バックギャモンのボードと森内俊之さん=2021年11月16日午後、東京都渋谷区

(私のThe Best!)ユルさも魅力、「遊べる」盤 将棋棋士九段・森内俊之さん:朝日新聞デジタル

「GNU Backgammon」ってソフトがおすすめ


2021年12月4日 3時30分

バックギャモンのボードと森内俊之さん=2021年11月16日午後、東京都渋谷区
バックギャモンのボードと森内俊之さん=2021年11月16日午後、東京都渋谷区

ユーチューブに「森内チャンネル」を開設して1年半。将棋はもちろん、クイズ、チェス、トランプなど様々なテーマで動画配信をしてきましたが、反響が大きかった一つがバックギャモンでした。二つのサイコロをふって、15個のコマを戦略的に進める、すごろくのようなボードゲームです。日本ではあまり知られていませんが、世界の競技人口は3億人とも言われています。

出会いは20代前半の頃。戌(いぬ)年生まれの棋士が集まる将棋の研究会があって、そこで森けい二(けいじ)九段に「面白いゲームがあるからやってみないか」と誘われたのがきっかけでした。記憶では、その場に羽生善治九段もいました。棋士には、将棋以外のゲームを楽しむ人が結構いるんです。

将棋って、負けると全部、自分の責任じゃないですか。チェスも将棋に似ているので、私の場合、チェスは仕事=将棋の延長線上みたいな気分になって、少ししんどい。バックギャモンがいいのは、サイコロの出目という「ユルさ」があるところ。負けても「今日は出目が悪かった。しょうがない」と思える。「遊ぶ」ことができる。

2013年、将棋の竜王位獲得のお祝いに、日本バックギャモン協会から解析ソフトを贈られました。それを機に研究を積み、翌14年の夏、モナコで開催されたバックギャモンの世界選手権に参加し、ツキも味方したようで、4位に入賞できました。

私とバックギャモンで遊んできた息子も19年に世界選手権のジュニアの部で優勝しました。将棋よりルールがずっと簡単で、1ゲームが短く、気軽に楽しめます。試しに一度遊んでみて下さい。ハマりますよ。

(聞き手・寺下真理加 写真・内田光)

もりうち・としゆき 1970年、神奈川県出身。十八世名人の資格を持つ。ユーチューバー。幻冬舎が企画し、日本バックギャモン協会が監修、自身が推薦するバックギャモンのボードが11月から全国で販売中。息子の貴之さんとの「親子対決」の動画も話題を呼んでいる。

情報源:(私のThe Best!)ユルさも魅力、「遊べる」盤 将棋棋士九段・森内俊之さん:朝日新聞デジタル


ルール説明動画

情報源:バックギャモン – 幻冬舎edu


親子対決




 

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