17時11分 終局
95手 7三桂打まで、▲里見香女流四冠 の勝ち
360度カメラIVE配信(アーカイブ)
ダイジェスト
2021年12月7日 19時36分
将棋の第11期女流王座戦五番勝負(リコー主催)の第3局が7日、神奈川県秦野市で指され、挑戦者の里見香奈女流四冠(29)=女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花=が西山朋佳女流王座(26)=白玲・女王と合わせ女流三冠=に95手で勝ち、対戦成績3勝0敗で女流タイトルを奪取した。里見は11月に清麗を失って女流四冠になったが、1カ月経たずに女流五冠復帰となった。
里見女流五冠は女流王座の獲得が5期に達し、「クイーン王座」の称号の資格を初めて得た。「すごく光栄。今後も精進していけるように頑張りたい」と話した。
西山女流二冠は「流れが1回来たと思ったが、逃してしまった。反省点もあったシリーズ。来期につなげるように頑張りたい」と話した。
両者が女流タイトル戦で当たるのは6回目。里見女流五冠は初回から4回続けて敗れたが、今年の女流王将戦三番勝負で初めて勝った。今回の勝利で女流タイトルの保持数でも「5対2」と差をつけた。
里見女流五冠は感想戦後、囲み取材に応じた。「西山さんは私とは正反対の棋風。対局する度に新しい発見がある。実戦的な指し回しをされるので、対局中は嫌だが、対応を考えている時間は充実しているなと思う」と話した。女流五冠復帰については「タイトルは増えたが、全体を通してミスもあった。光栄なことだが、地力をつけられるように頑張りたい」と話した。(村瀬信也)
情報源:里見香奈女流四冠が女流王座奪い、五冠に 「クイーン王座」の資格も:朝日新聞デジタル
2021年12月7日 17時14分
将棋の里見香奈女流名人(29)=女流王位、女流王将、倉敷藤花=が7日、神奈川県秦野市の旅館「陣屋」で行われた第11期女流王座戦五番勝負第3局で西山朋佳女流王座(26)=白玲、女王=に先手の95手で勝ち、シリーズ3連勝で女流王座のタイトルを奪還した。里見は女流五冠に復帰し、通算5期目の女流王座獲得で初代「クイーン王座」の称号を得た。西山は二冠に後退した。
戦型は先手中飛車対後手向かい飛車の相振り飛車。ほぼ互角のまま迎えた終盤で両者の飛車角が乱舞する華々しい将棋になったが、里見が最後に競り勝った。
局後の里見は「気持ちを切らさず盤上に集中できていたと思います。(クイーン王座は)すごく光栄なこと。今後も精進していけるように頑張りたい」と語った。西山は「反省点もあったシリーズではありますけど、来期につなげられるように頑張りたいです」と振り返った。
里見は今年度まで西山と計4度のタイトル戦を戦い、全て敗退していたが、10~11月の女流王将戦と今回の女流王座戦で連続奪取となった。先月閉幕した清麗戦では加藤桃子清麗(26)に敗れて失冠したが、早くも女流五冠に復帰した。同じく加藤の挑戦を受けた倉敷藤花戦も含めて4棋戦同時進行という異例の過密スケジュールを獲得3、敗退1で乗り切った。
里見は過去にクイーン名人、クイーン王位、クイーン王将、クイーン倉敷藤花を獲得しており、今回新たな称号を加え「クイーン五冠」となった。女流8大タイトルのうち、クイーン称号を残すのは白玲、清麗、女王のみとなった。
来年1月に開幕する第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負では、13連覇を懸け、伊藤沙恵女流三段(28)の挑戦を受ける。
情報源:里見香奈女流名人が五冠復帰 西山朋佳女流王座を3連勝で下して初代クイーン王座に : スポーツ報知
終局直後
<里見香奈>
―― 今日の一局を振り返ってご感想を。
里見 先手で仕掛ける形になって、早い段階で終盤に入ったのですが、そこから一手一手が難しくて。その中でも急所で時間が使えたかなと思います。
―― これで女流王座のタイトル奪取となりました。今シリーズを振り返って。
里見 1局目も2局目も終盤で入れ替わっていたと思うのですが、そういった中で気持ちを切らさず、盤上に集中できていたかなと思います。
―― 通算5期で初のクイーン王座の資格を得ました。
里見 すごく光栄なことだと思いますし、今後も精進していけるように頑張りたいと思います。
<西山朋佳>
―― 今日の将棋を振り返っていただいて。
西山 意外と均衡が保てていると思い、恐る恐る突っ込んだ順なのですが、少し不満ではあったのですが陣形の差でいけるかと思ったのですが。流れがきたかなと思ったところで、逃してしまった気がします。
―― 流れがきたと思ったところは。
西山 (72手目)△5四角では△5四歩でどうだったかという感じです。
―― 女流王座失冠となってしまいましたが。
西山 反省点もありましたし、来期に繋げられるように、また頑張りたいと思います。
―― シリーズ全体を通しての感想は。
西山 けっこう大きなミスが目立ったなという気がします。
西山朋佳女流王座に里見香奈女流四冠が挑戦する第11期リコー杯女流王座戦五番勝負の第3局が、12月7日(火)に神奈川県秦野市の「元湯陣屋」で行われ、里見女流四冠が95手で西山女流王座を破り、五番勝負の成績を3勝0敗として女流王座を奪取しました。
里見の女流王座獲得は通算5期目となり、クイーン王座の資格を獲得しました。
情報源:西山朋佳女流王座VS里見香奈女流四冠 第11期リコー杯女流王座戦五番勝負第3局 里見香奈女流四冠が勝利し女流王座奪取|将棋ニュース|日本将棋連盟
里見新女流王座 囲み取材
――いまの率直な感想。
里見 ほっとしている気持ちはありますけど、対局は続いていきます。ただ、ちょっとゆっくりできるのかなという思いはあります。
――本年度はタイトル戦続きでした。3つ勝ち(女流王位、女流王将、女流王座=獲得・防衛)、1つ負ける(清麗=失冠)という結果でした。
里見 内容には出来不出来がありましたが、短い間隔で対局が続いていくなかで、体調を崩すことなく自分なりに精いっぱい戦うことができたので、年内の対局が終わって落ち着いてから、あらためて振り返りたいと思っています。
――西山さんとのタイトル戦では、これまで勝ちがなかったところ、今年は女流王将、女流王座と連勝しました。
里見 今シリーズでは、お互いにミスもあり、二転三転しましたけど、そのなかでも自分としては気持ちを切らさずに指せたと思います。西山さんは私とは正反対の棋風だと思っていて、対局するたびに新しい発見というか、実戦的な指し回しをされます。それに対応して考えている時間はすごく充実しています。
――清麗を失ったあとに女流王座を獲得し、女流五冠に復帰しました。
里見 タイトルが増えたのは光栄なことですけど、全体を通してミスもありましたし、地力をつけたいなと思います。
――藤井聡太竜王もそのようにコメントされることが多いです。藤井竜王のことは意識されていますか。
里見 藤井さんのコメントは深い意味があると思いますけど、私は以前からタイトル数ではなく自分の納得がいく、手ごたえのようなものを大事にして、将棋を続けていきたいと思っています。少しでも強くなれるように頑張りたいという気持ちが先行しています。
――本局で▲4一飛成から▲3九金とした感触はいかがだったのでしょうか。
里見 いろいろ考えたなかで、いちばん速い攻めは▲4一飛成~▲5四歩~▲4四角のような形だと判断したので、善悪はわかりませんが、自分なりには苦心の順だと思っています。
――以前から「自分だけが指せる将棋を指したい」と語られています。自分の道をいくという意味では、手ごたえはありますか。
里見 対局が続いて、作戦を練る時間がなくて、そのなかでも変化していかなければいけないなと感じています。もっと研究が必要かなと思います。
――4つのタイトル戦が続くのは異例ですが、余裕を持って戦われていたような印象があります。何か要因はあるのでしょうか。
里見 過密な対局日程のなか、自分がどこまでやれるのかなと純粋に気になっていたというか、意外と冷静でいられたかなと思います。全国各地で対局させていただき、いろいろな方々のありがたみを実感して、自然と盤上に集中できていたと思います。
――女流棋界全体の盛り上がりについては、どのように感じていますか。
里見 タイトルも(7から8に)増えて、女流棋界は全体的に棋力が上がっていると感じています。自分自身、強くなることを念頭に、頑張っていかないといけないと思っています。
――今年は清水市代女流七段のタイトル獲得総数を抜きました。今年を振り返ってどう感じていますか。また、来年に向けての抱負をお願いします。
里見 清水さんは自分の尊敬する方ですし、比較はできません。清水さんの人間性に近づきたいと常々思っています。今年を振り返ると、体調を崩さずに、いいコンディションで臨めたのはよかったと思っています。将棋の内容はしっかり反省して、次に生かしたいと思います。年明けからは女流名人戦が始まりますけど、少し時間が空くので、しっかりと準備をして挑みたいと思います。
―― 来年の目標は。
里見 特にはないのですが、自分の納得のいく、手ごたえが感じられるように日々、勉強していけたらと思います。
―― 女流王将戦に続いて、西山さんからタイトルを奪還ということになりました。西山さんと戦う上で対策は。
里見 いちおう、作戦は持っていくのですが、毎回、本局もそうですが、ちょっと違う形になって。その中でも研究が外れてからが勝負ということがあるので。そこのねじり合いは、やっているときは考えられないですが、自分の力が出しきれたときは充実感があります。
―― 2019年に残念ながら、西山さんに2つ取られてしまったわけですが、当時と今では西山さんの印象や距離感は。
里見 特にあまり大きな違いはないのですが、対局する機会は増えたので、毎回、対局前はしっかり準備しないといけないなと思います。
―― あまり結果のことはおっしゃりませんが、これまで西山さんを相手に結果が出ませんでした。今回は競り勝つシリーズとスコア的に圧倒するシリーズになりましたが。手ごたえや自信というものは。
里見 タイトルを取られたときは、一方的な内容が多かったので、そういうことがないように思っていました。対局相手がどなたであれ、自分の力を出しきることが第一だと思っているので。西山さんは強敵で、格上だと思っているので、その中でも、自分のやれることはぶれずに続けていきたいと思っています。
―― 今日の将棋は結果的に居飛車になりました。女流棋界だと振り飛車が多く、一般の棋士だとタイトル戦だと相居飛車が多いと。里見さん自身も男性プロの将棋を参考にすることはあると思うのですが。戦型の幅について教えていただきたいと。
里見 居飛車を指せることには、常にあこがれがあります。今回は、流れの上で居飛車になったということになって。大きな一番なので、採用を迷っていたのですが、そういうことよりも、自分のやりたいというのが先行して、そういった気持ちは大事にしたいなと思っています。柔軟性や新しいことに挑戦したいというのは持っていますが、そのためにはいろいろ準備が必要なので、日々、頑張りたいと思います。
―― たとえば、最近見た将棋で刺激を受けた将棋は。
里見 びっくりした将棋は佐藤先生(康光九段)の棋王戦の郷田真隆九段戦です。銀が……、8二から9三に出ていって。大一番で指されるという、すべてに感動しました。自分は指せませんが。刺激になるというと失礼になりますが。もっと自分の将棋、楽しいと思えるような要素も入れていきたいと。
―― 今年は最多タイトル獲得で、新たな気持ちでとありましたが。年明けは伊藤沙恵女流三段との女流名人戦がありますが。
里見 タイトル数が増えたことは光栄なのですが、反省点も多いので、修正できるように精進していけたらと思っています。来年までに少し猶予があるので、自分の中で消化して。伊藤さんは独特な棋風ではありますが、自分の将棋を指せたらと思いますし、しっかり対応できるよう準備したいと思います。
情報源:リコー杯女流王座戦中継ブログ : 里見新女流王座 囲み取材
里見女流四冠が女流王座奪還 3連勝、初のクイーン王座https://t.co/dtnUD7wz1k
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) December 7, 2021
村)女流王座戦五番勝負第3局は、里見香奈女流四冠が西山朋佳女流王座に勝ち、3勝0敗で女流タイトルを奪取しました。「クイーン王座」の資格を獲得した里見女流四冠は「光栄です。今後も精進したい」。西山女流王座は「流れが来たと思ったが、逃してしまった。来期につなげるよう、頑張りたい」 pic.twitter.com/d5ibv9q1DF
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 7, 2021
村)「西山さんは私とは正反対の棋風。対局する度に新しい発見がある。実戦的な指し回しをされるので、対局中は嫌だが、対応を考えている時間は充実しているなと思う」
里見香奈女流四冠が女流王座奪い、五冠に 「クイーン王座」の資格も:朝日新聞デジタル https://t.co/7YU14cudjM #— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 7, 2021
村)女流王座戦、感想戦後のインタビューです。最近印象に残った将棋として、「あの将棋」の話が出ました。
里見香奈〝女流五冠〟に復帰「強くなれるように」「佐藤先生の将棋、びっくりした」~女流王座を獲得、対局後インタビュー~【第11期女流王座戦】=村瀬… https://t.co/Mvnqu5R1zx pic.twitter.com/AGtkjuluXk— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 8, 2021
里見香奈女流名人が五冠復帰 西山朋佳女流王座を3連勝で下して初代クイーン王座に https://t.co/03Ensk2H9r #芸能ニュース #ニュース pic.twitter.com/E9kJYZihpN
— スポーツ報知 (@SportsHochi) December 7, 2021
里見香奈女流名人が五冠復帰 西山朋佳女流王座を3連勝で下して初代クイーン王座に : スポーツ報知 https://t.co/1w6XxfLmyw pic.twitter.com/oZ8CYIUuaF
— 北野新太 (@kitano_arata) December 7, 2021
【女流王座戦第3局】
西山朋佳女流王座 里見香奈女流王位
【終局後インタビュー & 感想戦】 https://t.co/MlPaKzpXtS
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) December 7, 2021
里見香奈女流王位が西山朋佳女流王座に挑戦していた女流王座戦第3局が7日、指され、里見女流王位が勝利し、タイトル奪取しました。
終局後のインタビューです。https://t.co/I9m35y1qKH
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) December 7, 2021
#里見香奈 女流四冠が勝利
【第11期 #リコー杯女流王座戦 五番勝負第3局】
●西山朋佳女流王座 VS ○里見香奈女流四冠
第11期リコー杯女流王座戦五番勝負第3局が12月7日に行われ、里見女流四冠が95手で西山女流王座を破り対戦成績を3勝0敗として女流王座を奪取しました。https://t.co/fiFePvjzud
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) December 7, 2021
女流王座戦五番勝負第3局
▲里見香奈女流四冠―△西山朋佳女流王座戦は里見先生の勝利!!3連勝のストレートで女流王座を奪取、初代クイーン王座の称号も獲得しました。
里見先生の中飛車に対して西山先生の向かい飛車。難しい中盤を里見先生が抜け出しました。
充実ぶりがすごいです😮😮
— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) December 7, 2021
女流王座戦第3局、先ほど囲み取材が終了しました。今後の目標について問われると里見香奈女流五冠は「自分が納得のいく将棋を、手応えを感じられるように日々勉強していけたら」。窓の外でネコも聞いていたようです。 pic.twitter.com/D8iUKHOTY1
— 村瀬信也 (@murase_yodan) December 7, 2021
リコー杯女流王座戦中継ブログ : 里見女流四冠がシリーズを制すhttps://t.co/MHkxw8BQ8E
>里見香奈女流四冠は3勝0敗で女流王座を奪取。通算5期目の女流王座となり、クイーン王座の資格も獲得しました。西山女流王座は、白玲と女王の女流二冠となりました。
— kewpiehoney (@kewpie_honey) December 7, 2021
リコー杯女流王座戦中継ブログ : 終局直後https://t.co/Y4jna4R0Uh
— kewpiehoney (@kewpie_honey) December 7, 2021
リコー杯女流王座戦を失冠しました。
残念ですが自分の弱いところを実感しました。
株式会社リコー様、日経新聞社様、関係の皆様、本当にありがとうございました。
ファンの皆様、ご観戦ありがとうございました。— 西山朋佳 (@TMK_0627) December 7, 2021
里見香奈女流四冠が三連勝で女流王座を奪取、通算5期となり初代クイーン王座の称号も獲得しましたね。感想戦の様子を拝見しています。 pic.twitter.com/09SbrKEiGd
— 福山知沙 (@chisa_fukuyama) December 7, 2021
▲里見香奈女流四冠-△西山朋佳女流王座(棋譜中継)
17時11分 終局
95手 7三桂打まで、▲里見香女流四冠 の勝ち
|
|
初代クイーン王座誕生。
|
|
|
|
|
|
★