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史上最年少四冠を達成、激闘の8日間
2022年01月02日
第34期竜王戦(主催・読売新聞社、日本将棋連盟、特別協賛・野村ホールディングス)七番勝負に4連勝し、19歳3ヵ月で史上最年少四冠を達成した藤井聡太さん。激闘の8日間を追ったカメラマンが新竜王の素顔を語ります羽生善治さんの姿が重なった
レンズ越しに藤井さんと目が合った瞬間、眼光の鋭さと気迫に圧倒されるとともに、2020年に豊島将之さんと竜王位を争った羽生善治さんの姿が重なりました。お二人ともどんなに苦しい局面でも、最後まで勝つ道を探し、諦めない。
私が初めて藤井さんを撮影したのは17年。公式戦29連勝がかかった対局で、大勢の報道陣が詰めかけるなか、まだあどけなさの残る藤井さんは、すーっと自分の席に座り、落ち着いて対局を進め、見事に勝利を収めました。16年に最年少14歳2ヵ月でプロデビューして以降、数々の最年少記録を塗り替えてきた藤井さん。20年には棋聖戦を制し、初めてタイトルを獲得します。
◆心の余裕が何気ない所作に表れ
21年8月、竜王戦の挑戦者決定戦で久しぶりにお会いした藤井さんは輪郭がシャープになり、精悍な顔つきになっていました。しかし、そのわずか2ヵ月後、竜王戦第1局に臨んだ藤井さんの表情はまた変化していた。その間に、叡王戦を勝ち抜いたことも影響したのでしょう。お茶を飲む、扇子を持つという何気ない所作が丁寧で美しく、心の余裕を感じました。
藤井さんにとって、豊島さんは6連敗を喫したこともある強敵です。今回の七番勝負も、拮抗した戦いが続きましたが、藤井さんはそれを楽しんでいるようでした。特に第4局は、どちらが勝ってもおかしくない、細い糸の上を歩くような展開に。豊島さんが投了を告げた時、周囲は新竜王の誕生に沸いていましたが、藤井さんは険しい表情のまま対局を振り返っているようでした。
◆盤外では飾らず、自然体
対局中は真剣そのもの、隙のない藤井さんですが、盤外で見せる姿は飾らず、自然体です。感染症対策のため、対局者のお二人は常にマスクをしていましたが、第3局でお茶を飲む際にマスクを外すと、珍しく髭が伸びていて。髭剃りを忘れたのですかと尋ねると、「宿のどこに剃刀があるのか、わからなかったんです」と。(笑)
お茶目な一面もあります。運動不足解消のために、今年の春から散歩を始めたそうなのですが、「行った先から帰るのが面倒で、もうやめました」と言うんです。(笑)
◆スニーカーに履き替えたわけは
藤井さんは、対局者だけでなく、カメラマンやスタッフに対しても、深々とお辞儀をしてくれます。細やかな心配りも欠かしません。竜王戦の第1局と第2局は革靴を履いていたのですが、脱ぎ履きの際、少し手間取る場面があり、第3局からは履き慣れたスニーカーに。豊島さんを待たせないようにという配慮だったのでは、と思います。
偉業を達成した藤井さんですが、ご本人はまだまだ将棋をきわめる旅の途中という感覚なのでは。「藤井一強時代」と言われますが、強敵と戦ってこそ、将棋の可能性が広がる。来期、強い挑戦者を迎えた時、竜王がどんな表情を見せてくれるのか、楽しみです。
(撮影=若杉和希)
情報源:藤井聡太新竜王、カメラマンが見た成長と19歳の素顔「いまは将棋をきわめる旅の途中」|話題|婦人公論.jp
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「藤井さんと目が合った瞬間、羽生善治さんの姿が重なった。お二人とも最後まで勝つ道を探し、諦めない」#藤井聡太新竜王、カメラマンが見た成長と19歳の素顔「いまは将棋をきわめる旅の途中」 若杉和希 https://t.co/KpW7kOqzVa #婦人公論
— 婦人公論 (@fujinkoron) January 2, 2022
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