122手 2五金まで、△藤井聡三冠 の勝ち
記者会見
2021年11月13日 21時21分
将棋の藤井聡太三冠(19)が13日、第34期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)で豊島将之竜王(31)を4連勝で破ってタイトルを奪取した。対局場となった山口県宇部市の「ANAクラウンプラザホテル宇部」では午後8時ごろから、藤井新竜王の記者会見が開かれた。一問一答は次の通り。
――竜王という最高峰のタイトルを手にした感想を。
「まだ実感がわかないところもありますが、竜王は最高峰のタイトルなので、とても光栄に思っています」
――豊島さんいう強い棋士とタイトル戦を続けてきた。王位、叡王、竜王とすべての棋戦で勝った。勝った要因は。
「豊島竜王との対戦は、全体として押されている対局が多かったので、結果を出せたことは幸運だったと感じています」
――終局後、序列1位にふさわしい内容をと言っていた。これからどのような目標をもってやっていくか。
「今回、竜王を獲得することができて、竜王位の重みを感じるし、ふさわしい将棋を指していければと思うが、これまでと変わらず、強くなることを目標に取り組んでいければと思う」
――竜王獲得で、全棋士の序列でトップになった大きな節目。印象を。
「それについてはあまり意識したことはなかった。1位は光栄なことかなと思うし、同時に身の引き締まる思いでもあります」
――王位戦から叡王戦、竜王戦と豊島さんと十九番勝負を戦った。小学生の頃から教えてもらった間柄。得られたものや経験できたものは。
「全体を通してこちらが気づいてない好手を指されたり、気づいてない間に悪くなったことも結構多かったので、自分の課題を突きつけられたと同時にとても勉強になったのかなと感じています」
――本日は師匠の杉本昌隆八段の誕生日。気づいていたか。勝ったことでひとこと。
「師匠の誕生日というのは全く知らなかったんですけど、これまでお世話になってばかりなので、プレゼントのようなものができたのかなと思います」
ここから続き
――全八冠のうち、四冠を獲得した。一強時代という声もあるが、どう受け止めているか。
「今期はこれまで結果が出せていますけど、内容的には課題が多いですし、自分としてはそういう印象は全くなくて、常に危機感を持ってやっています」
――賞金は最高額の4400万円。有意義な使い方のプランがあれば。
「いや。まったく考えていない。ゆっくり考えたい」
――今後も強くなるのが目標といったが、4勝0敗の結果は強いという印象。昨年度に比べて強くなった実感があれば。どんなところが強くなったか。
「今年は特に序盤に重点的に取り組んでいるので、そのあたり、以前よりも成長できたところがあるのかなと感じています」
――本局、終盤まで難しい将棋だった。特に豊島竜王が99分長考した。終盤の緊張感など、どのように感じていたか。
「封じ手のあたりはまずまずなのかなと思っていたが、その後、具体的な手順が分からなくて、飛車を成ったところは手順を尽くされたら厳しいのかなと思っていた。最後はお互いの玉が詰むか詰まないか、際どい形が多いので、自分としては負けを読み切っていたというわけではなかったです。こちらの負けの変化が多いとは読んでいて思っていたが、先手がどの順が一番いいのかは、はっきり分かっていなかった」
――タイトルに見合った実力をつけたいとのことだが、どういったところが足りないと思うか。
「実力が足りないのは一局指すごとに感じることで、対局ごとにうまく判断できない局面があるので、そういう局面を減らしていかないといけないと感じています」
――現在、王将リーグを戦っている。五つ目のタイトル獲得に向けての抱負や意気込みがあれば。
「王将リーグに関しては、ここまではいいペースで来られているので、残り2戦もしっかり集中して指せればと思っています」
――将棋をこんなルールで対局してみたいとかいうのはあるか。
「将棋を指すごとに現在のルールでバランスが取れていると思っているので、今のルールが一番いいと思います」
――藤井竜王にとって将棋とは。
「将棋というのは本当に奥が深くて、どれだけ考えても分からないものではあるんですけど、本当に指すごとに新しい発見を与えてくれるものなのかなと思います」
――カメラに向かってひとこと。
「観戦ありがとうございます。本局も結構、終盤で苦しい局面が多かったので、実感が湧かないところがあるんですけれども、今後、竜王としてこれまで以上に精進して、より面白い将棋をお見せできるようにしたいと思います」(村上耕司)
情報源:「将棋とは、新しい発見をくれるもの」藤井聡太新竜王、一問一答:朝日新聞デジタル
あ
藤井聡太新竜王の記者会見、終了しました。残りの持ち時間は、一時2時間以上差がありましたが、冷静だったようです。見ている私たちの方がハラハラしていたのかもしれません。
「将棋とは、新しい発見をくれるもの」藤井聡太新竜王、一問一答:朝日新聞デジタル https://t.co/ow4QICIV0N pic.twitter.com/RULpiRV7wC— 村瀬信也 (@murase_yodan) November 13, 2021
対戦成績
104手の局面~放送終了~16倍速
26:30 120手 △5八と金
33:37 122手 △2五金まで
44:00 豊島竜王が投了
47:34 インタビュー
55:30 感想戦
1:57:01 記者会見
▲豊島将之竜王-△藤井聡太三冠(棋譜中継)
122手 2五金まで、△藤井聡三冠 の勝ち
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- 2021年11月12日~11月13日 七番勝負 第4局 豊島将之竜王 対 藤井聡太王位・叡王・棋聖|第34期竜王戦
おめでとうございます。
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