ほぉ・・・
2022/1/5 08:00
将棋のタイトル・棋聖と王位に加えて昨年、叡王と竜王を獲得して史上最年少で4冠目を手にした藤井聡太四冠(19)。10代で将棋界の序列1位に飛躍する1年となった。昨年は第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)など4つのタイトル戦を戦い、全て制した。今年はこれら4タイトルの防衛戦が予定されているが、年初に渡辺明三冠(37)=名人・棋王・王将=に挑戦する王将戦七番勝負も予定されている。今年もどれだけの活躍をするのか注目だ。
難敵を退け
初の防衛戦となった昨年6月開幕の棋聖戦五番勝負の挑戦者は、前期棋聖保持者の渡辺三冠。リターンマッチとなったシリーズは藤井四冠が3勝0敗のストレートで制し、最年少でタイトル初防衛と九段昇段を果たした。
ほぼ並行して行われた王位戦七番勝負は、当時竜王と叡王だった豊島将之九段(31)が挑戦者に。このとき豊島九段との対戦成績は1勝6敗で、大きく差をつけられていた。
しかし、王位戦は4勝1敗で防衛に成功。7月開幕の叡王戦五番勝負と10月開幕の竜王戦七番勝負では、豊島九段からタイトルを奪って四冠の称号を手にする。夏まで大きく負け越していた対戦成績も13勝10敗と逆転した。
防衛と獲得
八大タイトルの半数を手中に収めた藤井四冠は今後、さらに冠を重ねるのだろうか。
全冠制覇を成し遂げるためには、保持している4つのタイトルを防衛した上で、残りの名人、王座、棋王、王将を獲得しなければならない。
このうち王将戦は9日開幕の七番勝負で挑戦が決まっている。渡辺王将に4勝すれば、王将を獲得し、史上最年少5冠が誕生する。ただし、渡辺王将との七番勝負は藤井四冠にとって初めて。経験豊富で作戦巧者の渡辺王将にどこまで食らいつけるか注目だ。
王座、棋王については、新年度で本戦からの出場が決まっており、トーナメントを勝ち進んで挑戦権を得られるか。昨年はいずれも本戦で敗れ、挑戦権には届かなかった。
最年少名人への道
プロ入りしたばかりの棋士にとっては挑戦まで最も時間がかかる名人への挑戦は制度上、最短で来年(令和5年)中になる。
名人戦は予選に当たる順位戦は最上位のA級▽B級1組▽B級2組▽C級1組▽C級2組と5クラスあり、各クラスで1年をかけてリーグ戦が行われる。成績によって昇級・降級があり、最上位のA級で優勝してようやく名人に挑戦できる。
藤井四冠は上から2番目のB級1組に在籍。13人中上位2人がA級に昇級でき、藤井四冠は8勝1敗でトップだが、年度末までに3局残っている。
昇級が決まれば、来年度はトップ棋士10人しか入れないA級で戦う。勝ち抜けば、5年春開幕予定の名人戦七番勝負の挑戦権を獲得。そこで名人を奪取すれば、谷川浩司九段(59)が持つ21歳2カ月の最年少記録を更新する。
「記録四冠」なるか
今年度はタイトル以外の成績にも注目が集まる。
前年度まで4年連続で勝率8割超を達成してきた藤井四冠は、今年度もトップ棋士たちを相手に高勝率を維持している。今年度の記録4部門の成績は今月3日時点で、対局数55、勝数45、連勝19で、3部門で1位に立っている。勝率は8割1分8厘(45勝10敗)で3位だ。
今年度は王将戦七番勝負や順位戦B級1組の対局のほか、朝日杯将棋オープン戦などもあり、このまま好成績を維持し、平成29年度に続く2度目の「記録四冠」を成し遂げるのか注目される。(中島高幸)
情報源:藤井聡太四冠が10代ラストで狙う「頂」 – 産経ニュース
藤井聡太四冠が10代ラストで狙う「頂」 https://t.co/MlQDbvnLSX
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) January 5, 2022
藤井聡太竜王は、順位戦の残り3戦中2勝でA級昇級
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