チーム深浦が二位通過
2022/01/09 10:00
「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Aリーグ2位決定戦、チーム深浦とチーム木村の対戦が1月8日に放送され、チーム深浦がフルセットの末、スコア3-2で勝利し、予選2位で本戦出場を決めた。敗れたチーム木村は予選敗退が決定した。
「根性」でつながれた師弟が、厳しく激しい戦いの末に、大きな勝利を掴み取った。1位決定戦にフルセットで敗れ、この2位決定戦でもフルセット。予選突破へのあと1勝が近くて遠い中、師弟揃って最後まで諦めずに戦うことを忘れなかったことが、この勝利へとつながった。
予選1回戦では、チーム木村にスコア3-0のストレート勝ちを収めていたが、2位決定戦にまわり、1回戦を勝って弾みをつけていたチーム木村に、いきなり出ばなをくじかれた。第1局は深浦康市九段(49)と木村一基九段(48)の師弟対決。予選1回戦でも同じカードがあったが、この時は深浦九段が勝利。ところが今回は木村九段が得意とする相掛かりから進むと、バランスを取るのが難しい一局に。「難しいながらも、ぎりぎり指せたと思うんですが、最後一歩足りなかった」という激戦を落とした。
連敗すれば、すぐに崖っぷち。この流れを食い止めたのが佐々木大地五段(26)だ。こちらも予選で2局戦い、連勝を収めた高野智史六段(28)と対戦。相掛かりからの出だしになったが、力戦調に進んだことで激しい進行をたどった。最終盤には形勢も二転三転する大熱戦となったが、ここで活きたのが師匠・深浦九段譲りの粘り腰だ。解説を務めていた糸谷哲郎八段(33)からも「佐々木五段がうまく寄せで追いついて、勝ち切りました」という鮮やかな逆転勝利で、スコアを1-1のタイに戻した。
第3局は佐々木五段が高野六段に敗れ、カド番だった第4局は深浦九段が佐々木五段に快勝。そしてついに最終、第5局を迎えた。運命を託された佐々木五段は、後手番で木村九段の相掛かりを受けてたつと「急所が掴みづらいところがあった。容易な攻めでは崩せないと見て、しっかり面倒を見た展開になってよかったです」と、冷静さをキープ。優勢、勝勢になってからも、序盤で蓄えていた持ち時間をうまく使いながら即詰みに討ち取り、チームの勝利を決めた。
試合後、深浦九段は「厳しい戦いでしたけど、なんとか勝ち抜くことができて2位通過はうれしいです」と、にっこり。佐々木五段も「(1位決定戦の)チーム畠山の5局目を担当したんですが、その時は結果を出せなかったので、本局は予選突破とともに自信になる一局でした」と、プレッシャーに打ち勝ち、ホッとしていた。
チーム深浦の今大会は3-0、2-3、そして3-2。初戦のストレート勝ちから見れば、すんなり予選突破かと思われたが、終わってみれば大激闘。戦前の予想通り、実力伯仲のAリーグから抜け出すことが難しいことを証明することにもなった。それだけに鍛えられながら勝ち抜いた経験は大きい。また一回り、勝負根性をつけた2人が、本戦でも暴れまくる。
◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:チーム深浦、フルセットの激闘制し2位で本戦進出決定/将棋・ABEMA師弟トーナメント | ニュース | ABEMA TIMES
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— kewpiehoney (@kewpie_honey) January 9, 2022
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