旭堂鱗林
2021年11月14日 6時30分
藤井聡太三冠(19)が豊島将之前竜王から竜王を奪取し、史上最年少で四冠を達成した。
2017年から創作講談「藤井聡太物語」を口演してきた地元講談師・旭堂鱗林(きょくどうりんりん)さんは藤井四冠の魅力について「三英傑全てに重なる」と話す。その理由を聞いた。
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藤井先生の地元・瀬戸でラジオ番組を持っていてスタッフに「藤井先生をテーマに講談をつくってみたら」と言われたのがきっかけで2017年から創作しています。今では月に10回くらいは高座にかけています。お客さんからもリクエストされますし、メインでやる演目になりました。
地元の方に将棋を教えてもらい対局のスリリングな様子も入れますし、藤井先生の冷静な姿、対局される方の姿といった人間模様も話せる。
私の場合は、瀬戸市で応援しているので地元のみなさんの盛り上がりも織り交ぜています。スリリングあり、人情味あり、笑いありで聞いているみなさんがほっこりしていただいたらいいなと思っています。
「棋聖戦2020」と「棋聖戦2021」、「王位戦2020」と「王位戦2021」もある……。10近いバージョンがあります。勝つ度に講談をつくることは楽しいです。今度は「竜王戦2021」ですね。あしたにでもつくろうと思います。
今回は愛知県出身者同士の対戦(豊島将之前竜王は愛知県一宮市出身)っていうのもあるかもしれないけれど、応援していたみなさんが豊島先生の気持ちになったり、藤井先生の気持ちになったり、そういう新しい人間ドラマが生まれました。
愛知では三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の講談が口演されることがありますが、藤井先生は信長の強さと、秀吉の賢さ、家康の堅実さと全部に重なると思っています。
「藤井先生の伝説は続くよどこまでも」と高座でも口にしているんですが、それよりもすごいことが現実に起こっている気がしています。本当に伝説は続くよどこまでもいいのか、超絶なことは続いているまでもどこまでよなのか……そんな感じです。(その活躍に)ついて行けないですね。
藤井先生は、対局中にどうやって地元が盛り上がっているか見られていないと思うので、講談を聞いてもらい、地元の盛り上がりを知ってもらうのが夢です。(聞き手・小原智恵)
情報源:藤井四冠は「三英傑全てに重なる」 地元講談師から見たその魅力:朝日新聞デジタル
藤井四冠は「三英傑全てに重なる」 地元講談師から見たその魅力 https://t.co/mUXuemeGiu
— 朝日新聞文化部 (@asahi_bunka) November 13, 2021
2018年VerがCDになってるけど・・・
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