言ったそうである。
相手の渡辺も驚いたかと思うが、もしかしたら藤井の持つハイスペックのAIでは、よく出てくる手かも知れない。私のかなり性能の落ちるAIも、違う局面で似たような手を示していたからだ。
将棋は最後までどちらが勝ちか判断の難しい形勢だったが、渡辺が優勢になったかと思った瞬間、一手ためらったことで形勢は藤井に傾き、最後は藤井が得意の詰みを読み切る形で勝利した。
渡辺にしたら、過去6連勝していた掛川対局だったが、初黒星となった。
いつも思うことだが、藤井の勝ち方は相手にダメージを与える勝ち方が多い気がする。
相手が「悪い手を指したから負けても仕方ないな」でなく、「この男の将棋は得体のしれないものがある」と思わせることだ。これを渡辺が克服できるかどうかが、注目の七番勝負となった。
情報源:【勝負師たちの系譜】藤井四冠、“得体のしれない一手”で先勝 対戦相手の渡辺明王将にダメージ 話題の王将戦開幕(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
【勝負師たちの系譜】藤井四冠、“得体のしれない一手”で先勝https://t.co/pNh4EuYT0w
将棋は序盤早々、藤井はほとんどのプロを驚かせる一手を出す。
強力な飛車の前に歩を進める手を見た、副立ち合いの神谷広志八段が「これが良い手なら今まで習ったことはすべて間違いだった」。— zakzak (@zakdesk) January 16, 2022
年明けから現在までに4局を消化して、2勝2敗。
王将戦第1局〇、順位戦11回戦●、朝日杯本選Tx2○●。
疲労か、チェスで感覚が狂ったか・・・
▲藤井聡太竜王-△渡辺明王将(毎日棋譜中継・スポニチ棋譜速報・棋譜DB)
19時27分 終局
13手まで ▲藤井聡太竜王の勝ち
この局面で渡辺が投了した。王将史に残る熱戦だった。終局時刻は19時27分。消費時間は、▲藤井7時間59分、△渡辺7時間59分(持ち時間は各8時間)。投了以下は△5五玉▲4四銀△5四玉▲5三銀成△5五玉▲4七桂で詰み。第2局は1月22、23日(土、日)に大阪府高槻「山水館」で行われる。
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先勝はどっちだ?
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