へぇ・・・
2021.9.26
女流棋界の最高棋戦として創設された、ヒューリック杯白玲戦の第1期白玲を決める七番勝負が9月から始まった。
順位戦とは、全棋士をどこかのクラスに編成することで、男性棋士はA級からC級2組までの5クラスのどこかに在籍(フリークラスを除く)している。
これにより、棋士は実力のランク付けをされる訳で、この制度は将棋界にはあるが、囲碁界にはない。
つまり本人の実力を白日の下にさらすことになるから「制度としては将棋界の方が囲碁界より厳しい」と言った人がいる。しかし囲碁の棋士からすると「将棋界はA級から落ちてもB級1組があるが、囲碁界はタイトル戦のリーグ戦(A級に相当)から落ちれば全員同じ」というように、選挙に落ちればただの人と言われる議員と同じで、どちらが厳しいかはわからない。
白玲戦は今回が第1期だから、最初は全女流棋士を8組に分け、総当たりで順位を決め、1位の8人でトーナメントを行い、上位2人が七番勝負に進出する。残りの人は成績により、来期A級~D級の4クラスに振り分けられる。
今回七番勝負に進出したのは、本命の西山朋佳女流三冠と、渡部愛女流三段。準決勝で西山は加藤桃子女流三段を、渡部は里見香奈女流四冠をそれぞれ破っての進出だった。ベスト4は今の女流4強である。
第1局は11日、東京・お台場の「グランドニッコー東京・お台場」で行われた。
棋風は西山が振り飛車党で、渡部は女流には珍しい居飛車正統派。戦型は西山の中飛車から相穴熊となり、西山が早くに穴熊の桂を跳ね出す積極策を見せ、先に穴熊の囲いを弱体化させた西山が先勝となった。
続く第2局は、石川県金沢市での対戦となり、先手の渡部は相手の四間飛車に対し、6六角と出る三浦囲いに出たが、西山にうまく桂頭を狙われて苦戦に。そのまま西山が押し切って、対戦成績を2勝0敗とした。
渡部は元、女流王位になった実力者だが、前述のベスト4の中では唯一、奨励会の経験はない。
奨励会を経験しなくては、本当に強くなれないという定説を崩せるただ一人の女流として、期待するファンも多い。この後の戦いぶりに注目したい。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:【勝負師たちの系譜】白玲戦七番勝負スタート 渡部女流三段は「奨励会未経験」で栄冠なるか (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
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— zakzak (@zakdesk) September 26, 2021
初代白玲は誰だ
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