真田圭一八段
2021.10.09
2日目午前中から難しく緊迫した場面が続いた
豊島将之竜王(31)に藤井聡太3冠(王位、叡王、棋聖=19)が挑戦する第34期竜王戦7番勝負第1局が8、9日、「セルリアンタワー能楽堂」(東京・渋谷)で行われ、先手の藤井3冠が大熱戦の末、123手で勝利。豊島竜王がやや有利という状況をひっくり返し、藤井3冠が勝ちを手にしたこの1局を振り返る。(文=真田圭一)
いよいよ竜王戦7番勝負が始まった。藤井3冠にとっては4つ目のタイトルをかけての挑戦となる。
タイトル戦の第1局は振り駒。先手を握った藤井3冠は相掛かりを選択。豊島竜王との2度にわたるタイトル戦でも頻繁に現れた戦型で、藤井3冠の得意戦法となりつつある。1日目は一旦局面が収まったかに見えたが、豊島竜王が積極的に動き、呼応した藤井3冠が43手目▲6六金と力強く金を上がった局面で封じ手となった。
2日目は午前中から緊迫した場面が続く。大駒4枚が飛び交う空中戦となり、お互い選択肢が多く一手一手が難しい展開となった。だが全体的には飛車を手に入れた豊島竜王がやや指しやすそうな形勢となった。いろいろな手が考えられる、ということはある程度、局面の主導権を握っているともいえるからだ。
79手目▲7一飛の辺りから指すごとに差が広がって…
逆に、藤井3冠がちょっと盛り返したかという局面の79手目▲7一飛の辺りからは、一手一手の指し手はそれほど驚くような手はないものの、奪ったリードは手放さないというかのように、指すごとに差が広がっていくような感じになった。
結局はそのまま藤井3冠が押し切っての勝利。豊島竜王からすれば、リードできるチャンスはいくつかあったという感じだが、いずれも微差の範囲内というところで、ちょっとした疑問手を指すとすぐ持っていかれる。そんな一局だったと感じたのではないだろうか。
ただ、豊島竜王も対藤井戦を重ねてある程度戦い方が分かってきたような節もある。本局でも微差ながら主導権を握れている。だが、それでもなお決定打を与えずバランスを崩さない藤井将棋の強さ。本局は両者が十分力を発揮した熱戦で、一局目から濃密な内容となった。
7番勝負はまだまだ先が長い。今シリーズもまた目が離せない展開になることは間違いないだろう。
情報源:藤井3冠逆転勝利の竜王戦第1局は両者がっぷりの緊迫した大熱戦! 真田圭一八段が解説 | ENCOUNT
藤井3冠逆転勝利の竜王戦第1局は両者がっぷりの緊迫した大熱戦! 真田圭一八段が解説https://t.co/XbK5fGzwyo#藤井聡太 #豊島将之 #将棋 #竜王戦
— ENCOUNT (@encountofficial) October 9, 2021
|
投了までの10分
https://www.youtube.com/watch?v=0zUgAHOUOMc&hd=1
初手からの解説
https://www.youtube.com/watch?v=6k9i7lndKog&hd=1
70手「△4四桂打」の局面~倍速終了まで
2:23:25 投了
2:26:45 インタビュー
2:33:20 感想戦
3:26:05 初手からの解説
4:10:23 勝利者インタビュー
4:23:04 16倍速
▲藤井聡太三冠-△豊島将之竜王(棋譜中継)
19時25分
123手 3四桂打まで、▲藤井聡三冠 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=GAr0lnpbov0&hd=1
|
|
|
|
|
|
- ABEMA(1日目)
- マルチアングル(1日目)
- ABEMA(2日目)
- マルチアングル(2日目)
- 2021年10月8日~10月9日 七番勝負 第1局 豊島将之竜王 対 藤井聡太王位・叡王・棋聖|第34期竜王戦
終盤のミスが響いたな・・・
|
|
|
|
|
|
★