伊藤匠四段
2021年10月24日 5時00分
将棋の第67回奨励会三段リーグ戦の最終日となった2020年9月26日、四段昇段を決めた3人の奨励会員のうちの1人に注目が集まった。当時17歳の伊藤匠(たくみ)(19)だ。18歳だった藤井聡太(19)と同学年だが、藤井よりも誕生日が約3カ月遅く、現役最年少棋士になるためだ。
棋士になる夢をつかんだ奨励会員はマスコミ各社の取材を受ける。成績首位の伊藤には藤井に関する質問が集中した。
伊藤が子供の頃、将棋大会で藤井を負かし、泣かせたことがあるという。伊藤は「親から当時の話を聞くことはあるが、記憶には残っていないですね」。
伊藤が三段に上がったのは18年4月。一方の藤井は16年10月にプロ入りし、デビューから29連勝を達成。順位戦で昇級を決めた後に朝日杯将棋オープン戦で優勝し、六段になっていた。
そこから伊藤が三段リーグを2年半戦っている間に、藤井は七段に昇段。新人王になり、さらにタイトルを二つ獲得するなど、実績を積み重ねた。藤井について伊藤は「第一線で活躍されていて本当にトップ棋士という印象」「自分も少しでも追いつきたいという気持ちになりました」などと話し、目標とする棋士にも藤井の名を挙げた。
この9月まで行われていた非公式戦の団体戦では、藤井がチームメートに伊藤を指名し、一緒に戦った。「藤井さんの読み筋を聞けて非常に勉強になりました」。今月11日に新人王戦で優勝した時には「タイトル戦とかで(藤井と)戦いたいという気持ちはありますが、今はかなり実力差がある」と話した。
後日、「藤井さんの質問ばかりでうんざりしませんか」と尋ねると、「藤井三冠の活躍は圧倒的なものがあるので、当然かと思います」と答えた。=敬称略(村上耕司)
◆次週は「名人戦ニュース」です。次回の「大志」は11月7日に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:7 同い年がプロ入り「追いつきたい」:朝日新聞デジタル
村)「伊藤が子供の頃、将棋大会で藤井を負かし、泣かせたことがあるという。伊藤は『親から当時の話を聞くことはあるが、記憶には残っていないですね』」
(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:7 同い年がプロ入り「追いつきたい」:朝日新聞デジタル https://t.co/0cOoFhjJpt— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) October 24, 2021
早く、公式戦の番勝負で相まみえるとこを見てみたい。
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